本との出会いも縁だと思う。


おまえさん(上) (講談社文庫)/講談社
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おまえさん(下) (講談社文庫)/講談社
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ぼんくら同心井筒平四郎シリーズ第3弾。

この作品を読んで、宮部みゆきさんの本が好きなわけがやっとわかった。

いつも、そこには生きるということが描かれているからだと、やっと思い当たった。


この物語には実にたくさんの「おまえさん」が出てくるのです。

おまえさん、優しくて切ない呼び方だと思った。

想いの色は様々だけど、でもそう呼ぶとき、確かにそこには相手を想う気持ちがこめられているんだなあ。

冒頭にも書きましたが、本との出会いも縁だと思いました。

具体的にどの部分がとはうまく言えませんが、なんだか私が今悩んでいることへの答えが書いてあるようで、ひどく慰められました。



明日からまた新しい気持ちで、自分にできることからやっていこうと思います。


アニメは昨日最終回でしたね。

森見作品の中でもとくに好きな作品のひとつです。

有頂天家族 (幻冬舎文庫)/幻冬舎
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こっちの表紙じゃなくて、たぬき(カエルもちゃんといるのが嬉しい)のイラストのを持ってます。


全作品を読んだ訳じゃないけど、森見さんの作品でこんなにもワクワクハラハラするお話は他にないんじゃないかと思います。


父は偉大で、母も偉大だが、四匹(たぬきですから)の子どもたちは阿呆ぞろいで頼りなく、主人公においては某乙女狸に腐れ毛玉と呼ばれるしまつ。

それでも、亡き父を偲び母を助け兄弟で協力する姿は、家族というもののひとつの理想のかたちなのではないかしら。

初めて読んだとき、ああ森見さんってこんなお話も書けるんだ、と思った。

少し切なくて、あたたかくて大好き。


人間でありながら天狗の力をもつ弁天は、恐ろしい女ですが憂いを帯びていてとっても色っぽくて、今後が気になるキャラクターです。(有頂天家族、実は3部作とのウワサ)


そういえば…


森見作品は京都が舞台なのが多いけど、登場人物は誰も京都弁を話さないのが良い…という感想をどこかで目にしました。

なるほど、そうかも知れない。

実在の街という生々しさが消えて、かえってこの不思議な世界を受け入れやすくしているのかもね。






有頂天家族の公式読本を買うか、いまだに迷っています(笑)