平安仏教 - 最澄と空海
「以下引用」さて,平安仏教は,まさに現在の宗派仏教の始まりといえる訳なんだけど,その礎を築いたのが,伝教大師・最澄(767~822)なんだね。最澄は,日本天台宗の開祖なんだけど, 19歳の時に,東大寺で具足戒をうけ,官僧となるけど,わずか3ヶ月後に隠遁してまだ何もない比叡山に入り,一乗止観院(のちの延暦寺) を創建したわけだ。創建といってもまだ単なる山の中のひっそりとした草庵でしかなかったんだよ。彼はこの山中で,六根(眼耳鼻舌身意)清浄となる(六根相 似の位)までは仮 に出て人々に説法することをしない,などの誓願をたてて修行し,以後12年間籠山(山ごもり)を続けたんだ。この修行は今も籠山行として比叡山・西塔の浄 土院で脈々と続けられているよ。たゆまない修行と学業をつづけ,その名が知られはじめ,やがて高尾山法華寺の講義などが機縁となり,彼の名声は天皇の耳に も入るようになり,35歳の時,官僧留学生となるんだ。彼は入唐してのち,8ヶ月の間,天台宗をまなび,帰国後日本天台宗を開いたんだね。
彼の著作としては『山家学生式』,『顕戒論』,『守護国界章』などがあります。
さて,彼の主張するところを見てみると,奈良仏教への反省・批判が出発点となっているんだ。まず,
1.理論中心で実践がなく,形式化されている。
2.国家権力と結びついている。
3.成仏できる者とできない者とがいる。」