サイパン陥落の1944年7月7日から
村上大尉が投降した1946年1月3日までの
546日間を沖縄戦の時系列に筆者が歩いた軌跡「沖縄戦546日を歩く」
カベルナリア吉田さん。
沖縄を一人旅する人なら
必ずと言っていいほど
この人の本を一冊は手にしたことがあるだろう。
大きな島から小さな島まで
道端のおもしろ看板から
民宿のおもしろおじいおばあまで
沖縄の持つゆるさやたくましさ
優しさ
ありとあらゆる沖縄を
独自の目線で紹介していて
この人ほど沖縄を愛している人はいないとも思う。
沖縄を旅していると
意図しなくても
沖縄の過去に触れてしまう機会が必ずある
でもこの人の本にはそんな話は
ほとんど出てこず
逆にそのぶん
この人は沖縄戦をどう捉えてるんだろう?
とずっと気になっていた。
「沖縄が好き」
そう言う人の中には
「戦争?無理無理無理無理!
ああいうのは苦手!」
と
沖縄の他の顔を見ようとしない人もたくさんいて
この人もそうなのかな?と思ったことがある。
いや、でもこの人のページには
喜びや哀しみ、楽しさ、笑い、
沖縄への愛が溢れすぎていて
それもまた違うな、と思い直した。
だからこそ
この人の視点で描いた沖縄戦を読んでみたいと
何年も前から思っていた。
読み終えた感想は
ああ、カベルナリア吉田さんらしい
この一言につきる。
待ってた甲斐があったなあと思った。
去年の冬
国際通りのスターバックスでばったり出会ったカベルナリア吉田さんは
(本当はスタバから沖映通りまで追いかけていった)
この本の執筆途中だったことを初めて知った。
「今月末那覇でトークショーやるので」
といつも通りのおもしろ手書きチラシをくれた。
本を読み終え
あの時背負っていた大きなリュックの中に
詰まっていたものを思うと
ページの一枚一枚が
文字の一語一語が
とても身近に感じ
そして
身が引き締まる思いがします。
安保法案や辺野古移設
中国の珊瑚の密漁や
尖閣、竹島・・・
そして今年は戦後70年
戦争を伝える人が少なくなってきている今
私たちを取り巻く環境は
さらに一人一人が真剣に
自分たちの国を考えていかなければいけない
そんな時代になってきていて
あとがきで印象に残った言葉を一つ。
高齢の方が話していたことを思い出した。
「今の日本は昭和12年頃に似ている」
同じ道を辿るのか
別の道に進むのか
あの頃と違うのは
声を上げられること。
わたしたち一人一人が
目を背けず
きちんと考えれば
きっと道は見えてくるはず。


