第1話 小説『私は私-I can be me.-』 | jun2980さんのブログ

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      第1話

 「今日、良い雲がでていないから、撮影中止」

朝の6時から待っていて、夕方の6時に監督に言われても、私は何も
文句をいわない。

監督の撮りたい雲の形がどんなものか、知らないけれど、私は我がままを言わない。

私には決して我がままを言わない、女優になる、自信がある。

でも、母は私を「我がまだだ」 と、言う。

どうしてだろう。

母の言う私の我がままというものが分からない。

母の言うことを聞かなければ、必ずそう言うのだ。

ふと、校庭に目を向けた。

私の席は窓側の一番後ろにある。

面白くない授業中は校庭を見るのに最高に適している。

2階の窓の外の校庭で、今年の4月
、3ヶ月前に入学して来た一年生が、校庭を走っている。

一生懸命だ。

でも、、もうすぐ、夏休みだ。

夏休みを終えて、迎えた2学期が変わり目だ。

当たり前のことだけど、変わらない奴は変わらないけれど、変わる奴は変わってしまう。

明らかに夏休み中、髪を赤く染めていたなと、判る髪の色。

黒く染めても、下地が赤ければ、光に当たると、はっきりと赤く染めたことが判るのだ。

松村、君は今、どうしているの?

昨年の夏休み、君は赤く染めた髪で札幌の街の中を歩いていたね。

2学期になって、君は髪を黒く染めて、学校へ来たけれど、数日で君は
学校に来なくなっちゃった。

松村、君は高校へ行かないの?

あれは小学校の6年の時だった。

私が風邪で休んで、算数の百分率が分からないでいた。

すると、あれは放課後だったよね。

とっても解りやすく、百分率を教えてくれた。

「松村君、学校の先生になったら」

安易に提案した私に、松村は

「オレはドクターになるんだよ」

と、笑った。

「高山さんは何になりたい?」

「まだ、決まっていない」

私はくぐもった声で答えたのを覚えている。

まさか、いくら何でも「女優」だなんて、言うのは図々し過ぎる。

「タレントがいいんじゃないのか」

松村の言葉に不意をつかれて、私は
何も答えずに、ただ、松村の顔を見た。

その時、はっきりと分かった。

私の初恋は松村だって。

松村、君は本当に綺麗な顔をしていたね。

松村の顔に見とれいたところに、

「高山さんは面白い人だから、お笑い系芸人にいいんじゃないか」

「めっちゃ美人お笑い芸人ね」

我に返った私は切り返した。

あの時、松村、君の優しい目を忘れない。

と、突然、侵入者が私の名前を呼んだ。

「高山美波」

「えっ?」

「今、説明した『摂関政治』を説明しなさい」

ああ、今、社会の授業中だった。

森口先生の私を探るような目つきが
私は嫌いだ。

どうだ、解らないだろうと、勝ち誇っているような、笑いある顔をする。

摂関政治…いつの世の中も権力を欲しがる奴はがいるものだ。

私は席から立ち上がった。

周りのクラスの奴らがみんな私に
注目していた。

          つづく


最後まで、読んでいただき、感謝いたします。


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