チェックしておこう ①
1
湘南 見どころ
J1の厳しさをまざまざと見せ付けられた前節では、0-3と大敗を喫した。相手が29本ものシュートを打ったのに対し、自らはわずかに6本。敵の攻撃を食い止めてもビルドアップで簡単なミスを連発し、再び守勢に回る悪循環にはまったことが、その要因の1つか。今節の敵は過去の2戦の相手以上にボールポゼッションに優れるだけに、波状攻撃をしのぎ、効果的なカウンターを仕掛けなければ勝機は遠のく。中盤の3人には、終盤まで落ちない運動量と正確なパスが求められるだろう。
広島 見どころ
最終ラインの中央に構えるストヤノフを起点に、支配率を高めるパスサッカーは今季も変わりない。ただ、神出鬼没な動きとトリッキーな足技で攻撃に彩りを加えてきた高萩が、前節の神戸戦で負傷。8週間もの離脱を余儀なくされたことで、中盤を組み替える必要に迫られた。過去に2シャドーの位置で起用された高柳や李らが代役の候補と目される中で、指揮官は誰を選択するのか。彼らが期待にこたえて、チームの生命線である繊細なパスワークをこれまでと同様に披露できれば、一方的な展開にも成り得るだろう。
2
清水 見どころ
前節は鮮やかなパスワークで山形を圧倒し、ホームで3-0と勝利。今季から導入したシステムの熟成が進み、多彩な攻撃を披露している。堅守速攻を持ち味とする相手に対して、それを継続できるかに注目が集まる。終了間際に負傷した岡崎の出場の可能性は不透明な状況だが、大前が一定のプレーを見せるなど過剰な心配は無用か。およそ3年振りに伊東に得点が生まれたことはチームのムードを高め、良い状態でホームでの連戦を戦えるはずだ。勝ち点3を積み重ねて、上位をキープできるか。
神戸 見どころ
前節は広島に敗れ、ホームでの2連戦を1勝1敗で終えた神戸。志向する堅守速攻のスタイルの一端は披露したといえるだろう。守備陣はダブルボランチを中心に一定の安定感を見せているだけに、得点力のアップが勝利への課題。それだけに、2戦続けて後半から出場した大久保が、今季の初ゴールを奪うなど躍動したことは朗報だ。起用法や開幕戦で2ゴールを決めたポポら周囲との連係に期待が集まる。相性が良いとはいえない相手から勝ち点3をつかみ取れるか。
3
京都 見どころ
ミスからカウンターを許しピンチを招くという過ちを、前節では繰り返してしまった。相手がシュートの精度を欠いたために、1失点で済んだといっても過言ではない。相手は前節で3得点を挙げたように好調を維持しているだけに、速やかに修正を施さなければ、待ち受ける結果を勝利には変えられないだろう。攻撃面では縦パスがつながらない場面が散見されるなど、連係に課題が見られたものの、土壇場で奪った同点弾は前線への見事なパスから生まれた。この手ごたえを実行に移せるかどうかが、初勝利への焦点となりそうだ。
仙台 見どころ
2試合を終えた段階で、首位に立っている要因は何か。その答えの1つが、終了間際でもハーフラインを越えてプレスを掛けられる運動量だろう。それが、多くのシュートを浴びるなど苦しい展開に追い込まれながらも、ここまでの失点を1に抑えた粘り強さをもたらしているはずだ。さらに、前節で3得点に結び付いたセットプレーが脅威となっていることは確か。ゴールに近いエリアで、積極的に突破を図るプレーが見られるか注目だ。果たして、3連勝を達成できるか。
4
大宮 見どころ
仙台戦では、積極的にサイドのスペースを突き、チャンスを作り続けながらも敗北。特に、失点を喫するまでは、幾度もの決定機を迎えていただけに、決定力不足を解消することが課題だろう。守備では、PKを含めてセットプレーから3つの失点を喫した。リスタート時の守備を改善するとともに、軽率なミスを見逃さない王者に対しては、90分を通じて集中力を保てるかがカギを握るはずだ。この浮き彫りとなった問題を克服して、勝利へと結び付けたい。
鹿島 見どころ
前節は、終盤に失点を喫するという「らしくない」戦い振りを見せてしまった。攻守の切り替えの早さとカウンターの鋭さは健在だったが、得点はFKでの1点のみ。チャンスを量産しながらもフィニッシュの精度を欠いた。今週はミッドウイークに試合がなく、連戦で蓄積した疲労はある程度回復されると目される。気持ちを再度引き締めて、前回の対戦で完敗を喫した相手との一戦に臨みたい。リベンジを果たして、王者としての真の姿を取り戻せるか。
5
G大阪 見どころ
前節の「大阪ダービー」では、先制点を奪うも痛恨のドロー。華麗なパスワークの一端はかいま見えたものの、連動性の乏しさが勝利を逃した要因として挙げられるだろう。前線で起点となるべき存在を見いだせないため2トップは固定できず、シュートに至れないのが現状。これを早期に打開するためにも、FWの奮起に期待したい。守備面は安定しているため、本来の攻撃的なスタイルを取り戻せれば、結果はおのずと付いてくるはず。公式戦では5戦続けて白星がないだけに、是が非でも勝利を収めたい。
新潟 見どころ
前節では圧倒的なポゼッションで支配したものの、リードを守り切れず勝ち点3を逃した。しかし、攻撃の完成度は徐々に高まりつつある。特に、中盤で躍動する若手の活躍には目を見張るものがあるだろう。自ら突破を試みるだけでなく、ポストプレーに素早く反応してシュートを打つなど、攻撃の幅を確実に広げている。一方で、決定力という課題が浮き彫りになっていることは否めない。数多くの好機を創出するためにも、プレーの精度を高めることが重要だ。主導権を握り、今季の初勝利を飾りたい。
6
横浜FM 見どころ
日本が誇る司令塔は、復帰戦で圧倒的な存在感を放った。中村は前節の湘南戦で29本ものシュートを放った攻撃陣の中心として君臨。右CKから先制点をアシストしたことを筆頭に、正確な左足でチャンスを創出した。とはいえ、パスの受け手と呼吸が合わず、速攻の機会を逃してしまう場面も。タメを作ったといえば聞こえは良いが、持ち過ぎる傾向があったことは否めない。課題である周囲との連係面を改善し、2戦連続となる「神奈川ダービー」で主役を演じられるか。
川崎F 見どころ
前節の名古屋戦では北朝鮮の大砲が火を吹いた。鄭大世は強烈な右足でゴールネットを2度にわたって揺らし、勝利に大きく貢献。ジュニーニョや中村といったチームの顔が欠場する中で、変幻自在のドリブルで攻撃にアクセントを与えるレナチーニョとともに攻撃陣をけん引している。前節では闘莉王と互角以上にわたり合っただけに、中澤との競り合いは注目だ。代表でレギュラーを張る屈強なDFとの「連戦」を制すれば、開幕からの3連勝が見えてくるだろう。
7
F東京 見どころ
前節は退場者を出した影響からか、中盤を相手に支配されて攻撃の形を作れず、完封負けを喫した。得点はいまだ1つと、昨季のハツラツとした攻撃力は影を潜めている。サイドアタッカーにはタレントがそろっているだけに、ピッチを広く使った攻撃でゴールを奪いたい。守備から攻撃への切り替えを早くすることで、数的有利な状況を作り出せるかがカギとなるだろう。不調の攻撃陣をどのように改善してくるのか、指揮官の手腕に注目したい。
C大阪 見どころ
前節は先制を許したものの、アドリアーノの得点で引き分けに持ち込んだ。決定的な場面はFWの下で動き回る香川と乾を経由して生まれることが多いだけに、どのようにして彼らにボールを届けるかが、攻撃時の課題となっている。カギを握るのは、中盤で攻守のリンク役を務めるダブルボランチだろう。彼らが良質なパスを2シャドーに供給できれば、前線のコンビネーションから得点を奪う可能性は高まる。ボランチからの展開でチャンスを導き出し、今季の初勝利を狙いたい。
8
山形 見どころ
前節は清水に大敗を喫するなど、開幕から不振が続いている。その原因が、昨季の終盤から続く得点力不足にあることは否めない。エースの長谷川が負傷で離脱を余儀なくされるなど、状況は厳しいといえるだろう。それだけに、期待を集めるのは新加入の田代。連係不足であることは確かだが、持ち前の高さを生かして制空権を握ることで攻撃を活性化できるか。良質なボールを供給するだけでなく、彼への的確かつ素早いサポートが必要となる。ホームでの開幕戦で勝利を奪い、上昇へのキッカケをつかめるか。
浦和 見どころ
前節はPKで挙げた1点を守り切り今季の初勝利を奪ったものの、数的有利な状況に立ちながら攻めあぐねたことは否めない。それだけに、攻撃陣の奮起が求められるのは間違いないだろう。巧みにパスを回して相手を翻ろうし、守備網のすきを突きたい。一方で、ルーキーながらスタメンに名を連ねた宇賀神が鋭いドリブル突破を披露すれば、岡本はリーグ戦でのデビューを果たすなど、若手の活躍は好材料。昨季は2試合で7得点を記録したように敵との相性が良いため、白星をつかんで勢いに乗りたい。
9
名古屋 見どころ
闘莉王や金崎ら代表に名を連ねる名手を補強したにもかかわらず、ホームの開幕戦では黒星を喫してしまった。セットプレーから2点を奪ったものの、流れの中では敵に多くの脅威を与えるには至らなかった。4-1-2-3の布陣で臨んだものの、中盤と3トップとの距離が開き過ぎたため、各々の個人技に頼る場面が目に付いたのは確かだろう。相手は十分な仕上がりを見せていないため、連係面で修正を施して手ごたえをつかむ絶好の機会か。2戦続けて本拠地で敗れる失態は犯せないだけに、内容だけでなく結果を残せるかに注目だ。
磐田 見どころ
前節では前田とイグノという日韓を代表するストライカーがそろい踏みを果たしたものの、CKから那須が挙げた1点にとどまった。強力な2トップが前線で待ち構えても、そこに至る道筋が不透明で、出し手と受け手の呼吸が合わずにボールがラインを割るシーンは多々見られた。一方、守備面では簡単にマークを外す数年来の悪癖が散見。CKから失点を喫したように、クロスへの対応に問題を抱えている。相手は高さのある選手をそろえるだけに、一層の注意を払わなければ同じ過ちを繰り返すのは必至。指揮官の手腕が問われる戦いとなるだろう。
10
岡山 見どころ
連勝を懸けて臨んだ前節は、開始から横浜FCに主導権を握られると早々に失点を喫した。この1点によって大勢が決したことを踏まえれば、立ち上がりのパフォーマンスが改善されているかはポイントとなろう。だが、今節の相手との一戦においては、終盤にも注意が必要だ。敵は全3得点のうち、2得点を後半の30分以降に挙げている。しかも、その内訳は同点ゴールと逆転弾。したがって、今季のホームでの初勝利を収めるためには、始めと終わりの試合運びがカギとなるだろう。
熊本 見どころ
2戦続けて先制されたことは反省点として残るものの、そこから反攻に転じて勝ち点3を奪取できたことは大きい。とりわけ、昨季は草津と並んで最少の7得点に終わり、高木監督がテーマとして掲げている「残り15分」に結果を残したことは、チームの成長を示すあかしだ。前節に続きアウエーでの戦いとなるが、過去の2試合と比較して対戦相手のスタイルは異なるため、ボールを保持する時間は長くなると目される。それだけに、ロングボールを主体とするのか、ショートパスを多用するのか、指揮官の選択に注目したい。
11
富山 見どころ
開幕戦では敗れたが、新加入の黒部が得点を挙げたことはチームにとって好材料となった。ペナルティエリア内に人数を掛ける意識は高く、多くのクロスを供給できれば、フィニッシュのチャンスは増えるだろう。一方、相手には突出した個人技を有する選手がいるだけに、90分を通して持ち前の粘り強い対応を継続することが必要となる。堅固な守備のブロックを築き、カウンターを主体に攻撃を仕掛けたい。ホームでの初戦で、今季の初勝利を強敵から挙げられるか。
大分 見どころ
前節にホームで今季の初勝利を挙げたが、パスミスが散見され、組織的に攻め込む場面は決して多くなかった。開幕から連続して得点を記録した好調のキムボギョンに対する期待は高まるが、敵も対策を講じてくるはずであり、彼一人に頼っていては危険だ。森島らFW陣が前線でキープし、2列目のサポートを引き出すなど、攻撃の形にもこだわりたい。菊地を中心とした守備が大きく崩れる危険性は低く、先制点を奪えれば優位に進められるだろう。アウエーだが、確実に勝ち点3を積み上げたい。
12
岐阜 見どころ
前節の大分戦は、個の力で押し切られ敗北。しかし、組織を崩されての失点はなく、決して悲観することはない。甲府の攻撃陣にもタレントがそろっているだけに、どこまで改善できているか注目となる。一対一の状況を作られては分が悪い。運動量がポイントの1つになるだろう。攻撃面では、奪ったボールを素早く動かし、前線の選手が動き出す時間を作れるか、中盤の活躍に期待が掛かる。ベンチには切り札として流れを変えられる選手が控えており、彼らの投入のタイミングも勝敗を左右する要素となるだろう。
甲府 見どころ
開幕戦では攻守ともに不安を残す内容だったが、前節は決定機を幾度も作り出し復調の兆しを見せた。残る課題はフィニッシュの精度か。得点を奪えないことに焦燥感を募らせ、個人技に頼り切った攻撃に終始しないよう留意したい。そうした状況に陥らないためにも、サイドバックをはじめ後方からの攻撃参加は重要になるだろう。ディフェンスに細心の注意を払いつつ、先制点を挙げて優位な状態で戦いたい。昨季は2勝を挙げた長良川で、今季の初勝利を飾れるか。
13
柏 見どころ
前節は、守備を固め的確なプレスを見せた敵から得点を奪えなかった。攻撃時のアイデアやゴール前での迫力を取り戻す必要があるだろう。それだけに、気掛かりは負傷で交代したフランサの状態。攻撃の核となる魔術師が不在となれば、後方の攻め上がりを促す前線でのキープや創造性にあふれるパスという武器を失うことになる。だが、彼が退いた後には、素早いパスワークとサイドアタックで敵を苦しめたのも事実。いかなる戦い方を見せるのか、指揮官の手腕に注目だ。開幕から連勝を果たして勢いに乗る相手を倒せるか。
福岡 見どころ
攻守の歯車がかみ合い、2戦で6得点と開幕から最高のスタートを切った。前線の高さとスピードに秀でるサイドアタッカーを生かしたシンプルな攻撃が機能している一方で、それを支えているのは安定した守備。最終ラインでブロックを作るだけでなく、ボランチを担う選手が豊富な運動量と激しいプレスでピンチの芽を摘み続けている。前線に屈指のタレントを擁する相手に対して、同様のプレーを見せられるかに注目したい。彼らの強さが本物か否か、試される一戦となるだろう