最初は旧版で読みました。
今まで読んだ宮部作品の中で一番好きです。
淋しい狩人 (新潮文庫)/新潮社

¥578
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亡き友人から下町の古本屋「田辺書店」を託されたイワさん。
週末になると手伝いに来る孫の稔。
店を通じて知り合った人々の持ち込む謎を、
二人が解いていく古書店ミステリです。
ちなみに短篇集。
お菓子を片手に気ままに読めるエンタメ性がありつつも、決してハッピーエンドじゃないの。
たからと言って皆が皆不幸になるワケじゃないけど。
なんか時々出てくるフレーズにグッと抉られるような重さがあるんです。
表題作については、もっと犯人の描写が見たかったような気もするけど、
他はすごく面白かったです。
一番のお気に入りは…
離れて暮らす父親が突然死んだ。
葬式を終えた息子が父の本棚を見ると、以前並んでいた本が消えていて、かわりに同じ本がずらりと並んでいた。
調べていくうちに数ヶ月前に著者が殺されていたことがわかる。
父はその事件と何か関わりがあるのか。
父が残した数百冊の本の意味は?
手がかりは「田辺書店」と名前の入った領収書のみ…。
という「黙って逝った」です。
そのほか、稔の恋愛話を通して、イワさんと稔の関係が徐々に変化していくのも見所だと思います。
しっかし、読メでの最近の感想で、ビブリアとのマジ比較が目立って辟易しました(-_-;)
まあ知名度があるから仕方ないけどさあ。
ビブリアみたいなの求めていたら違ったって言われるとファンとしてはやっぱり悲しいです(T_T)
あ、ビブリアが悪いと言っているわけではありません(^_^;)念のため…。
しとしと雨降りのセピア色みたいな物語です。
それでも読後いやあな気持ちにならないのは、イワさんと彼の離れて暮らす家族たちが皆真っ当な人たちだからだと思います。
私の中では、イワさんのイメージは昔からずっといかりや長介さんです。
それとは別に、映像化したらぜひ見てみたいけど、、、
昨年新潮の100冊に選ばれたとは言え、マイナーな作品っぽいから難しいかな~。