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うーーーーん、何故か焼いている間に釜伸びしてくれなかった

お前はそれでもプルマンなのかっつーパンね^^;

二次発酵までは全く順調だったんだけれど、

なぜか、焼きの時点で ↓ こんな風になったわ。

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上面もそうだし、側面も・・・・どうも生地がぶおっと伸びてない。。。


そもそも、このパンはプルマン的な配合では全然なく、

もっと違う成形にすりゃよかったものを、

なんとなく、ふたつきアルタイトで焼いちゃったのよ。

成形するのを怠ったっていうのかしら(アハハ^^;)

薄力粉が入ってたり、生クリームが入ってたりね。

パンもこっちの気持ちがよくわかってるっていうのか、

迷いがあると、全然答えてくれないのよね^^;

味は全然おいしかったんだけどねぇ。

パン作りは、ふんとに、ふんとに、奥が深いです。




・・・・・パン作りは子育てによく似てるかな。




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私の子育ては、娘が2歳の頃に、私の大きな手術を挟んだので

普通の人が一般的に行う子育てとは全く違うものだったわ。

娘にとっても、私にとっても人生の「試練」ってやつだったのよ。

まず、他県で手術をするために、

2歳の娘と母親が1ヶ月以上離れ離れになるっていう大きな試練があったし・・・。

なにより

手術後、私、娘を抱っこすることが全く出来なくなったのね。(もちろんおんぶもだけど。)

(脊柱全体の手術だったので、背骨に負荷をかけることができなくなったのよ。)

2歳の子供にとって、母親の抱っこがないっていうのは、どれほどの試練かっていう話なの。




保育園や、幼稚園で、当たり前のようにわが子を抱き上げるお母さんたちをみて、

私はぎゅっと唇をかんだわ。

そして、娘は、ぎゅっと私の手を強く握った・・・・。



どんなに娘が高熱にうなされても、娘を抱きかかえることのできないむなしさ。

病院に行く時も、高熱でふらふらしてる娘を自分の足で歩かせなければならない自分の不甲斐なさ。

そして必死で自分で歩くことをする娘・・・。



公園に行って、水道に手が届かない娘を、抱き上げて手を洗ってあげることもできず、

届かない鉄棒に、抱きかかえてぶらさげてあげることもできず・・・



チャイルドシートにも、抱っこしてのせられないのよ。

どこでもそう。レストランにいっても、いろんなお店にいっても。

抱っこしなければいけない場面が、育児には溢れすぎている・・・。

娘は、幼いのに、自分でマイ台を持ってたわ。

どこでも自分の力でよじ登れるようにね。



台をよじ登る娘の姿を毎日見て、

とにかく、そりゃぁ、母親失格みたいな烙印を押された感じで

ひどくひどく苦しかったわね。

「抱っこ」のできない育児が、どれほどのことなのかっていうのを痛感したわ。

そして抱っこのできない母親がどれほど情けないかっていうことも。



でも、あたしのほうより、娘よね。

たかだか2歳、3歳の年で、言ってはいけないことがあることを知った娘。

「抱っこして」って甘えるセリフが

母親の私を苦しめることだと、その年で知ったのよね。

彼女にとって、怖かったのは、再び私が病気になって、自分と離れ離れになってしまうこと。

自分が「抱っこして」とせまることで、私の体に負担になることを、

是が非でも避けたかったのよね・・・。

だから、決して言わなかったわわ。「ママ、抱っこして」って。





娘の定位置は私の膝の上になったわ。

「お座り抱っこ」が私たち親子の大切なコミュニケーションになったの。

来る日も来る日も私は娘を膝にのせ、

力いっぱい抱きしめて、立ち上がって抱っこできないせつなさを、それ以上のゆるぎない愛情で

埋めようと必死だったわ。

娘もそれに答えてくれ、いつも、天使のような笑顔を膝の上で私にしてくれたわ。

私たちは、いつも、座りながら張り付いたように時間を過ごしたの。

お互いに、必死でそれで愛情確認をし合っていたのね。




でもね、幼稚園のお遊戯なんかで、

「はい、お母さんに抱っこしてもらいましょう」

っていうのがよくあるわ・・・・・。

辛いわね。これ。

なんどもそういうことがあったけど、娘は黙って耐えたわ。

いや、笑顔でね・・・・。





でも、一度だけ、本当に一度だけ

泣き叫んだことがある・・・・。幼稚園のお遊戯でね。

みんながお母さんに抱っこしてもらっている中、

「どうして、ママは抱っこできないのよーーーーーーーっ」って・・・。

ポロポロ大粒の涙を流してね。

・・・・・・・辛かったわ。本当に。

母親として、本当に胸が張り裂ける想いだった。

自分の手術の辛さなんて、もはや、どうでもいいくらい、

娘の辛さを思うと、あたし、どうにかなりそうだったわね。




でも、その娘の叫びを聞けて、ある意味ほっとしたところもあったの。

今まで出来すぎたくらい我慢していたから、ずっとずっと心配していたのよ。

心が悲鳴をあげないかな・・・って。




あたし、その涙を見て以来、ない頭一生懸命振り絞って考えたわ。

娘をなんとか抱っこしてあげられる方法はないかって。




で、思いついたの。水の中なら抱っこ出来るって。


水の中っていえば、温泉やプールよ。


でも、両方とも術後ずっと禁止されていてね、

感染症の心配なんかが長くあったし、もともと私が敏感肌だということもあって

トラブルになりやすいってことがあったので・・・。




で、待って待って、主治医からの温泉の許可がやっと出たとき、

すぐさまふかーーーい温泉があるところを探して、一目散に娘と一緒に行ったのよ。

そして、立てるほどの深さの温泉に二人ではいって、

そこで娘を術後はじめて抱っこしたの^^

浮力で全然軽くなるからOKなのよ。




今でもその時の娘の顔、忘れないわね。。。。。

あの娘の笑顔は、私の生涯の宝物なの^^



実はね、ついこの間も温泉に行ってきたって言ったでしょう?


ふふふ

いまや小2の大きくなった娘に

今でも誘われるのよ。

「ママ、深いお風呂行こう。そして、そこで私のこと抱っこしてくれる?」

ってね(笑)

でもねぇ、さすがに少し恥ずかしくなってくる年頃で

なるべく他の人が入っていないときに、あたしを誘ってくるの。

もう130cmは超えてるのよ、この人の身長(笑)


それでも私は、大きな娘を深いお風呂で抱きかかえ、ほっぺたをなめ回してやるのよ(笑)



その時の娘の笑顔は、あの時見せた宝物の笑顔と今も変わらず同じ^^



私たちの大切な大切なコミュニケーションなのよ。


二十歳になってもしてくれって言われたらどうしましょうね(笑)






みさなんは、当たり前に「抱っこ」できる人がほどんどでしょう?

小さくても大きくても

子供でも大人でも構わないから、

愛しいものを抱きかかえられる幸せを

存分に味わって欲しいなぁって心から思うわ。。。




こんなことでも、人は最高の幸せを感じられるものです。






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