■サクラが満開を迎えている
ここ横浜でも、桜が満開となった。
そのサクラの花の蜜を求めて多くの小鳥達が集まるが、一番に目に付くのがメジロである。美しい緑色と目の周りの白い縁取りが特徴で、小さくて美しいので見ていて飽きない。サイズは雀程度である。
動きも素早くて、なかなかカメラに収めるのも難しいが、春の風情としてぜひ頑張って撮影したい鳥のひとつだ。
このメジロを「鴬(ウグイス)」と思い込んでいる人も多いようで、サクラの木の中に見つけると「あ、ウグイスだ」などと叫んでいる人もいる。
ウグイスとメジロでは、身体の色も鳴き声も違うので、その違いに少しだけ触れておきたい。
■メジロ
メジロ(学名 Zosterops japonica)
mejiro-bird または silvereye
メジロは目の周りが白いのが特徴で、身体は緑色に覆われている。スズメサイズの小鳥である。色が美しい緑なので、この鳥を「ウグイス」だと勘違いしている人も多い。梅の花咲くシーズン、桜の開花のシーズンに多く目撃される。この緑色を「ウグイス色」と捉えてウグイスと思い込む人も多いようだ。
鳴き声は、地鳴きは「チーチー」と鳴き、さえずりは「チーピュルピュル」とか「チュルチュル」のような声である。
■ウグイス
ウグイス (鶯、 学名: Horornis diphone )は、 スズメ目 ウグイス科 ウグイス属の1種である 。日本三鳴鳥の1つ。
Japanese nightingale とも呼ばれる。
「ホーホケキョ」と鳴くことで知られている。全国に生息していて、山麓の人家の近くから山まで広い範囲に見られる。地鳴きは「ジャ、ジャ」と鳴き、さえずりは「ホーホケキョ」「ケキョケキョケキョ」などと鳴く。さえずりが特徴的なので、日本人の多くの人は知っている。ウグイスの色は茶褐色(オリーブに近い色)で、日本人がイメージする「ウグイス色」とは少々異なり、見た目は地味な小鳥である。「ウグイス色」はこのウグイスの茶褐色からメジロの緑色まで幅広く、体長もあまり変わらず見分けを付けるのが難しいが、ウグイスのほうが姿を現す確率は低く、森林の薮の中から聞こえてくる声でウグイスと分かるのである。
ウグイスの鳴き声は非常にくっきりとしていて、近くにいる場合は、耳に突き刺さるような澄んだ声で「ホー、ホケキョ」と鳴き、山に登っている時など、まるで耳元で大きな声で歌っているようにも思えて、あの小さな身体でよくこんな大きな声が出せるなと思うほどの力強さも感じる。ウグイスのさえずりは「なわばり」を表すと同時に、雌にここのエリアは入ってきていいよ!という求愛のさえずりでもあるようだ。
春から初夏にかけてウグイスの囀りは人のこころを非常に開放してくれてすばらしい。
よく聞いていると、個体差があるようで、上手な囀りと、あまり上手ではない個体がいるようで面白い。
■日本三鳴鳥とは
ウグイスは日本三鳴鳥と呼ばれている日本を代表する声の持ち主のひとつのだ。
では、あとの二つは何かっていうと、知らない人のほうが多い。もう一つはオオルリであり、もう一つはコマドリである。
オオルリやコマドリについてはまた、別の機会にご紹介したい。
今回は、ぜひウグイスとメジロの違いについて覚えていただきたいと思う。梅やサクラの花が多いところには必ず姿を現してくれるので、声が聞けて姿も見られたら、とてもラッキーだと思う。
私自身は野鳥の専門家でもないしバードウォッチングを趣味しているわけでもないから詳しくはない。一人で山歩きをしていると、都会では見られない動植物に触れることが多くて、少しづつ見分けがつくようになってきた。小鳥なども、詳しい生体や学問的なことは知らなくても、姿を見て楽しみ、声を聞いて楽しめればいいと思ってきた。
声を聞き分けて、ああこれは○○鳥だ、と分かるだけでほんとうに楽しい。この小鳥達は自然の中だけで生きていて、「ホントに凄いな」と思いながら、その声や姿に心を洗われているのである。
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■騒がしい世の中で、こころを正常化する
コロナパンデミック、放射能、オリンピック、地震、etcなどなど、 とにかく騒がしい世の中だ。こんな中で、正常を保つのは非常に難しい。自分の心や身体を正常化しておかないと、いつか大変なことになる。
時には、自然に目をむけ、事前の声や音に耳を傾ける。これが正常化のために非常に役に立つ。
ぜひ、この時期にしか出会えない鳥達に目をむけ、その声を味わいたいものだ。
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