◆バレーボール 女子世界選手権第2日(30 日、東京・国立代々木競技場ほか) 日本が前代未聞のアクシデントを乗り越え勝利をつかんだ。台風14号の影響で体育館の天井が雨漏りし、漏電による停電 が発生。1次リーグA組のペルー戦は1時間7分遅れで始まったが、木村沙織(24)や主将の荒木絵里香(26)=ともに東レ=を中心にした攻撃で3―1で 勝利。32年ぶりの表彰台を目指し、火の鳥ニッポンがトラブルも吉兆に変える。
暗闇にも選手たちの勝利への炎は消えなかった。荒木が「長いこと全日本をやってるけど、停電は初めて」と言えば、木村は「誰か出てくるのかと思っ た。みんなで声を掛け合って気持ちを途切れさせないようにした」。台風余波の大停電で、試合開始が1時間7分遅れる珍事を乗り越えた。
午後6時の開始直前、場内の照明が突然消えて真っ暗になった。約6分後に一部で照明が光り、場内アナウンスが流れる。「代々木体育館のみなさん、 落ち着いてください! これは演出ではございません!」。選手たちはコートで黙々とウオーミングアップを続けるが、1万1000人の観衆はヒートアップ。 レーザー光線まで飛び交い、「選手の目に当たると危険です!」と注意アナウンスが流れるなど異様なムードに包まれた。
調査の結果、原因は台風による「雨漏り」。体育館天井にある2つの電気系統のうち、1つが漏電でショートしたという。復旧を試みた結果、国際大会 規定の「コート上1メートルで1000~1500ルクス」の明るさをクリア。最悪の延期は回避し、午後7時7分から試合が始まった。
珍体験で培った精神力でハプニングを乗り越えた。今大会前のブラジル遠征。窓がない体育館で試合し、雨が吹き込んで約20分間プレーが中断したこ とがあったという。現役時代も停電に遭ったことがあるという真鍋政義監督(47)は「海外遠征の経験が勉強になった。選手は落ち着いていた」と振り返っ た。
32年ぶりのメダルへ、開幕2連勝。7月の左太もも肉離れを乗り越え、第1セット途中から初出場した荒木は「みんな集中して試合できてよかった。自分も一喜一憂することなく頑張りたい」と力を込めた。とんだトラブルも糧に戦い抜く。
◆最年少“エバ”18点 〇…最年少20歳の“エバ”こと江畑が、2戦連続のスタメンに入り思い切りのいいス パイクなどでチーム2番目の18得点を挙げる活躍をした。初体験の停電ハプニングにも動じず「リラックスしてました。試合開始まで『今日、試合ないよね? ないんじゃない?』なんて冗談を言い合って笑ってました」と左右の八重歯をキラリ。
11月29日(金)に開幕し、TBSが日本戦全11試合をゴールデンタイムで放送する「2010世界バレー 女子日本大会の全日本女子のエントリーメンバー14名の発表記者会見が行われた。会場となった東京・北区のナショナルトレーニングセンターに現れた選手たちは一様に真剣な表情で約100名のメディアを前に会見に臨み、口々に決戦への意気込みを語った。
そして新たにデザインされたユニフォームも発表され、赤色や白色を基調にしたもののほか、全日本女子チームの愛称である"火の鳥NIPPON"を象徴する オレンジ色のユニフォームが加わった。全日本女子チームはこれら三種類のユニフォームを身にまとい、悲願のメダルを目指す!






































