ただいま宮部みゆき祭り実施中♪
宮部さんの時代物だと、貧しい町人が主役の、ちょっと怖い人情モノの短編が好きだったりするのですが、これはそうじゃないけど、面白かった!
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井筒平四郎は、隙あらばお役目をさぼろうとするぼんくら同心。
ある日、彼の見回り先のひとつである鉄瓶長屋で殺人事件が起こる。
その事件が解決しないうちに、やり手だったはずの差配人が出奔し、次の差配人がやってくるが、今度は店子の流出が止まらない。
平四郎は、苦悩する若き差配人の佐吉を励ましながらも、一見それぞれの理由で長屋を出ていったように見える店子たちの背後で、地主である湊屋が糸を引いていることに気がつく。
長屋の持ち主である湊屋が、なぜ手の込んだやり方で店子たちを追い出すのか…
平四郎は、超絶美形でその上おつむりの回転がおそろしく良い甥の弓之助とともに事件解決に乗り出す。
…みたいなあらすじかな(●´∀`●)
最初は長屋の住人たちを描いた短編集だと思ったのですが、だんだんと人がいなくなっていく様子とか、ひとつひとつの出来事が繋がっていく面白さに一気に読んでしまいました。
最後もやっとするー!と思ったら、
こちらがそのモヤモヤの解決編になってました。
ぼんくらのその後であり、裏側のようでもある作品。
ぼんくらではイヤな人に見えた人たちの本当の姿というのかな…その人たちの心中が、こちらの作品では少し垣間見れたように思います。
ぼんくらは上下、日暮らしは上中下の全部で五冊ですが、あっという間に読み終えてしまいました( ´艸`)
ぼんくらだけだと消化不良だし、日暮らしだけだとちょっと背景がわからないかなあと思います。
全五冊の作品だと思ったほうがよいかと。
とにかく登場人物たちが魅力的なんです♪
私は佐吉がすき。
いつも物語の中心にいるのに、真実から一番遠いところに追いやられてばかりいる不憫さも含めて。
あと私が宮部みゆきさんを読むようになったきっかけの『本所深川ふしぎ草紙』の茂七親分と、その跡継ぎの政五郎が出てくるのが本当嬉しかった♡
基本的に真っ当な人が多いんだけど、それぞれの事情や感情が複雑に絡み合って、偶然や必然を飲み込みながら、ひとつの事件(あるいは物語)として織りあがっていく様子が、読んでいてとても面白かったです。
誰が本当に悪いのか、なにが真実なのか…大事なことはなんなのか、考えさせられるお話です。
ザ・宮部みゆきって感じがしました。
さて、これからお昼食べて、続きの『おまえさん』を探してきます♪