恥ずかしくて顔は見れないけど……
「さ、櫻井さん………」
「ん?」
櫻井さんの手が優しく頭を撫でてくれて心地よい
「俺……好き……みたい………」
「うん………」
聞こえるか聞こえないかわからないくらいの小さな声
更に布団に潜ったままだから余計に聞こえづらかったと思う
それでも櫻井さんは俺の声を拾ってくれた
「潤、眠くなる前にシャワー浴びよう」
「う……うんん……もう……ね、ねむぃ……」
気持ちを伝えた安堵と疲労感で身体が重たい
「ほらっ、身体、綺麗にしないと…ね?」
櫻井さんに引きづられる様にバスルームに連れて行かれ、シャワーを浴びて覚醒した頃にはがっつりバスタブの中で後ろから櫻井さんにホールドされていた
「潤……ありがとう」
「何がですか?」
「潤の気持ち……嬉しいよ」
「俺も……嬉しい……です」
お腹の前で組まれた手をグッと引き寄せられて
「翔……って呼んでよ。櫻井さんじゃ恋人みたくない」
「こっ、恋…ビトっ!」
「だろ?」
「……はい……」
「敬語も寂しいな」
「き、急には……変えられない……です」
「翔……ほら、呼んで」
耳元で甘い声で囁かれる
「し……しょ……う……くん」
「ははっ、くん付なんていつぶりだろう?」
「だ、だって………」
いきなりなんて無理
あの憧れの櫻井翔なんだもん
「まぁ、少しずつな……」
コクリと頷くと顔を後ろに向けられて、優しいキスが落ちてきた