流氷に閉ざされた冬の海にゆっくりと沈んでいく様子を想像すると、その寂しさに震えました。


凍りのくじら (講談社文庫)/講談社
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理帆子は私に似ている気がする。

私がもっと美人で器用だったら完璧に理帆子だっただろうな。

現実よりもフィクションに生きていて、自分で勝手に壁を作っているところとか。

心の中でバカにしながらも、自分を頼ってくれる人に甘くて手をさしのべるところとか。

わかる、わかる。


一人が好きなんだけど、独りが怖いんだよねぇ。


もうひとり、「若尾」も似ていてやんなっちゃう。

理帆子の元カレで、理帆子からひそかに“少し腐敗”とありがたくないラベルを貼られているイケメン。

自分は人と違うと思っている。

努力が嫌いなのに途方もない夢を抱いている。

悪いのは全部周りだと思っている。

途中までは理帆子と本当お似合いな感じ。

最初に読んだときは若尾のことイタい怖いと思ったけど、意外とこういう思考を持っている人っていると思う、普通に。

自分の中の“若尾”と適度に向かい合わないと、私もいつか壊れるかもしれないとちょっと身震いした。

あと言及しなきゃいけないのは、やはり『ドラえもん』のことかな。

理帆子はドラえもんが好きでドラえもんの話がよく出てくるの。

章のタイトルも全部ドラえもんの道具になっていたりして。

理帆子に感情移入しにくい人がこの作品を読み進めるための装置としても非常に有効に働いている要素だと思う。





“自分に似ている”というキャラクターがいる小説って心に残るんだけど、再読するのがしんどくて実はあまり読み返したりしない。

他に似ていると思ったのは、『月の影 影の海』の陽子と『abさんご』の子どもかな。

僭越ながら。。







これ美味しかった( ´艸`)

ハマりそう♡