10年ほど前の話。

某社の主催する
プロジェクトマネジメント研修に
参加したことがある。

ここの研修はロールプレイを行うことが多く
その時は、「チームで模型を組み立てる」
という課題だった。

設計図も最終イメージも示されない中で
全員がおのおの作業を進めるグループと、

作業には直接加わらないリーダーと
タイムキーパーとを決めた上で
少人数で作業するグループとを比較し、
どちらが完成が早かったのかを
身をもって実感するロールプレイだった。

これを通じて
役割分担の大事さや
リーダーが作業に加わることが
必ずしも効率的とは言えないことを
まず最初に学ぶのだ。

ところが現場に戻って
実際にさまざまなプロジェクトを経験すると
必ずしもそれが真とは言えない場面に
何度も出くわす。

続いて、1年前の話。

最近はアジャイル型の
プロジェクトマネジメント研修も増えてきた。

その研修でのロールプレイの内容はこうだ。

まず講師から
「情報を伝えるためにはそのモノに触れる」
というルールが示される。

その後、チームメンバーの一人に
何かモノを提示するように指示される。

一人は鞄の中からペンを取り出す。

続いて、
「みんなでその情報を共有しよう」
ということになる。

隣の人がそのペンに触れる。

それを見て次の人、
また次の人がそのペンに触れ、
全員がペンに触れ終わる。

その間、20秒。

次に講師から
もっと効率を上げるように言われる。

そうすると少し間があった後で
全員がいっせいにそのペンに触れる。

その間、5秒。

さらにもっと効率を上げるように言われる。

そうするとみんな迷わず
一斉にペンに触れる。

その間、1秒。

その後、講師の解説があり、
「皆さんは元々
 どうすれば仕事を効率的に
 進められるのかを知っている。
 だから、
    それに全員が気付いて実践するだけ。
 これがアジャイルの本質だ。」
と教えられる。

アジャイルにもいくつかの問題点がある。

しかし、
それを乗り越えたチームだけが
業務改革を成し遂げられる。

印象に残った研修会であった。