生徒にごみ袋かぶせ髪に黒染めスプレー 千葉県立高に弁護士会警告
毎日新聞2020年11月6日 19時35分(最終更新 11月6日 19時35分)
千葉県弁護士会は6日、県内の県立高校で昨年3月、女子生徒の髪先が赤みがかっているとして、生徒指導の教諭らがごみ袋をかぶせて髪に黒染めスプレーを吹きかけていたと明らかにした。弁護士会は体罰に準ずる行為だったとして同日までに、県教育委員会や学校に警告書を提出した。
生徒の母親が弁護士会に人権救済を申し立てていた。県教委は事実関係を認めた上で「同意に基づいた指導だった。詳細は学校に確認している」と説明している。
弁護士会は、黒染めスプレーをかける行為は「精神的に大きな屈辱を与え体罰に準じる」として、原則的に生徒指導に用いられるべきではないとの見解を示した。(共同)
https://mainichi.jp/articles/20201106/k00/00m/040/257000c
■あまりに悪質
髪の毛先が「赤い」といって、女子生徒を「生徒指導」の教員が取り囲んで毛染スプレー。
これを聞いただけでも気持ち悪くなるほどの悪質さだ。県立高校だよ。公立学校だ。公立の教員は質が悪いと聞いていたが、ここまでレベルが低いと、話にならない。
いまだに、「校則」とかがあって、それに従わない(と教師が判断した)生徒にたいしては、強制的に罰則を与える。体罰だろ。これは暴力だろう。犯罪だろ。
同意の元だったと学校(生徒指導の教員)は言い訳しているらしいが、同意していればいいという考え方が間違っている。
■同意があればいい?
犯罪で問題になるのは「同意」だ。
レイプした犯人が常にいうのは、相手の女性とは「同意」があったという。同意があればレイプはOKなのか。OKじゃないに決まっている。犯罪でしょ?
殴っていいか? いいよ! ボカ! これ、OKなの? 犯罪でしょ?
お前の髪は赤い、染めていいか? いいよ? ゴミ袋をかぶせて、スプレーでシュー! これ、OKなのか? 犯罪でしょ。
こういうことが理解できない教員が「生徒指導」をやっている。いったいなんの指導なのだ。これで、生徒は、先生に「指導してもらった。私は成長した。よかった。」と考えると思っているのだろうか。
今回の事件の教員達は、刑務所の刑務官と同じだ。指導という名の元に、自分に従わせることを仕事としている。従わない生徒には「懲罰」を与える。
ほんとうに日本の教育は腐っている。
■しかも、一年以上前の事件だ。
記事によれば、これが起きたのは昨年の3月。母親が弁護士会に「人権救済」を求めて発覚したのだ。
つまり、学校は一年以上も、この生徒の救済を行わなかった。もちろん教育委員会もだ。
たった一人の女の子を傷つけても気がつかない。気にもしない。生徒の心の傷に向き合えない。放りっ放しだ。
母親に言われても、おそらくは、なんの反省もない。
校則を破った生徒のほうが悪い。「生徒指導」の教員が気がついたから「指導」したのだ。どんな指導だったのか。「赤い髪」を「黒く直してやった」のだ。その指導のためには「ゴミ袋をかぶせる」必要があった。黒くするためには「スプレー」が必要だった。「指導教員」は、「今から、お前の髪を黒くするぞ、いいな」と言い渡して懲罰を実行したのだろう。だから、本人も「了解」の上だ。なにも間違っていない。文句を言うほうが悪いのだ。
そして、一年以上がたった。一向に埒が明かないので、母親は弁護士会に「救済の申し立て」をして、事件が明るみになったのだろう。
■救いようのない日本の教育現場
この短い新聞記事を読むだけでも、救いようのない教育現場が目に見えるように浮かび上がってくる。想像力を無くした愚かな大人たちが、寄ってたかって子供たちの心を粉々に壊しているのだ。
おそらくは、弁護士会の警告にも関わらず、この学校は反省しないだろう。担当教師に罰則もないだろう。教育委員会もなんの対策も打たないだろう。校則を破った生徒に対する処置として「正しかった」という結論になるだろう。
日本の教育現場は、なかなか変われないのだ。
こういう現場で、やがて怪我を負わせたり、死亡させたりする事件が発生する。そのくらい、学校現場は「危ういのだ」と厳しく見ていないとだめなのだ。
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こういう事件があった、と記憶にとどめておかなければならない。
