夜空に無数の光の筋「光柱」が出現 福井
5/7(金) 1:36配信 ウェザーニュース
福井市
5月6日(木)夜、福井県嶺北の福井市や越前市などで、夜空に何本も輝く光の筋がが出現しました。
これは「光柱」と呼ばれる現象で、サンピラー(太陽柱)などと同じ原理で発生します。
上空の氷の結晶が光を反射
越前市
光柱は大気光学現象の一種です。大気光学現象とは、大気中の氷の粒が光の道筋を曲げることで、虹色の光が見えたり、特徴的な光の筋や環が見えたりする現象です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fb67a06480f2c6fca482e329aadda34bec33446
ツイッターでは過去にはこんな書き込みも
〈東日本大震災の前にも光柱が見られた〉2011年
〈地震前日、突如として青森の空に現れた謎の「光柱」
北海道・震度5弱の前兆現象だった!?〉 2016年
ーーーーー(以上引用終わり)ーーーーー
■光柱は地震の前兆という検証はない
光柱は大気中の光の屈折現象であることは分かっている。しかも「漁火光柱」という言葉が昔からあるように、イカ釣り船などの漁火が反射しての現象だということも検証されている。
しかし、まれにしか見られない現象であること。空を見上げて光柱を見ると、美しいのと同時に、なにかしら不安な気持ちを人に抱かせると言う点で、神秘感が大きい現象でもある。
そして、たまたまその後「大きな地震」が起きたことが経験的に伝えられ、光柱が見られると大きい地震が起きるぞ、という俗説になっているのではないかと考えられる。
しかし、光柱以外にも大地震の前兆としても「発光現象」は観測されているので、これに結びつけて考える人も多い。
■日本は地震大国だ いつ起きてもおかしくない
今回の福井の光柱現象は広い範囲で観測され、ツイッターに多くが投稿されているので、写真をみるとワクワクするし、地震の前兆現象かと思うと不安にもなる。だからといって、即地震に結びつくという根拠があるわけではない。
だが、東日本大震災以来、多くの日本人は地震には、とても過敏になっているので、あまり見たことのない発光現象を見たりすれば、「あ、大地震が来るのかな。これは、前兆現象なのかな」と考えてもおかしくはない。
■前兆と思うなら、大地震に備えよう
いつきてもおかしくない大地震。何かあるごとに「大地震が来る」と、不安になっているよりは、備えをよくしておいたほうがいい。
水、食料、医薬品、トイレットッペーパーなどの消耗必需品。これらを揃えておくだけでも、安心できるだろう。
どんな場所で、どんな時間に大地震に遭うかは分からない。人それぞれ生活環境も居住する地域も異なる。それぞれ、自分の環境で、どのようにすれば危機に対応できるのかは一律に言うことはできない。自分の命を守る能力を高めておくしかないのだ。
人は、結局、自己責任で生きているのだ。
むしろ、地震を怖がるよりも、このような発光現象を見たら、その体験をよく味わっておくといいのではないだろうか。めったに見ることのできない珍しい自然現象は、それに出逢ったらラッキーと思うほうがいいと思う。
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