家内に怒られた私が買ったCD(笑)
〈エイジアのCDがないっ〉と家人が怒った
この夏、CD棚の大量のCDをレーベル別に整理
…結果、アーティスト名で絶望的に検索できぬ事態となった
で、珍しくCDを聴こうと思った家人は、只でさえ亭主の浪費癖に憤怒心頭だったがゆえ、怒髪天を衝いた
私は機嫌をとるべく、エイジアのデビューアルバム〈詠時感 時へのロマン(すげぇタイトルだ〉のCDを買おうと決めた
高音質UHQCDの在庫が池袋のタワレコにあると判明
久々に池袋に行った
タワレコでCD(=3080円…意外と高価)を受領、その足で〈ディスクユニオン池袋店〉に向かった
(当然)比較検聴用のオリジナル盤を買うためだ
…えっ、ない
〈ASIA〉コーナーすらない。Aのコーナーを検めたが、ない
その足で〈ディスクユニオン新宿ロック館〉に行ったが…ない
30分ほどの打合せを終え〈ディスクユニオンお茶の水駅前店〉
…あっ、あったぁ
USオリジナル盤シュリンク付きが…780円
国内盤が…480円
思わず2度見3度見した廉価
どうやらエイジアのLPは安いようだ
最高落札価格は2万5千円程度で、しかもメンバー全員のサインが入った盤🍩…これがビートルズならば、ン百万だよ
エイジアはフォーリナーやジャーニーらと〈産業ロック〉と言われ、これはやや揶揄な表現だが、実際にずば抜けたセールスを達成
この廉価は凄まじい供給量と(人気の衰えた)現在の需要量のバランスの結果、といえようか🤔
(廉価♪)デビューアルバムのUS盤 vs 日本盤 vs UHQCD
さぁ、検聴だ
まず国内盤をかける🍩
曲は(当然)A面1曲目〈ヒート・オブ・ザ・モーメント〉
一斉を風靡したスティーブ・ハウのギターサウンドが流れる
続くカール・パーマーのエコー満載なドラムス
…ううむ。一定の迫力こそあれ、輪郭がぼやける
(当然)非難されるような音じゃないが、拙ブログで扱ったレコード達と比べれば、音的に格落ちの感は否めず
しかもラストの唐突なフェイドアウトも乱暴な気がする
2曲目〈時へのロマン〉のほうが音的に楽しめるが、この曲も無理矢理なフェイドアウトで終わる
プロデューサー乃至エンジニア様よ…手抜きすぎじゃね
で、US盤🍩
おぅ、このほうが自然でしかもダイナミック
伸びやかで、思わず頬が緩む♨
…が、なにか音が、チャラい
サウンドはエコー満載だが、音場の広さは覚えず
多彩だが平面的で、音離れも弱い印象
ぢゃ、CDを聴こう
おおっ、堂々たる、厚い音🔊
音離れに優れ、実在感もある
優劣つけるならば、CDの勝利
…だが、音のチャラい感は拭えず
YouTube〈みのミュージック〉で〈CDやストリーミングの音楽をレコードで聴くと『化ける』〉という上手いコメントがあったが、レコードもUHQCDも、そういう化け感が薄い
私はCDを買う前、パソコンでアップルミュージックの〈ヒート・オブ・ザ・モーメント〉をチェック〈おっ、これは化けるかも
〉と思ったが、やや拍子抜けした
でも好い曲だよね
スティーブ・ハウやカール・パーマーら天才的超絶テクの競い合いに耳傾ければ、手に汗にぎる✊
で、もう1度、パソコンのストリーミングで聴けば、〈これで十分じゃね〉とも思われる
おそらくステレオ再生が手頃となった時代(1982年3月リリース)ゆえ、小型ステレオ乃至ラジカセで聴かれるシチュエーションが想定され、派手でカラフルな音色を狙った…かも
音の実在感の再生から離れ、人工的で幻想的な音響世界が花開いた…例えるならばディズニーランドのような🐭
東京ディズニーランドの開園は1983年4月だった
■from dtimes.jp■
時代の風、時代の音は、確かにある
あれはあれで好い時代だった。好い音楽だった
向こうの部屋から大音量の〈ヒート・オブ・ザ・モーメント〉が聴こえる。…これで当面、ディスクユニオン巡礼も咎められずに済む(いやぁ…甘いッ
)