■プーチンは気が狂ったのか
突然のウクライナ侵略からまもなく8日が経過した。主要な都市への攻撃は続いているし、なにしろ原発への攻撃など「気が狂った」としか思えないような状況だ。
多数の民間人への攻撃もあり、ウクライナ人の脱出が続いている。すでに120万人がウクライナを出て、周辺国へ脱出している。
この間に西欧各国の経済的締めつけは進んでおり、ロシアも追いつめられ始めた。一番困るのはロシア国民だろう。
ここへきて、オリガルヒ(新興財閥)から一斉にプーチンを見放す動きが出てきた。
まず、プーチンのクビに懸賞金100万ドルがかけられた。
また、他の財閥もウクライナ戦争反対を表明し始めた。プーチンと一蓮托生では困ると考えてのことだろう。
つまり、プーチンの終わりが始まったと見てよいだろう。
だが、プーチンが気が狂っているとしたら、自分が権力を失うくらいなら、その前に「世界を滅ぼしてやる」と考えてもおかしくない。
プーチンは繰り返し「核」の脅威を振りかざしているところを見ると、「核」で脅せばだれでも言うことをきくと考えている可能性もある。
プーチンは核のボタンを押すだろうか。だが、核のボタンは一人では押せない。二人か三人の同意がなけらばならない。プーチンの周辺の部下が、プーチン同様に気が狂っていたら、世界の破滅が始まるかもしれない。
最後の最後で、プーチンを押しとどめる人間がいることを期待するしかないだろう。
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ロシアの新興財閥がプーチンの首に懸賞金「生死は不問」
'Wanted: Dead or Alive': Russian Tycoon Puts $1M Bounty on Putin's Head
2022年3月3日(木)16時39分 Newsweek Japan
ジェイク・トーマス
今度は命を狙われる側に?(ロンドンのロシア大使館外に貼られたプーチンの絵) Toby Melville-REUTERS
<旧ソ連の共産主義体制の崩壊とともに台頭したオリガルヒ(新興財閥)が、プーチンを捕らえるか殺した者に賞金を出すと投稿>
ロシアのオリガルヒ(新興財閥)の一人が、ウラジーミル・プーチン大統領の首に懸賞金をかけると表明した。ウクライナを侵攻した戦争犯罪で、プーチンを「生死を問わず」捕まえた軍当局者には、100万ドルを支払うとしている。
ソーシャルメディア上でこの懸賞金を提示したのは、起業家で元銀行家のアレックス・コナニキンだ。ロシアが隣国ウクライナに対する軍事侵攻を開始してから、まる1週間。西側諸国の政府や企業は、プーチンやロシアを支配するエリート層に対する、経済的な締めつけを強化する方法を模索してきた。ウクライナ侵攻に対する反発が高まり続けるなか、現在はアメリカを拠点とするコナニキンが提示した懸賞金は、プーチン個人を直接的な標的とするものだ。
コナニキンは3月1日に、フェイスブックにメッセージを投稿。「ロシアおよび国際法にのっとり、プーチンを戦争犯罪者として」捕らえた軍当局者に、100万ドルを支払うと約束した。
「ロシア民族として、そしてロシアの一市民として、ロシアの非ナチ化を促すことが自分の道徳的義務だと考えている」と、コナニキンは投稿の中で述べた。プーチンがウクライナ侵攻の口実として「非ナチ化」を挙げたことを逆手に取った発言だ。
コナニキンは、ウクライナの国旗と同じ黄色と青のTシャツ姿の写真をフェイスブックのプロフィール写真にしており、投稿の中で「ウクライナと、プーチンの軍による猛攻撃に抵抗する彼らの英雄的な奮闘に、今後も支援を提供していく」と述べた。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/03/post-98208.php
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ついにオリガルヒたちが、プーチンを「見放す」兆候…「独裁者」の足元が崩れ始めた
3/5(土) 17:46配信 Newsweek Japan
<すべてを失うことを恐れるオリガルヒ(新興財閥)が、一斉に戦争反対の声を上げ始めた。政権打倒は可能だと、暗殺されたリトビネンコの妻は訴える>
Sputnik/Alexei Nikolsky/Kremlin via REUTERS
[ロンドン発]ウクライナに侵攻したウラジーミル・プーチン露大統領は南部のザポリージャ原発を攻撃し、支配下に置いた。1986年に起きた世界最悪のチェルノブイリ原発事故を思い起こさせた。抵抗する主要都市を降伏させるため、ロシア軍は民間人を殺害して恐怖を煽っている。ロシア国内では情報統制が敷かれ、戒厳令発動の観測も飛び交い、国外に脱出する人が出始めた。【木村正人(国際ジャーナリスト)】
プーチン氏はロシアが滅びるぐらいなら、世界を先に滅ぼした方がいいという妄想に取り憑かれている。いや自分が失脚するぐらいなら祖国と世界を道連れにしてやると考えているのかもしれない。
2006年11月、ロンドンのホテルでティーに致死性の放射性物質ポロニウム210を入れられ、毒殺された元ロシア連邦保安庁(FSB)幹部アレクサンダー・リトビネンコ氏の妻マリーナさん(60)は夫が死の2日前に残した言葉を思い出す。
「あなたは私を黙らせることに成功したかもしれないが、その沈黙には代償が必要だ。あなたを批判する人たちが主張するように、あなたは野蛮で冷酷な人間であることを自ら示した。生命や自由、文明的な価値観に何の尊敬の念も抱いていないことを示したのだ」
「あなたはロシアの大統領という職責に値しない人間であること、文明的な人々の信頼に値しない人間であることを示した。プーチンよ、1人の人間を黙らすことができても世界中の抗議の声を封じ込めることはできない」
ロシアの工作員によってポロニウム210を混ぜたティーを飲まされ、内部被ばくしたリトビネンコ氏は嘔吐と激痛を訴えて病院に緊急入院した。髪の毛がすべて抜け落ちた。白血球が極端に減少し、免疫システムが壊れてしまったような症状だった。
骨髄不全になり、肝臓、腎臓、心臓が次々と破壊されていった。病室には放射線防護服を着た人が動き回っていた。リトビネンコ氏は政治的な声明というより個人的な感情を、愛するマリーナさんに言い残した。
■「核のボタンを押せるのは気の狂った人間だけ」
旧ソ連時代の1978年、ブルガリア出身の作家兼ジャーナリストのゲオルギー・マルコフが足に毒物リシン入りペレットを打ち込まれ、暗殺された。KGB(ソ連国家保安委員会)は暗殺兵器を用意したものの、実際に手を下したのはブルガリアの情報機関だった。アメリカに外交上の攻撃材料を与える暗殺にKGBは乗り気ではなかったとされる。
市民社会の中で放射能兵器を使って英国籍を取得していたリトビネンコ氏を暗殺する命令を下した疑いが持たれるプーチン氏はこの時すでに一線を越えていた。核戦力を「特別警戒態勢」に移行させたプーチン氏が「核のボタン」を押すかどうか。マリーナさんはこうみる。
■一斉に戦争反対の声を挙げるオリガルヒ
「気の狂った人間だけが核兵器を使用することができる。もしプーチン氏が狂っているなら核のボタンを押せるだろう。しかしプーチン氏1人でそれができるわけではない。何人かがそのプロセスに関わるだろう」
「少なくとも2人、3人の人間が行動を起こす必要がある。プーチン氏の周りの人間が彼と同じほど狂っていないことを祈るのみだ。プーチン氏はそれをやりたがっているが、彼の周りにいる全員が喜んでやるとは思えない」とマリーナさんは筆者に語った。
ロシアマネーと原油・天然ガス欲しさに、西側はプーチン氏の暴走に目をつぶり続けてきた。プーチン氏批判の急先鋒だったロシア人ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害、リトビネンコ氏暗殺、2008年のグルジア(現ジョージア)紛争、14年のクリミア併合とウクライナ東部紛争、18年の市民が巻き添え死した元二重スパイ父娘暗殺未遂事件でも西側はプーチン氏を追い詰めるような制裁は控えてきた。
マリーナさんは「プーチン氏は以前からレッドライン(越えてはならない一線)を越えていたと思う。しかし西側はプーチン氏の攻撃を恐れていたため協力しようとしてきた。彼がどんなひどいことをしてもロシアとのビジネスは通常通り行われてきた」と批判する。
「プーチン氏は西側が弱く、団結してロシアに対抗できないと思い込んできた。彼は自分のしたいようにできると判断した。しかし今回は違う。そんな時代は終わったのだ。彼は大きな間違いを犯した」
しかし「今、西側はやるべきことをすべてやっているが、以前に行うことができたはずだ。何度もチャンスを逃してきた。クリミア併合、ウクライナ東部紛争に対する制裁も十分ではなかった。もっと断固とした措置をとっていればウクライナで今起こっているような事態は回避できたかもしれない」とマリーナさんは言う。
プーチン氏に近く「アルミ王」と呼ばれるオレグ・デリパスカ氏は「いったい誰がこのパーティーの代金を支払うのか。戦争を終わらせるための話し合いをできるだけ早く開始すべきだ」とSNSに書き込んだ。これまでプーチン氏を批判したことがないオリガルヒ(新興財閥)が一斉に戦争反対の声を上げた。
マリーナさんは「この20年間、オリガルヒがプーチン政権からいかに利益を得てきたかを私たちは見てきた。彼らは一段と裕福になり、サッカーの名門クラブ、不動産やヨットなどありとあらゆるものを購入した」と言う。
「しかし今、彼らはすべてを失いそうになっている。プーチン氏がやっていることを支持するのか、それとも自分たちが持っているものを守るためプーチン氏に反対するのか。彼らにとって重大な決断の時を迎えている」
「デリパスカ氏らクレムリンに近いオリガルヒがプーチン氏に反対することはなかった。それが説教をするようになった。プーチン氏の家族、親戚、娘が彼を止めるかもしれない」
■プーチン氏を支える特権層と貧困層
「この戦争はロシアにとって最悪のシナリオだ。間違いなくプーチン氏の終わりが始まった」というマリーナさんだが、ロシア国内は西洋化したリベラルな若者とプーチン氏支持層の二つに分かれているという。
「西洋化され、海外旅行したり、いろいろな映画を観たりすることが好きな若い世代はウクライナで起きたことを理解している。そしてモスクワや他の都市で反戦デモに参加して拘束されている」
「しかしロシアの大半は違う。お年寄りはプーチン氏に洗脳されている。情報統制下に置かれ、ウクライナで起きている真実は何も見ることができない。ロシア人の多くはウクライナがロシアと戦争をしたがっていると信じている。プーチン氏のプロパガンダを信じている」
マリーナさんによると、プーチン氏の支持層は2つのカテゴリーに分けられる。一つがプーチン政権から利益を得ている富裕層。オリガルヒだけでなく、メディア関係者や一部のセレブリティがプーチン氏とつながり、何らかの利益を得ている。そしてもう一つが非常に貧しい人々だという。
「50代以上の人たちはソ連が崩壊した大変な時期をみんな覚えている。数年間は食べ物さえも十分ではなかった。犯罪も多発していた。それに比べると今は安定しているように見える。しかしそれはプーチン氏のおかげではなく原油・天然ガスの価格が上昇したからだ」
「今のような状態では国の発展はなく、未来もない。ウクライナ侵攻でモスクワや他の都市では生活がずっと悪くなっている。ロシアはすべての世界から完全に孤立していることが分かった」
プーチン氏は、ウクライナ侵攻に関する虚偽の情報を流したと判断すれば厳罰を下せるよう処罰を強化した。リベラルなメディアをオンラインから遮断し、ロシアが管理していないSNSへの国内からのアクセスを制限した。
「ロシア人は非常にクリエイティブで、どうすれば接続を復元し、見たいものを見られるようになるか、みんな工夫している。あんなに強くてパワフルで危険に見えたソ連が崩壊するとは誰も思わなかったが、アッという間に崩壊した」
「今のロシアはもっと強力で危険に見える。それはプーチン氏がそう見せることに成功しているからだ。しかし私たちはウクライナ情勢がプーチン氏の思うように進んでいないことを目の当たりにしている。普通の人々がプーチン政権をひっくり返すことは可能だと思う」とマリーナさんは話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fbdb992e6bf4ca09c089775287435d2339127a0
ーーーーーー(以上引用終わり)ーーーーーー
■いつでも戦争の被害者は一般庶民だ
今回のウクライナに限らず、戦争で悲惨な目に会うのは一般庶民である。
ウクライナからこの一週間で120万人が国外に出たと報道されている。だが、ウクライナの人口は4千数百万人。まだ多くの国民は逃げ出すことさえできていない。
ロシアが侵略をやめなければ、多くの国民が被害者になるだろう。
ロシアでは情報統制が厳しさを増しているようだ。ウソ情報をインターネットなどで流したり、報道機関が間違った情報を流したりすれば、15年の懲役となる法案にプーチンはサインしたという。
BBCやCNNなど外国の報道機関も、ロシア国内での取材や報道を取りやめたようだ。
また、戦争反対のデモに参加しただけで、すでに数千人が拘留されているようだ。
ロシアではウクライナでどのようなことが行われているのかの情報も見れないようになっているという。
プーチンは、戦争反対のデモが、政権反対のデモになることを恐れているようだ。
独裁者のやることは何処も同じようなものだ。プーチンはウクライナ国民を脅かし、自国のロシア人も追いつめている。
その最後は、意外に早く来るかもしれない。
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