建築の祝祭が、共同体の絆の確りしていた古代の農民によって
ひじょうに大切なものであった事は、今日の農村における習慣からも推測されることです。
終戦後は、急にさびれたところも多いが以前は、地づき、棟上げ、屋根ふき、屋移りは、
農村にとって最大の祝い事のひとつであり
その地域の人々はもちろん、近くの地域の人々も総出で手伝いに集まり
大がかりな共同作業の合間に女、子供を交えて盛んな宴が繰り返された
この様な建築をめぐる共同の祝祭と言う事は言うまでも無く、
建築工事が少数の専門家の人々だけではなく、
多数の人々の仕事であった事にむすびついている。
地づき、棟上げ、屋根ふき、いずれも大勢の人が、確りした作業組織をつくり相互に助け合った。
建築の祝祭と言うものは、出来上がった建築を祝う事ではなく
共同の労働の喜びの表現であったと考えられる。
現在では違う形での祝祭が多く見受けられる。
これも時代の流れと、ひとくくりにして良いものだろうか?