私の祖父母は、父方母方ともに他界してしまった。
今回は母方の祖父について書こうと思う。
私は母方の祖父をまったく知らない。
なぜなら母親が高校生の時に亡くなってしまったから。
なのでおじいちゃんの話をほとんど聞いたことがなかったのだが、
1年ほど前に、母親がふいに父のことを話し始めた。
母の実家は非常に貧しく、なのに子沢山という
昔の典型的な家庭だった。
祖父は、どういう経緯か分からないが、
当時、結婚できずに子供を産んだ女性(私のおばあちゃん)と結婚した。
おばあちゃんは、子を身ごもったものの、相手の家庭の事情でその人とは結婚できなかったらしい。
当時はあまりいないパターンだが、子持ち女性と結婚したのだ。
その後、沢山の子をもうけたが、相変わらず家庭は貧しかった。
なのに祖父は、近所のお風呂もない家に住む単身労働者に、
「うちでお風呂に入っていきなさい」
「夕飯を食べていきなさい」
と、しょっちゅういろんな人を家に呼んでいた。
子供だった母は、知らない人がしょっちゅう家に来るのかなぜか分からない。
しかも薄汚れた人ばかり。
「こんな汚い人が家に・・・」
と文句を言ったところ、祖父は母に対して怒涛のごとくしかったという。
一方では祖父は、近所のお金持ちである車持ちの議員の人を呼びつけて、
「○○まで行くなら、○○まで乗せてってくれ」
と、タクシー代わりに使っていたという。
人をお金持ちだからって、ぺこぺこしたり、
貧しい労働者だから蔑んだりという見方をしない人なのだ。
多数の人は、「私は差別しない」と言いつつ、えらい人にはへつらってしまい、
例えばホームレスの人には思わず目をそむけたりしてしまうのではないだろうか。
おじいちゃんは逆をいく人だったのだ。
貧しい人には手を差し伸べ、裕福な人にはコビを売らない。
未婚で子持ちの女性と結婚するのも当時は珍しかったんだろうが、
祖父にとっては、好きになった女性が子持ちなどということは問題ではなかったんだろう。
母が高校生の時、祖父は病死したのだが、
お葬式には、
「昔お世話になった」という人が、沢山訪れたという。
みんなと父親が違う長女は(つまり私のおばさん)
「私だけ父親が違うけど、父は私を他の兄弟とまったく同じように育ててくれた」
と言っていた。
そしてこれは不思議な話なのだが、
祖父が晩年、足を悪くしていたので、
母たち兄弟が
「父に、みんなでお金出し合ってりっぱな杖を買ってあげよう」
という話をしていた。
その矢先、祖父は亡くなったのだが、
亡くなる晩、母は、父親が杖を持って立っている、という夢を見た。
翌朝、祖父は亡くなったのだが、
後で兄弟にその話をすると、兄弟全員同じ夢を見ていた。
、
杖を持って、夢枕に立っていたのだ。
祖父は子供たちの思いを、分かってくれたのだろうか。
私は、祖父を写真でしか知らないし、会ったことも当然ないのだが
こんな祖父に一度会ってみたかった。
今回は母方の祖父について書こうと思う。
私は母方の祖父をまったく知らない。
なぜなら母親が高校生の時に亡くなってしまったから。
なのでおじいちゃんの話をほとんど聞いたことがなかったのだが、
1年ほど前に、母親がふいに父のことを話し始めた。
母の実家は非常に貧しく、なのに子沢山という
昔の典型的な家庭だった。
祖父は、どういう経緯か分からないが、
当時、結婚できずに子供を産んだ女性(私のおばあちゃん)と結婚した。
おばあちゃんは、子を身ごもったものの、相手の家庭の事情でその人とは結婚できなかったらしい。
当時はあまりいないパターンだが、子持ち女性と結婚したのだ。
その後、沢山の子をもうけたが、相変わらず家庭は貧しかった。
なのに祖父は、近所のお風呂もない家に住む単身労働者に、
「うちでお風呂に入っていきなさい」
「夕飯を食べていきなさい」
と、しょっちゅういろんな人を家に呼んでいた。
子供だった母は、知らない人がしょっちゅう家に来るのかなぜか分からない。
しかも薄汚れた人ばかり。
「こんな汚い人が家に・・・」
と文句を言ったところ、祖父は母に対して怒涛のごとくしかったという。
一方では祖父は、近所のお金持ちである車持ちの議員の人を呼びつけて、
「○○まで行くなら、○○まで乗せてってくれ」
と、タクシー代わりに使っていたという。
人をお金持ちだからって、ぺこぺこしたり、
貧しい労働者だから蔑んだりという見方をしない人なのだ。
多数の人は、「私は差別しない」と言いつつ、えらい人にはへつらってしまい、
例えばホームレスの人には思わず目をそむけたりしてしまうのではないだろうか。
おじいちゃんは逆をいく人だったのだ。
貧しい人には手を差し伸べ、裕福な人にはコビを売らない。
未婚で子持ちの女性と結婚するのも当時は珍しかったんだろうが、
祖父にとっては、好きになった女性が子持ちなどということは問題ではなかったんだろう。
母が高校生の時、祖父は病死したのだが、
お葬式には、
「昔お世話になった」という人が、沢山訪れたという。
みんなと父親が違う長女は(つまり私のおばさん)
「私だけ父親が違うけど、父は私を他の兄弟とまったく同じように育ててくれた」
と言っていた。
そしてこれは不思議な話なのだが、
祖父が晩年、足を悪くしていたので、
母たち兄弟が
「父に、みんなでお金出し合ってりっぱな杖を買ってあげよう」
という話をしていた。
その矢先、祖父は亡くなったのだが、
亡くなる晩、母は、父親が杖を持って立っている、という夢を見た。
翌朝、祖父は亡くなったのだが、
後で兄弟にその話をすると、兄弟全員同じ夢を見ていた。
、
杖を持って、夢枕に立っていたのだ。
祖父は子供たちの思いを、分かってくれたのだろうか。
私は、祖父を写真でしか知らないし、会ったことも当然ないのだが
こんな祖父に一度会ってみたかった。