「いゃ~、潤のいない家が寂しくてさぁ~」

「そんな理由でっ??」

「まぁ、それだけじゃないけど……」


元々、潤を探すために刑事になったようなところもあったから、この仕事に特に愛着があったわけじゃない

それに前から知り合いに声をかけてもらってたというのもある

たまたま、翔くんと潤の暮らす場所と同じだった事で一気に決心が出来たんだ


「ここから近いマリーナを継いで欲しいって言われてたんだよ」

もう高齢で後継者もいないその人は集まってくれるお客様のためにも潰すわけにはいかないと長年、その身体に無理をしながら続けていた

「のんびり海を眺めながら仕事が出来るって贅沢だろ?」


翔くんが呆れているけど笑って俺を迎えてくれた