日本の若い在野の植物学徒の念願により、本郷の東京大学総合資料館にて昭和天皇の誕生日に合わせて『南回帰行 橋本梧郎と水底の滝』を上映することになりました。
以下、主催者の村山さんの趣意書をご紹介します。
参加ご希望の方は村山さん宛て予約の連絡をお願いします。
4月29日(祝)みどりの日
橋本梧郎ドキュメンタリー映画上映会
および
在野で研究するという生き方についての座談会
参加費無料
会場:東京大学総合研究博物館ミューズホール
開場午後1時半:上映開始午後2時:終了午後6時予定
上映作品:南回帰行 橋本梧郎と水底の滝・第一部
2011年3月完成 135分 製作・構成・撮影・編集・語り:岡村淳
・開催のご挨拶
第二次大戦勃発前、軍国化する日本を嫌ってブラジルに移住した植物を愛する橋本梧郎という青年がいました。彼は2008年に95歳でその生涯を閉じるまでブラジルの植物を採集・研究し、標本を作製し続けました。その彼の最晩年に作成されたドキュメンタリー映画を東京大学総合研究博物館にて上映します。「橋本梧郎と水底の滝」シリーズ全3部作(予定)中の第一部である今回の上映作品は、橋本氏が第二次大戦突入前に採集した粘菌標本を昭和天皇に献上した思い出を晩年の橋本氏と在ブラジルの記録映像作家、岡村淳さんが辿る旅です。昭和天皇の誕生日であったみどりの日に植物標本がたくさん収められている東大総合研究博物館で、この映画を上映することで、みどりを愛した昭和天皇陛下や橋本梧郎氏の人生に思いを馳せたいと思います。
上映後は、任意参加で橋本梧郎氏のように研究機関に所属せずに、個人の時間と財力が許す限りにおいて植物研究を続けた在野研究家の生き方、人生とはどのようなものだったのかを縁あって同席いただいた方々と語り合いたいと存じます。監督の岡村淳さんには生前の橋本氏との10年以上にわたるフィールドと日常のお付き合いの思い出を話していただこうと予定しております。また、橋本梧郎氏やその他の在野研究者について調べ、自らも在野で研究活動をなさっている荒木優太氏もご招待しました。植物学分野の半在野研究者としての牧野富太郎氏、在野研究者だった南方熊楠氏、さらにはダーウィンに至るまで裕福さに違いはあれども学会の主流からは離れた場所で研究を続けた先人たちの生き方、そして現代に生きる在野研究者の生き方などをテーマに、自由に話す機会を設けたいと存じます。
座談会の終了後、午後6時前後にブラジル・サンパウロから映画上映の為に来日してくださった岡村監督を囲む懇親会も計画しております。
皆様お忙しい春の1日ですので、途中参加、途中退場もしていただけるようにいたします。映画のみ、座談会のみ、懇親会のみのご参加でも構いません。
参加ご希望の方は村山までメールでご連絡ください。(yuichimurayam@gmail.com)
申し訳ございませんが、定員30名の先着順にさせていただきます。
橋本梧郎(1913‐2008)。植物学者。21歳のときにブラジルに移民し、そこから死ぬまで現地の植物採集とその研究をし続ける。後年、サンパウロに自然科学博物館を設立させる。日本政府より受賞多数。主著は『ブラジル植物記――身近な有用植物の知識』(帝国書院、1962)、『ブラジルの果実』(農林省・熱帯農業研究センター、1978)、『ブラジル産薬用植物事典』(アボック社出版局、2002)。その他多数。
