J


かずたちが来てみんなで食卓を囲む

お互いに仕事を始めると前みたいに集まる事がなかなか出来なくて、久しぶりの集合

積もる話もたくさんあって、楽しい時間を過ごした

料理もあらかた食べ尽くして飲みに徹し始めた頃


「じしゃーん!発表がありまーすっ!」

相葉さんがいきなり立ち上がった

3人の目が相葉さんに向くと、鞄から1枚の紙を取り出した


「………売買契約書?」

「そうっ!買っちゃった~~~~」

「ち、ちょっと雅紀っ!俺、聞いてませんよ?」

珍しいかずが慌てる

それもそのはず
相葉さんが手に持っているのは、このマンションの部屋の契約書


「翔ちゃんとこと違って、うちは俺とニノだけだからさ、事務所兼自宅なんだけどね―」

「いやいや、だから聞いてないって!」

「だから、今言ったじゃん。来月には引っ越せるから準備しなきゃね、にのちゃん!」

「なんで同じマンション?」

皆の疑問をしょおくんが聞いた

「なかなか会えないの寂しいじゃん!マンション同じならいつでも集まれるし、潤ちゃんに何かあっても近くにニノが居れば翔ちゃんも安心でしょ?」


「「「……はぁ~~~?」」」


「なにっ?名案じゃん!」


まぁ、相葉さんの突拍子もない考えは今に始まった事じゃない

かずも顰め顔してるけど、反対ではないようだし

しょおくんと目線を合わせると、しょおくんも
「仕方ないなぁ」って顔


「来月から楽しくなりそうだね、かず」

「まぁ、そうですね……」

「潤ちゃん、翔ちゃんに苛められたらいつでも来ていいからね?」

「苛めるかっ!」


そろそろ解散となり、賑やかだった空間が一気に静まりかえる


「2人の新しいスタートだな」

「うん、しょおくん、これからもよろしくね」


しょおくんが拘り抜いたソファーに座り、そっと唇を合わせる

チュっと軽いリップ音が繰り返される

額と額を合わせれば微笑み合う

手を繋げば感じる約束の証



ずっと

ずっと


ZUTTO…………





                                                   end……かな?