十善戒は、元々「十善の道」として説かれていたものを戒として制定したもので、在家者にも心の指針として広く受け入れられています。

・不殺生(ふせっしょう): 故意に生き物を殺さない
・不偸盗(ふちゅうとう): 与えられていないものを盗まない
・不邪淫(ふじゃいん):  不適切な性関係を持たない
・不妄語(ふもうご):   うそ、偽りの言葉を言わない
・不綺語(ふきご):    口先だけの無益な言葉を発しない
・不悪口(ふあっく):   悪口、粗野な言葉を発しない
・不両舌(ふりょうぜつ): 人を仲違いさせるようなことを言わない
・不慳貪(ふけんどん):  もの惜しみ、貪(むさぼ)りを離れる
・不瞋恚(ふしんに):   怒り、嫌悪を離れる
・不邪見(ふじゃけん):  よこしまなものの見方をしない

十善は、身体(身)に関するもの、言葉(口)に関するもの、心(意)に関するものに分けることができます。

身体(身)に関するもの三つ: 不殺生、不偸盗、不邪淫
言葉(口)に関するもの四つ: 不妄語、不綺語、不悪口、不両舌
心(意)に関するもの三つ : 不慳貪、不瞋恚、不邪見

身口意の3つの観点から身心を見つめていくことは、初期仏教の時代からの基本的な方法となっています。