この恐怖は誰のもの?
- 忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)/講談社

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ホラー作家の“三津田信三”は連載小説を書くために、曰くありげな洋館に住み始めるが…というお話。
案の定そこは幽霊屋敷なわけなんですが(笑)
でもここの幽霊は少し変わってる。
和洋混じった妄執のようなかんじ。
ちょっとネタバレかも知れませんが、洋館に染み着いている記憶みたいなものが関係してるんです。
土地や建物の記憶、というものを扱う小説っておもしろいなあと思います。
具体的には小野不由美さんの『残穢』とか恩田陸さんの『私の家ではなにも起こらない』くらいしか知らないのですが。。
途中から本編のことなのか小説で起きていることなのかわからなくなって、いったいこれは誰の恐怖なんだろう、いったい誰が加害者で誰が被害者なんだろう…と混沌に落ちていく様子が怖かったです。
初めて読んだ作家さんだけど、擬音の使い方が上手いと思いました。
後書きまでが作品です。
読後に表紙を見ると、もう一度震えます。
三津田さんのことは東雅夫さんの『ホラー・ジャパネスク読本』で知りました。
元は編集者さんで、三津田さんが編集した本も読んでみたいなあ。
海外小説にも造詣が深くて、ますます今年は海外の作品を読みたいと思いました。
ちなみに東さんのは対談集なのですが、他は京極夏彦さんとか宮部みゆきさんとか岩井志麻子さんとか出ていたかな。
最近私は「怖い話」より「妖しい話」が好きなのかな、と思い始めました。
ここで紹介されていた作家さんたちはなかなか好みです。
双葉文庫で出ていたと思います。
興味がある方はぜひ。