注) 昨日の続編です!
見ていない方は昨日記事を先にご覧下さい><
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二
翌日、いつものようにネトゲに接続するとディアがいた。
「ディア、ちょっと聞いてくれよ」
「ん?どうした」
「昨日お前が落ちた後、ミーミルっていう変な子に会ってさ・・・」
話を静かに聞いたディアは呆れた感じで言う。
「その名前の子、ゲーム内じゃ見たことないけど、どうせマナーを知らない子供あたりだろう?」
確かにそう思えなくないけど・・・。
昨日何をしたかと言うと、さまよいの森で僕は彼女に連れ出されて、モンスターが現れると攻撃しなさいと命令された。モンスターを倒してみると攻撃力が低いとか、スピードが遅すぎるなどと文句を言われ、最後に一週間以内にレベルを二十上げておくようにと、理不尽な要求をされたのだ。一体何だったのだろう。
「お兄ちゃん今何してるのー?」
思いふけっていたらチャットが入った。わ、ハルカだ。
「だからゲーム内でお兄ちゃんって呼ぶのやめろよ」
彼女は僕の自宅マンションと同じマンションに住む中学生。親同士の付き合いがあって、ぼくは何度となく彼女の子守をさせられてきた。ある日、僕がネットゲームをしている所を見られ、あたしもやりたい!となってしまい、以来、仮想空間でも子守をしている。
「暇みたいだから、ハルカのアイテム集め手伝ってよ」
やれやれ。こういう強引で我侭な所がなければ、かわいいお姫様なのだけど。
ディアに声を掛け、アイテム集めの手伝いを頼んでみた。旅は道ずれ。言葉の意味は良く知らないけど。
「ハルカちゃんの頼みなら仕方ないな」
お前はエロじじいか。ディアも女には甘い。ゲームって女の子は得だよな。何かと協力してもらえる。
お目当てのアイテムは、海岸沿にいるフィッシュボーンという骨だけの魚を倒すとドロップする。僕達はカルシウム満点のモンスターを次々に片付け、一時間が経過した。
「全然出ないな」
いつもは我慢強いディアが泣き言をいう。僕達のパーティーはそれぞれのキャラクター職業が乱獲には不向きなのだ。ディアはナイト。防御力が飛びぬけて高いのが特徴で、前線に立って盾となるのが得意。ぼくは剣士だから単体への攻撃力は高いけど、一体ずつしか倒せない。もっとレベルを上げれば自分の周辺へダメージを与える攻撃が可能なのだけど。そしてハルカはアーチャーだから同じく単体攻撃タイプ。遠距離から矢を放つ専門。やがてはレベルアップして、機関銃を扱うガンナーになりたいらしい。
そんな末恐ろしい子が声を上げた。
「でたぁーーーー!お兄ちゃんやったよ!」
「だからお兄ちゃんって言うな!」
そんな趣味はないのだ。まあ、嫌いではないけど。ともかく目的のアイテム集めはこれで終了だ。
「じゃあ俺はレベル上げでもしてくるか」
ディアはさっさと他のフィールドへ行ってしまった。どうせならハルカも連れて行ってくれ。
「あ、お兄ちゃん見て見て!夕日がすっごいキレイ!」
海の地平線に真っ赤な太陽が沈もうとしている。波のきらめきを帯びて、景色全体がまばゆいオレンジに染まっている。男の僕でもうっとりするような幻想的な景色だ。現実世界の時間は夕食でも食べてまったりしている午後九時なのだが、ゲーム内では現実の二四倍の早さで一日が終わる。
「ねね、こうして二人で海を見ていると、恋人同士みたいじゃない?」
「は?そ、そんな訳ないだろう」
「ぶぅー」
ハルカは明るい茶色のヘアカラーで短めのスカート。アーチャーらしく機能性を重視している装備だが、ゲームといえども目のやり場に少し困る。じっくり見たとしても誰にもバレないのだけど。その横には、背中にべらぼうに大きな剣をかついだ鎧姿の僕。男女が並んで景色を眺めている訳だから、おてんばなハルカもロマンティックになったに違いない。めずらしくハルカが私生活について話始めた。
「最近ね、ママとパパがすごくケンカするんだぁ。なんか離婚するかも知れない」
「え、そうなのか?」
ハルカ家の両親には面識がある。いつも仲良さそうだったのに、ネットゲームの世界と同じで表面では分からない何かがあるのだろうか。中学生という思春期真っ盛りの女の子にとって、こうした家庭の事情は子供をすごく傷つけてしてしまうのかもしれない。
「けどね、お兄ちゃんとこうして遊んでいると楽しいんだぁ」
ハルカがゲームをしているのは、そうした悩みから逃れる理由もあったのだろう。知らなかった。僕はと言えば、次の仕事も決まらず暇つぶしをしているだけだ。
「だからたくさん、ハルカと遊んでね」
「ああ、暇な時は相手してやるよ」
「ガンナーになれたら、装備もプレゼントしてね」
「おい、調子乗るな」
まったく。微笑みながら僕は答える。
「えへへ。だから一緒にレベル上げしようよー」
レベルを上げれば攻撃力や防御力などが上がり、新しいスキル(技)を覚える。それで知らない場所へ冒険ができて、より強いモンターと戦うことが出来る。
「そうだな。少し鍛えるかあ・・」
ふと、ミーミルという変な女の子のことを思い出した。レベルを上げておかないと怒られてしまうのだろうか。
三
数日後。コツコツと毎日のように己を磨いたおかげで、ゲームの中の僕は随分強くなった。攻撃力はおよそ二倍、使える技も増えた。レベルで言うと前より三十レベル上がった。けれどこのレベルでは、このゲームのマップの六割程しか冒険できない。ディアもハルカも上を目指して日々努力しているのだ。
最近の適性狩場は氷雪の平原だ。そこでトゲトゲした氷のモンスターを狙う。今日もレベルアップの為に黙々と狩りをしていた。
「言われた通りにレベルアップしたようね」
いきなりあの変な女の子が現れた。ミーミルだ。
「え、あ、そういう訳じゃ・・」
「一緒に来て」
ミーミルは僕の発言を華麗にスルーして、勝手に先に進みだした。なんなのだろうかこの子は?意味不明だが、ひとまず仕方なくついていく。
「お兄ちゃん何やってるのー?」
さらにアクシデント。ハルカに見つかってしまい追いかけられる。
到着した先は氷の洞窟。まだ来たことがない場所だ。
「お兄ちゃん、この人誰なの?」
追いついたハルカがぶっきらぼうに質問をぶつける。
「いきなり失礼だろ。この人は、えと・・その、ミーミルさんって言うんだ」
「アーチャーね。まあ、一人より二人がいいかもね」
ミーミルが素っ気無く発言する。まったく会話が噛み合っていない。
「では二人であのモンスターを倒してみて」
「へ?」
拍子抜けした声を出すハルカ。しかし、このお姫様は切り替わりが早い。
「お!あんなモンスター見たことない。やっつける!」
「ちょっと待てよ、ハルカ」
ハルカは言うことも聞かずにモンスターに向かっていく。よく見ると、北極グマのようなヤツでかなり強そうだ。すぐさま、今度は僕がハルカを追いかけた。
「覚悟しなさいー!」
ハルカは上機嫌で弓を放った。弓は見事に北極熊に命中したが、与えたダメージは八十六。やばい、正確には不明だが、恐らくヤツの体力は千ある。攻撃を受けた北極グマはスピードを上げて彼女に接近し、反撃した。
「きゃあっ」
ハルカのダメージ三百八十。彼女の体力はだいたい千だ。三回攻撃を受ければ死んでしまう。
「このぉ」
しかし、強気のハルカは体力を回復もせずに攻撃を続けようとする。
「回復しないと死ぬぞ」
言っても無駄だけど叫んだ。こういう時のハルカは言うことを聞かない。
その直後、ミーミルから信じられない言葉を聞いた。
「ここで死ぬと、リアルで死ぬわよ」
何を言っているんだ。少しおかしい子なのか?そう思いながら、北極グマに近づいた僕は剣を振り上げた。
ハルカの方を向いている北極グマを横から切りつける。与ダメージはわずか百五十。現時点で僕ができる最大攻撃なのに。
「ぐわあ!」
モンスターに反撃された。大きな腕で殴られた左肩に激痛が走る。どうした訳か、本当に痛い。痛みで腕が上がらない。ハルカを見ると、彼女も痛みに耐えている様子だ。
「私の為に戦う?」
ミーミルが再び問う。真剣なまなざしだ。
「一体何が・・」
「いいから誓って!」
このままではやられてしまう。絶体絶命。混乱してしまった僕は、叫び声を上げた。
「誓いでも何でもする。どうにかしてくれ!」
次の瞬間、天使を見た。ミーミルは体を天に預けるようにして目を閉じ、異国の言葉で呪文を詠唱した。すると僕の体の中から熱い何かが込み上げてきた。肩の痛みは消え、気分が高揚し力がみなぎる。飛び上がるようにしてその勢いを剣に託し、そのまま北極グマに突き立てた。
与ダメージ千五百。ドスンという豪快な音と共にヤツは崩れ落ちた。
危機は乗り越えた。が、訳の分からない突然の出来事に、動揺して僕の指は震えている。
「今のは・・?」
「精霊の力。これからあなたは私と共に戦う」
「ミーミルさん、きみは一体・・?」
「ミルと呼べばいい。また来る。それまで鍛錬しておくように」
「え、待ってくれ!」
そう言い残してミーミルは去ってしまった。
そうだ、ハルカはどうした!彼女を見ると、腕を押さえてうずくまっている。
「おい大丈夫か!」
「お兄ちゃん、腕が痛いよう・・」
僕は一目散に家を飛び出して、現実世界のハルカが住む部屋に向かった。何度目かのチャイムでドアからハルカが姿を見せた。左腕を右手で抱えている。まさか!
「ちょっと腕を見せてみろ、いいか?入るぞ」
両親は不在らしい。あまり好ましくないが、事体が事体だ。ハルカを部屋の中に連れていき、彼女の服の袖に手を掛けた。
「ひゃ、エッチ!やめて」
「ま、まて、そんなんじゃないから!」
半ば強引に袖をめくり上げると、腕上部が赤く腫上っていた。すぐさま、ハルカ家の救急道具の場所を聞き、軽い手当てをした。
「ハルカ、しばらくゲームはするな」
「そんなのヤダ。お兄ちゃんと遊ぶもん!」
「またこういう事になったらマズイだろ」
「だって・・だって・・」
口をへの字に曲げて、瞳にうっすら涙を滲ませるハルカを置いて、僕は混乱した頭を抱えながら、彼女の部屋を去った。ふと、自分の左手に違和感を覚え視線を落とすと、身に覚えのない銀色のブレスレットが巻きついていた。
続く・・・かも。 どうだろ )`Д゚).・;'∴
そのですね、
制作途中の為、一旦公開はここまでとさせて頂きます><
ただ、どうしても見たいという方には
定価10万円の所・・・
なんと90%OFFの
一万円でご提供します!)`Д゚).・;'∴
調子コキましたw しーませんwww
この作品は、
できる所まで頑張ってみようかと思ってます。
所々に表現や文章がおかしな点がありますが、
読んで頂いてありがとでした><
出来れば、鋭いご指摘でも頂ければうれしいです。
別にMとかそんなじゃないよ!(:.;゚;Д;゚;.:)
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