八千年とも一万年に
一度ともいわれる彗星を見に行った。
流れ星のとき見に行った末っ子の保育園
の敷地へ。次女を連れて見に行った。
今夜は月のせいで
いつもより夜空が明るい。
それでもあれかこれかと話しながら
どうやらあの青っちろいやつがホシだと
二人はようやく犯人を探し出した。
寒くなると車に戻りガタガタと
冷えた身体を暖房で温め直した。
いつも星など興味のない筈の娘が
どういう訳か今夜だけは喰い付いてきた。
一万年という途方もない周期に
何かロマンでも感じたというのだろうか。
Inter FM の DAVE Fromm Show は
今夜も Rock と陰謀説 を語っている。
200万年前の地球だとか 輪廻だとか
更にスケールの大きい話を、車中の僕らは
何気なくそれを聞いていた。
今から一万年後まで、僕らは何度
生まれては死に、また生まれては死に
生死流転を繰り返し、今度はどこの地球で
この彗星を見つめるのだろう。そして今
この彗星を見つめる僕ら父娘が、今度はどんな二人で
この彗星を見つめるのだろう。
少なくとも、この娘が飼い主の ジョン
ではない事だけは、強く深く、星に願おうと思う。
J.JONEACH