ツヨシに会う前日、なぜか昔のこと
特に、つきあいはじめの幸せなころではなく、
別れ際の辛い出来事を次々と思い出してしまい号泣したので、
腫れた目で、彼に会うはめになった。
1年ぶりなので、そんなに変わっていないだろうと思ったけど、
肩くらいのロン毛のツヨシしか知らなかったが、短髪になっていたので雰囲気は結構変わっていた。
あと、一回りくらい大きくなったような(太った?)
彼は彼で、私も髪を短くしたので驚いていた。
会った感想から言うと、
H先生に言われたことが当たってるとも外れてるとも言えないが、
今でも会ったたことがまだ夢のような感じさえする。
キャー会えて嬉しい!夢みたい!という意味の夢ではない。
私はもう、ツヨシとは二度と会うことはないだろうと思っていた。
電話が来たときも、死んだはずの人からかかってきた、というくらい驚いたし、
待ち合わせの日野駅に降り立った時も、
私は日野に来ることはもうないと思っていたから、そこにいることが不思議な感じだった。
そしてツヨシの車の助手席に再び座っている。こんな日が来るとは・・・。
この日は、私の食べたいものでいいというので、
しゃぶしゃぶを選んだ。
アメリカのこってりした食事は、来た当時は喜んで食べていたけど、飽きたらしい。
改めて日本の食べ物がいかにうまいかを切々と語っていた。
しゃぶしゃぶもうまいうまいと喜んで食べていた。
ごはんを食べて、家まで車でロングドライブで送ってもらった。
車中もたくさん話をしたけれど、
復縁したいみたいな話はされなかった。拍子抜けだよー。
またつきあってと言われたらどうしよう、とか思ってたのに。
言われてもいないのに、
もし日本に戻ったらどうするの?仕事はどうやって再開するつもり?
なんて聞きづらい。
それに、彼女もいないくせに
「俺結婚は来年くらいかな~」と言ったり、
私がこの1年合コンやっても、男性と連絡先交換しても
連絡取らないことが多いので、結局彼氏はできなかったと言うと
「それじゃダメだよ、はじめは友達としてでもつきあってみないと」
などと、私の婚活レクチャーするなど、微妙な発言もしていたので
あぁ、これは完全に私のことは、友達としてしか見てないのかなとも思った。
単純に、私が彼氏できるように応援する、みたいな。
早起きしたから眠いというので、
家に着いたとき、微妙な感じではあったが「うちに寄る?」と誘ってみるも
「うーん、行ったら俺寝ちゃうから帰るよ」とのこと。
あっそう・・・それはそれでほっとしたような、さみしいような。
なんだか短かったなぁ。あっという間だった。
私は最後に、もしも日本に戻ったらどうするの?と聞いてみた。
従兄弟にはまだ話してないし、
日本に戻るかどうかは決めてない。
戻るとしても早くて秋くらいかなー。
元大工仲間の●●(私も会ったことある人)が、独立するんだって。
もしかしたらそれに乗るかもしれない。
とのことだった。
へー
これまた微妙だなぁ。
そんな独立したての人と一緒にやって大丈夫かいな?
と思ったが、まあ決めたわけじゃないので聞き流すことにした。
こりゃもしH先生が聞いたら「結婚はだめだね」のパターンだね。
名残惜しかったけど、
じゃあねと車から降りようとしたら、
ツヨシは手を大きく広げて、笑顔でハグしたいのポーズをしてきた。
これは、1年前、車の中でつきあってと言われ、承諾した日の帰り、
同じように、私が車から降りようとしたらハグしてきたことがあった。
この時はビックリしたんだけど、彼にしてみれば、これからよろしくね、の意味だったんだと思う。
付き合ってた時はハグなんてしてなかったので、これが2回目。
今回はなんだろう?
がんばってね、かな?
でも家についたら急にドキドキしてしまった。
私は一度家に入ったが、諸事情で猫のプリンが脱走してしまった。
道に迷って一旦こちらに戻ってたツヨシが
眠気ざましに、一緒にプリンを探してくれるというので、
散歩がてら、家の周辺を歩いたのだが、そのときも
腕を出してきて、腕を組んで歩いた。
これも初めて二人で飲みに行った時、
帰り駅まで歩いていると、同じように「はい」と腕を出して来たことがある。
その時も、まだつきあってないのになんで腕組むの?と不思議に思った。
「嬉しい?」と聞いたら「嬉しい」と言った。
私はなんだか不思議な感じだと言った。
だって、つきあってるわけじゃないのにと言ったら「それはそうだけど」だって。
どうしてこういうことするんだろうね?
こういうことされると、昔に戻るような感覚になり
好きだった気持ちが再び湧き上がってしまうじゃん。
そうなると辛い。
結局、夜だったしプリンは見つからず
ツヨシは再び車で家に帰って行った。
私は、家に戻って
プリンは見つからなくて心配やら、
今日の出来事がなんだか現実味がないやら、
またツヨシと別れたような寂しさに襲われるやらで、ついツヨシに電話してしまった。
ツヨシも眠かったからちょうどいいと言って
帰りの最中、ずっと電話で話しててくれた。
プリンはすっかりなついて、今では私の腕枕で毎日寝ていたのに、
このクソ寒い中脱走してまったくプリンはもう云々
と言っていたら、「俺がスミに腕枕するのに」とかわけわからないこと言ってきた。
なんだそれは?
でもツヨシが家についたので、電話を切ろうとしたら
「じゃあ・・・がんばってね」と言われた。
それを聞いたら無償に悲しくなってしまった。
私はツヨシにはがんばってとは言われたくない。
がんばってって、
夢を追ってる人とか、目標に向かって一生懸命な人に向かって言うならいいけど、
私・・・この1年、がんばりたくないのにがんばって生きてきたんだよ。
それでさらにがんばれと言うの?
その日は家で泣きながらビール飲んで酔いました。
それにしても、今でもこの日のことは夢のような感じがしている。
本当はツヨシは既にこの世の人ではないのだが、
最後に私に会いに来てくれた、と言われてもおかしくない。そのくらい不思議な感覚。
本当に会うのはこれが最後かもしれない。
私は今回もツヨシのアメリカの連絡先も聞かなかったし、
こちらから連絡することはできない。
でも、まだ縁があるなら・・・ツヨシから連絡くれるだろう。
そんな感じで
会って何が変わったわけじゃないけど、1年ぶりに再会できたのでした。