渋谷ユーロスペースで
ゲバルトの杜
~彼は早稲田で死んだ~
という映画をみてきた
観客のほぼ全員が
70代以上と思しき高齢者
中には
元学生左翼活動家も
いたのかもしれないが
私にはこの映画
あまり心に響かなかった
再現ドラマや
当時の映像も織り込んで
飽きさせない工夫が
あったのかもしれないが
とにかく
関係者インタビューが
長くて退屈
さらに効果音が耳障りで
最後までみれずに退席
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ちなみにゲバルトとは
当時の左翼学生の暴力を示す
暴力が悪なのは
もちろんだが
当時の学生たちの
革命を目指す活動に
意味があったのかどうか
私にはわからない
たぶん意味はあったのだろう
価値観が激しく多様化した
現代においても
何らかの形で
世の中に影響を与え
そのDNAは
継承されているように感じる
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この映画および原作本に対し
歴史を歪曲している
との主張もあるようだが
・・・う~ん・・・
何が言いたいのかよくわからん
ところで
当時の空気を知る作家の一人に
村上春樹がいる
初期の鼠三部作などを読むと
主人公は”しらけ”を装いつつ
新しい空気を吸おうともがくが
常に古く熱い空気が入ってくる
そしてその二重吸引性は
何十年たっても
変わることはない
だからすぐに戻ってこれる
この世界観へ