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人間にあまり関心を示さないニノが連れてくる『松本くん』に興味があった
実際の松本くんは中性的な顔立ちと雰囲気で意志の強そうな瞳とは正反対に、人見知りで可愛らしい人だった
俺の興味は一気に持っていかれたんだ
俺の手招きにおずおずと従って、隣にちょこんと座る
そんな姿も可愛いな
「松本くん…だよね?」
「は、はい。先程はありがとうございました。」
「もう、大丈夫?」
「はい、すみません。人…苦手でして……」
「まぁ、ここにいるやつらは悪い奴はいないから、ゆっくり馴染んでいってよ」
「は、はいっ!」
少ししか話をしてないのに、ニノが松本くんと一緒にいたい気持ちが分かる気がした
そこからお開きまで俺は松本くんを隣に座らせたまま、いつも通り飲み、しゃべり、笑い、充実した時間を過ごした
帰り際
「今日はありがとうございました。また、来てもいいですか?」
来た時とはうってかわって、キラキラした瞳と笑顔で訪ねられた
「もちろん。大歓迎だよ。」
「ありがとうございます。」
そう言って頭を下げる姿もなんだか可愛い
あれ?
俺、男に可愛い??
そんな事を思っているとニノが寄ってきた
「しょうさん、惚れました?」
「…な、なにをっ!?お、おまえっ!」
「いや、いいんですけどね。」
ニヤリと笑う策士の顔をしたニノ
「じゅんくん、帰るよ~~~」
松本くんの手を引きニノは帰って行った
あれ?松本くん、足??
なんとなく歩き方に違和感を感じながら、その後ろ姿を見送った