◆五輪反対プラカード、運営側が撤去要請 聖火コース付近 2021年4月9日 18時56分 朝日新聞

東京五輪中止を訴えるプラカード。この前に警備員が立ち、前から掲示が見えないようにしたという=2021年4月6日午前10時38分、愛知県半田市、土井良典撮影

 

 6日にあった愛知県半田市での東京五輪聖火リレーで、五輪中止を訴えるプラカードを掲げた男性に対し、リレーの運営関係者が取り下げを求め、プラカードの前に立ちふさがるトラブルがあった。専門家からは、運営側の行為は表現の自由の侵害にあたる可能性も指摘される。

 6日午前10時ごろ、同市の半田運河左岸の市道で、国民服姿の同市の30代男性が「東京五輪 中止の夢をもういちど」と記したプラカードを無言で掲げた。男性によると、リレーのコースからやや離れていたが、運営スタッフから「ここは個人の主張を表明する場ではない。プラカードの掲示はできない。五輪憲章に書いてある」と撤去を求められ、男性が拒むと警備員が駆けつけ、プラカードの前に立ち続けたという。

 朝日新聞の取材に対し、大会組織委員会は「運営への影響や周囲の方の観覧の妨げにならない限り、沿道でのバナーやプラカードの提示は自由」とする一方、半田市での事例についてはスタッフがプラカードの取り下げを求めたことを認め「周りの観客の皆さまへ不安を与えると判断した」と答えた。これに対し男性は「後ろの人の観覧の邪魔にならないよう、プラカードを頭上には掲げていない」と話す。

 木村草太・東京都立大教授(憲法)は「公権力がプラカードの前をふさげば表現の自由を保障する憲法21条に抵触する。組織委は公益財団法人だが、政府や東京都の職員が深く関与している。五輪への反対意見の表出を萎縮させるふるまいを行えば、公権力を背景にした威迫と受け止められかねない」と指摘する。

 運営側が五輪憲章について発言した可能性があることについて、神戸大大学院国際文化学研究科の小笠原博毅教授(社会学)は「五輪憲章に、『五輪は個人の意見を主張する場ではない』と書かれてはいない。むしろ、立場や意見の違いを超えて世界がつながろうというのが五輪の理念ではないか」と話した。(土井良典)

 

https://www.asahi.com/articles/ASP495WFWP48OIPE02B.html

 

 

 

◆聖火リレー沿道で「密」あちこちに 会食禁止守らぬランナーも 2021年3月25日 20時34分 東京新聞

 

 東京五輪の聖火リレーが25日、福島県からスタートした。7月23日の開会式まで121日間、約1万人のランナーが列島を巡る。新型コロナウイルス感染防止対策が焦点だが、観客の密集が一部で見られ、事前の会食禁止を守らなかったランナーがいたことも判明。初日から実効性が問われる事態となった。

(中略)

◆反対派の市民団体が新橋駅前でデモ

 一方、東京・新橋では25日夜、東京五輪の開催に反対する市民団体「『オリンピック災害』おことわり連絡会」が抗議デモを行った。JR新橋駅前に集まった参加者は「聖火を止めろ 五輪は中止」「オリンピックより命を守れ」と書いたプラカードを掲げ、東京大会の組織委員会がある中央区晴海まで行進した。

 参加した大友深雪さん(74)=神奈川県平塚市=は「復興五輪と言うが福島は復興していない。新型コロナウイルスも感染が拡大している。五輪は今すぐに中止すべきだ」と語った。(砂上麻子)

 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/93750

 

ーーーーー(以上引用終わり)ーーーーー

 

■五輪開催委員会は反対派を封殺か

 

 国民の圧倒的多数が東京オリンピックの中止か延期を求めているというのに、圧倒的少数派である「五輪公共開催派」の太鼓持ちであるかのように、毎日「五輪」「五輪」とあおっている。

 

 なかでも反対派のデモやプラカードを全然報道しない。それどころか、プラカードの撤去を求め、プラカードを掲げた男性の前に立ちはだかってプラカードが見えないようにするなど、表現の自由を奪う行動にまで出ている。

 

 女性蔑視で問題になり会長を辞任した森氏のあとを引き継いだ橋本聖子会長。

 

 あなたは、こんなことまでしてオリンピックを開催したいのか。オリンピック反対を表現する人に警備員や主催者側係員が取り囲んで圧力をかけるのは、いいのか。表現の自由を侵すのは憲法違反にならないのか。

 

 利権の片棒を担いでいるわけだから、憲法違反も何のそのなのか。

 

 あれ? 日本国憲法はオリンピック憲章よりも下に位置するんだっけ。

 

 アベ政権以来、憲法違反は普通のことらしいが、あってはいけないことだよ。

 

■報道しない報道機関

 

 毎日のようにニュースで流れる聖火リレーは、まるで楽しいことのようなお祭り騒ぎだ。

 

 でも、そのおかげで、全国に新型コロナウィルスの感染が徐々に広がって来ている。

 

 TVニュースで見る限り、どこの聖火リレーも「密」また「密」観覧する人たちが1mの間隔を空けている映像などみたことがない。

 

 それぞれの地元出身の有名人が走るのを、この目で見たくて集まってくる群衆たちは「密」など気にしない。

 有名芸能人が来るのをカメラを手に待っているのだ。

 

 ランナーたちも、その群衆の前を「走る」のではなく、走るふりをしてゆっくりと通り過ぎている。おふざけとしか見えないほど「走る」にはほど遠いし、「ランナー」と呼ぶのは恥ずかしい。

 

 なんなんだろう。この聖火リレーとは。

 まるで「できの悪い学芸会」のようだ。

 

 NHKはじめとする報道機関は「反対派の声(音声)や姿(映像)」は、極力報道しないと決めているようだ。

 

 公正を基本とするはずの報道機関がこれだ。オリンピック利権派に有利になるような報道だけだ。そして、地元の高齢者などのランナーに焦点を当て「感動話」で盛り上げる。

 

 まるで「聖火リレー」に参加したことが素晴らしいことのように。

 

 でも、もう一度言っておきたい。この五輪の開催については国民の7割が、中止か延期を求めているのだということを。(以前に行われたアンケートの結果だ。いまは分からない。みんなが賛成しているのだろうか。)

 

■楽しくなさそうなランナーたち

 

 注意深くニュース映像を観ていると、聖火リレーをしているランナーたちは、あまり「楽しそう」には見えない。

 

 それはそうだろう。密になって自分たちを見ようカメラに撮ろうというミーハーな国民は別とすれば、その群衆の裏で「オリンピック反対」「聖火リレーを中止せよ」などの声が飛び交っているのだ。なかには今回報道されたようなプラカードを持っている人もいる。

 

 ランナーたちだって、「このコロナの最中に、聖火リレーをやっていていいんだろうか」と思う思いもあるはずだ。

 

 そのような声の「反対」を聞き、「反対」のプラカードを見たら、その時の気持ちは表情に表れるというものだ。

 

 さすがに芸人達は笑顔がうまい。過去のオリンピックのメダリスト達も堂々としたものだ。だが、化けの皮ははがれるものだ。彼らの笑顔の合間に見える「困惑」や「辛い」表情が。

 

 自分たちが「一部のオリンピック関係者や政治家の金儲けの手伝いをしているのだ」と分かれば、表情はさらに曇るものだ。分からなくても「反対」の声を聞けば、楽しさは半減するはずだ。

 

 それを、さも楽しいことのように報道することの罪深さよ。報道機関はなんとか公正な報道はできないのだろうか。

 

 楽天の社長の勇気ある「オリンピック反対です」という発言なども、ほとんど報道されていない。

 

■感動をあおる報道で押し切っていいのだろうか

 

 白血病を克服して見事復活し、オリンピック代表権を獲得した水泳選手の特集など、オリンピック押せ押せムードに、いまや日本は流されている。

 

 もっと、ほかにやることがアルだろうに。

 

 国民みんながコロナに感染しない対策をとらなければならないし、病院の医療はひっ迫している。心ある医師達は、政府の「感染対策はなっていない」と憤慨している。

 

 オリンピックはただスポーツの祭典であり、いわば「お祭り」なのだ。これに「利権」がからむから、面倒なことになる。

 国民の貴重な税金を山ほど投入してお祭りを強行することに熱中しているように見える。

 

 だが、実は「お祭り」に熱中しているのではなく「利権者たちの金儲け」に熱中しているのである。

 

 このままでは、オリンピック不況は間違いなく来る。その時に苦しむのは国民だ。利権の連中は、儲けるだけ儲けて、あとは知らぬ存ぜぬだ。逃げ得するだろう。

 

 オリンピックまで、あと3ヶ月。ため息しか出ない。

 

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