
熊王ラーメン
幻の詩冊子『本日は日本猿』の秘密 たまにはブログ的なヤツね
以前やっていた『本日は日本猿』と云う詩誌の同人、自由立俳句の星野洋輝さんは国領の「熊王」という有名なラーメン屋さんのオーナー。容姿も熊王。句集「天どん」は圧巻。尾崎放哉の「墓のうらにまわる」の句に引けを取らない句が並ぶ。寝耳にウオッカの様な衝撃とナイーブが、そこにはある。
数十年ぶりに会いに行ったが、さすがに、お年で店には居られなかった。食後、電話で邂逅。大病された後も、相変わらず太く溌剌とした声に安心、後日の再会を約束した。
詩人、藤富保男先生(星野さんは本当に中学生の時の生徒)の発案で『本日は日本猿』は創刊した。
「貴方達も定期的な作品発表の場を持ちなさい、作品は息をしていますから」と2人への藤富氏の思いやりから『猿』は、産まれたのだった。冊子創刊にあたりルールブックが作成された。藤富氏はサッカーのレフリーをされていたり、心も身体も頭脳もアグレッシブな人物。あの自由な詩の作風とは真逆の、偏執的正確さで物事は進行する。(藤富保男の作品と人物を語り始めると広辞苑5冊分に及ぶ為、また別の機会に)ルールは月に一度発刊、詩と短いエッセイ、休まない、同人は星野、園原、藤富(但し藤富氏は、暫くペンネーム、氏曰く藤富の作品だけ見て書棚に、と云う人も居るから)なるほど。後年冊子に藤富保男の名前と二人の名前が並んだ時の感激は一生忘れられない。『本日は日本猿』の冊子タイトル決定時も思い出深い。いつもの作戦会議室、何処かの居酒屋で何百の提案とそれぞれのプレゼンに大笑いしながら、いつの間にか決定した。本当に良く会議したな。その頃、僕も詩集「午前中の着地」を上梓した。
『本日は日本猿』をご存じの方は稀と思われるが、何処かで目に触れた方の幸運強運、事故率を讃えたいと思う。