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突然 目が覚めた
目を開けると 真っ暗な部屋の頭上の天窓から キラキラ光るメレダイヤをあちこちに散りばめた漆黒の空が、広がっている

うわー 星だ!星だ!
無邪気な子どものように
飛び起き、ベッドの上に立ち、天窓の向こうの星たちを愛でる

昨日は、夜遅くまで ずっとストームで、吹き付ける風、窓を叩きつける雨の怒りにも似た音で、不安だった
今は、それが、嘘のように静まり返っている

嵐は、去った
そして、星が、微笑んでいる

ああ、人もまた、この自然界と同じように
心に風が吹き、雨の涙を流し、嵐の怒りや憎しみを感じても
時がくれば、忘れたように
静かに穏やかになる
その繰り返し

どんなに辛くても苦しくても
いつか星が、微笑む時が来る
きっと きっと 必ず