少なからずの男子は大概
父親とは対立するものではないか
と、個人的には思っている。
そのあまり良好と云えぬ
関係の延長に、自身の父親
世代に対して、あまり良い
感情がなかったりする。
ところが
友達の親だったりすると
どういうわけか不思議と
親孝行気取りな態度で接すること
ができたりするので
例外としてこれはさておく。
ウイルス騒動で
前倒しになった春休み
2人の子供達が寮から帰省する。
食料品調達に大型スーパーへ行くも
想定通り、パンは全て完売。どうせ
カビ生やらかす程の大量のパンを
買い込む個人もいただろうと思う。
しょうがんない…そうだ!
お父さんは子供達に
ホットケーキを焼いてあげようと
何故か余り気味のミックス粉を
少し多めに買うことに。
帰省中、ウンザリする程
パンケーキを食べさせられるとは
今はきっと思いもしない筈である。
私の近くを70代の翁が通り過ぎる。
当然見知らぬ翁である。
店内の人々の90%が皆マスクを
着けている中にあって、私は着用
していない一人である。そして
その翁も着用せず買い物カートを
押している一人。それはそれでいい。
ちなみに私は絶対に、
咳もくしゃみもしない
とそう決めている。
万が一くしゃみを
するときは、自分の腕の
ヒジの内側に口を押し当て
絶対につばきを飛散させない。
この時世、マスクもせずに
咳やくしゃみができる程
強い心臓を持ち合わせてはいない。
私にとって苦手な世代の
その翁もきっと
その強い意思というか
歳はとったものの
激動の昭和を生きた意地
みたいなものが、きっと
おありだろうと私は信じたいし
否、信じた。
しかしそこまでのくだりを
こちらの勝手な好意で解釈してる
のも束の間、こともあろうに翁は
大きなくしゃみを、まるで波動砲
の様に前方目掛けて発射した。
私は自分の耳を疑いつつ
振り向き、その恐ろしい
うしろ姿を見つめていると
彼は立て続けに3発も連射をした。
ちなみに私は非暴力主義者だ。
最近はTVで格闘技も一切観なく
なる程、バイオレンスとは無縁だ。
しかしその私でさえ
すれ違いからの
この十数メートルを
猛ダッシュし、その背中
目掛け、死亡遊戯の
ブルース・リーの様な
完璧なまでの跳び蹴りを
シュミレーションした。
あの翁のデリカシーの無さ
詰めの甘い生き方に対する
「ムシズ」と
一瞬脳が暗殺を実行する
自身の残酷さに「戦慄」が
同時に走る思いだった。
結論。
私はやっぱりこの世代が
ほんとうに嫌いなことは確かだ。