ジュゼッペ・ヴェルディの亡くなった日

 

12月27日(1901年)87歳

 

ヴェルディ 1813年10月10日 ~ 1901年1月27日

 

■ワグナーと並ぶ「歌劇」の大天才作曲家ヴェルディ

 

ジュゼッペ・ヴェルディ

ジュゼッペ・フォルトゥニーノ・フランチェスコ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi、1813年10月10日 - 1901年1月27日)は、19世紀を代表するイタリアのロマン派音楽の作曲家であり、主にオペラを制作した。 「オペラ王」の異名を持つ。 代表作は『ナブッコ』、『リゴレット』、『椿姫』、『アイーダ』などがある。 彼の作品は世界中のオペラハウスで演じられ、またジャンルを超えた展開を見せつつ大衆文化に広く根付いている。 ヴェルディの活動はイタリア・オペラに変革をもたらし、現代に至る最も重要な人物と評される。

wikkipedia

 

■偉大なヴェルディ

 いまの日本人にはヴェルディといえば、サッカーチームを思い浮かべる人のほうが多いかもしれないが、ヴェルディとは音楽家のヴェルディのことである。それも、過去の歴史上の音楽家の中で十指に数えられる大天才の作曲家ジュゼッペ・ヴェルディのことである。

 

 wikkiではジュゼッペ・フォルトゥニーノ・フランチェスコ・ヴェルディと長たらしい名前が書かれているが、音楽の世界ではジュゼッペ・ヴェルディまたは単にヴェルディで、イタリアのオペラ作曲の最高峰で世界に名だたる作曲家として知られている人。

 

 今日1月27日は、そのヴェルディが87歳でなくなった日だ。1901年のこと。時代は20世紀に突入した一ヶ月目である。

 

 その後世界は第一次世界大戦、スペイン風邪の世界的流向、1929年の始まる世界的大不況、そして第二次世界大戦と波乱の20世紀が始まるのだ。

 

 ヴェルディが活躍した19世紀はどうだったのだろう。

 

 18世紀の半ばから起った産業革命、それにつづく第二次産業革命、ワットの蒸気機関の発明により交通網の発達と地下300メートルまで掘り進めることができるようになっての石炭産業が大発達する。この時代に科学・電気・石油・鉄鋼の分野が発達し技術革新が進んだ。それらの発達により、大量消費のための大量生産が始まり、食料・飲料・衣類などの大量生産と輸送の拡大が起った時代だ。

 娯楽面では映画・ラジオそれに蓄音機の発明で音楽の世界も拡大した時代でもある。

 

 日本においては黒船が1856年に浦賀に来航し、長く鎖国をしていた日本を開国させ、西欧の文化や技術が流れ込んできた時代でもある。1868年には幕藩体制が終わりを告げ明治維新となる。19世紀とは日本では江戸時代末期から明治時代にかけての時代だ。

 

 西欧ではまずイギリスが工業化で経済力と軍事力を高め世界への覇権を進めた時代だ。その後フランス、プロイセン(その後のドイツ)、アメリカが工業化を推進し列強となっていった。

 大陸のロシアやアジアやアフリカなどは苦しい時代で、イギリスなどと争い、小さな戦争を繰り返しており、その後の世界大戦の萌芽となる時代でもあった。列強の植民地化時代であり、アジアでは近代化が進んだ日本やタイ王国を除きほとんどが植民地化されていった。あの大国インドでさえ英国の植民地であったし、アヘン戦争でイギリスは香港を統治下に置いた。アジア・アフリカの多くの国々は列強の植民地となった時代である。

 

 そんな時代にヴェルディはヨーロッパの田舎とされるイタリア生まれた。イタリアは英国・フランス・ドイツなどのような経済力や軍事力では後れを取っていたが、ローマ時代からの栄光と、文化という点では他国とは一味違う国の発展を見せており、ローマにカトリックの総本山(バチカン)を置き、宗旨国としての威厳は保っていたし、ヴァイオリンなどの弦楽器の製作では他の追随を許さない高度な技術も擁していた。

 世界に名だたるストラディバリもまたその弟子達もイタリア人である。そしてその系譜は現代にまで続いているのである。

 ヨーロッパの中ではイタリアは音楽の国であり、芸術の国であったのだ。

 だが経済力や軍事力で他の列強には劣るため、時代の激しい変動には常に影響を受け続け、庶民は貧しく苦しい生活を強いられていた。20世紀にはドイツヒトラーと手を組み日独伊三国同盟などを組んではみたが、ぱっとしたものではなかった。

 

 ヴェルディはそんな時代のイタリアに生まれたのであった。

 

■ヴェルディの生涯

 

 ここでヴェルディの伝記はあまりにも有名なので省略するが、いまも昔もヴェルディあってのイタリアオペラだということだけ書いておきたい。18世紀までの古典オペラの様式から、ヴェルディが現れてから近代的に改革されたとされている。ドラマティックな劇の展開、音楽と歌詞の融合、スケールの大きな大舞台などが次々に改革されていったようだ。

 日本ではオペラは盛んではないが、過去に何度もイタリアオペラの来日公演などが行われ、その醍醐味を味わった人も多いはずだ。その際には、かならずヴェルディの作品が取り上げられている。

 歌劇「リゴレット」「椿姫」「ナブッコ」「運命の力」「オテロ」など、そしてオペラではないが「レクイエム」など名作が並ぶ。ヴェルディのオペラは、どれをとっても「はずれ」がない。クラシック音楽の歴史の中で、燦然と輝く真の天才の一人と考えられている。ことにオペラに関しては、かのモーツアルト、そしてワーグナーに並ぶ三代巨匠と言えるだろう。

  

■作曲家ヴェルディの命日にちなんで

 

 クラシックの歴史の中で、飛び抜けた才能を誇った三人のうちの一人であるヴェルディの名曲をいくつか聴いて見よう。

 

 

youtube 

ヴェルディ アイーダより 凱旋行進曲

 

C.アバド指揮

スカラ座フィルハーモニー管弦楽団

 

この曲は歌劇「アイーダ」の中でとびきり有名な一曲。エジプト公演では舞台に本物の像が現れて多大の感銘を与えたという。

 

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《Verdi/La Traviata~Libiamo ne 'lieti calici》 ヴェルディ/乾杯の歌

 

これは知らない人がないほど有名な、歌劇「椿姫(ラ・トラヴィアータ)」の第一幕で歌われる「乾杯の歌」。この音楽は浮き立つような心を歌い上げる名作。華やかなオペラの醍醐味を感じさせる一曲だ。

 

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Verdi: Va, pensiero (Nabucco), Toscanini (1943) ヴェルディ「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」トスカニーニ

 

トスカニーニ指揮 NBC交響楽団・合唱団

 

この曲は歌劇「ナブッコ」の一曲。ヴェルディが亡くなった時にトスカニーニの演奏がイタリア全土に放送で流された有名曲だ。本当に魂が天に飛翔してゆくような音楽で心を奪われる。

 

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