「潤くん、おかえりー」

その男はゲームから目を逸らす事なく、当たり前の様に松本くんの家で寛いでいる


もしかして一緒に暮らしてるとか?




「ニノ、明日会うんだから別に今日来なくても良かっただろー」

「潤くんの飯、我慢出来なかったんですよー
って、櫻井さん?」


松本くんの言葉に振り返った彼が俺の存在に気付いた


「はじめまして。櫻井 翔です。
今日は私もお仲間に入れて頂きますね。」


「二宮です。よろしくっす」


そっけない挨拶をすると、彼はまた、ゲームの画面に目を向けた


「ニノっ、ちゃんと挨拶しろよっ」

そんな松本くんの言葉にも反応しない


「すみません、櫻井さん。嫌なやつじゃないんで」

「いや、大丈夫ですよ。突然、お邪魔したのは私の方ですから」

「コーヒー入れますから、ソファで寛いでいて下さい。夕飯の支度しちゃいます」


ピコピコとゲーム機を操作する二宮くんを観察しながら、コーヒーを飲む

しばらくすると大野さん、相葉さんも来てキッチンで3人が楽しそうにしている



屈託なく笑う顔もいいな
その笑顔を俺に向けてくれないだろうか…


「見すぎですけど?」

ゲームに夢中だとばかり思っていた二宮くんが、ふいに声を掛けてきた

「あなたも潤くんに惚れちゃったんでしょ?」

ニヤリと笑う彼

「も?と言う事は?」

「思っている通りですよ。私も同類です」

「それは………」

「えぇ、もちろんLOVEの方です」


それだけ言うと彼はゲームを止め、キッチンへと向かって行った