いつもそうなのだが、オレは旅に出るととにかく朝が早い。
アユタヤーに長居している時などは就寝9時の起床が4時。
あのバカ夫婦から、「もう少し遅くまで起きて、朝はゆっくり寝て」と愚痴られる始末なのである。

1月11日。
バンビエンの朝はとにかく寒かった。
もちろん日本なんかとは比較にならないが、フリースの上下を着ていても上にもう一枚欲しくなるほどだ。
(…ん?あ~あ、ホンマにアイツらの体感温度っつーのは、一体どないなってんのやろうなぁ…アホちゃうか?)

ゲストハウスの2階にあるテラス。
そこで一服しながら通りを眺めていると、このクソ寒い朝っぱらから上半身裸で話し込んでいる欧米人を発見。
奴らの生態は、もはや理解の枠を超えている。
(ホンマにアホやなぁ、アイツらの平熱って何度くらいなんやろ?8度とかなんか?あんなアホばっかりおるから国際線の飛行機はクソ寒……ん?)

(うおっ!!!!)

(ほええぇ…)

(はああぁぁ……って呆気に取られてる場合じゃねえっつーのっ!気球なんか見るチャンスはそうそう無いんやからアイツら起こしたれやっ!!って、何でこんなに興奮してるんやろ?オレ)
コンコンコン
『京ちゃーん!おい、京ちゃん!』
『ふぁ~~…ぃ……』
『ちょ、ちょっと!早よ!早よコッチ来て!』
『どぅぉおしたんスかぁ……ぁぁ…気球ですねぇ…』
(なぁ京ちゃん、アンタ間近で気球見た時くらい人間らしく驚けや!アンタ毎日見てるんか?東大阪の片隅で。どうでもいいけどアンタの髪型、寝癖でエライ事になってんぞ。ビジュアル系バンドでも始めるつもりなんか!?それならまずビジュアルからやり直せ!ビジュアルからっ!!)
コンコンコン、コンコンコンコン
『おいカオリっ、起きてたらちょっとコッチ来てみ!』
ガチャ…
『なーにー?あ、気球じゃん。何かと思ったよ、さ~顔洗お』
なぁ…、もしかしてオレが子供なだけなんか?
『京ちゃん!イサオの部屋ってどこだっけ!?』
『え~……っとぉ……、あっちかそっちのぉ…どっちかですねぇ~……』
『…………』
なぁ京ちゃん、
アンタ、ひょっとしたら可哀相な人なんじゃねぇか?基本的に。

その後、宿の前で坊さん達の集団たかりに遭遇。
ルアンパバーンに行く必要あるんか?