PLM(製品ライフサイクル管理)という
キーワードの元で、

「設計作業を分析して
    技術伝承に貢献するぞ!」

と鼻息荒く、
お客様を回っていたことがある。

この時、携えていた手法(ツール)は、

①作業の流れをIn/Outとともに
    シーケンシャルに表現する"IDEF"
②作業の手戻りや塊などを
     マトリックスで表現する"DSM"
③作業を属性と振る舞いとともに
     コンポーネントで表現する"SYSML"

主にこの3つだ。

これらの手法は最近下火になった。

たぶん、
大枠で作業やパラメータの
関係性、順序、依存関係は
わかるものの
...で、どうすればいい?
というお客様の問いに
明確に答えられないからだと思う。

たいていはここで、
3次元CADで~ とか
データ管理システムを~ とかに
なってしまうのだが、
これらはITベンダー側の
都合が良いソリューションであり
お客様が求めている
直接のソリューションではない。

たぶんお客様にとっては、

「活きのいい新人を
    たくさん送り込み
    ベテランの言葉を翻訳しながら
    がんがん教育します!」

...の方が
納得感のあるソリューションなのだ。

それが無理でも、

「ごじゃごじゃして
    良くわからないので
    とりあえずビッグデータとして
     AIにぶち込みましょう!」

...の方が
受け入れやすいかもしれない。

一般の現場を見ればおわかりのように
結局のところ、設計や製作は
最後に帳尻合わせをおこなう
すり合わせ作業で成り立っている。

そこでなされているのが
経験や勘に基づく
ベテランの判断であり、
それがあるから
みんな安心して作業ができる。

これは寿司屋もラーメン屋もおなじ。

「寿司職人が何年も修行するのはバカ」
って話が以前あったが、
その何年もかけて培った経験や勘に
感銘し、尊重する心があるから
人は提供者にお金を払うのだと思う。

やはり
技術伝承には時間をかける必要がある。

これには、いかに覚えの早いAI坊やでも
繊細で柔らかい身体を持たないとね。