　今年3月末に小林製薬の紅麹のサプリ被害が公表されましたね。

　小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を飲んで腎疾患になって死者5人、入院114人（3月末時点）と新聞に出ていたのでビックリ！

　えっ？　紅麹のサプリで腎疾患になるの！？

　長年紅麹のサプリを摂取している私には他人事ではないので、これは考えなくては。

　私が飲んでいたのは小林製薬のではなく、ＤＨＣの紅麹なので大丈夫な筈ですが、このことをきっかけに見直して、飲むのを止めることにしました。

　問題のサプリは小林製薬が去年4月から12月にかけて製造した物で、「想定していない成分」が含まれていたということで、ロット番号も分かって公表されていましたね。

「おいおい、想定していない成分って何なんだよ？」

　と思っていたら、記者会見で厚労省が「プべルル酸」だと勝手に名前を出しちゃったので、小林製薬側は驚いたらしい。

　小林製薬からするとまだその物質が原因だとはハッキリ判明していないので、名前を伏せていたのに、厚労省が言っちゃったのでもう決定的な扱いになってしまった。

　プべルル酸という物質とは、青カビから発生することがある毒で、それが含まれていた可能性があるというだけで、まだ因果関係が解明されておらず、未だに被害の真相はわかっていない。

　しかし世間は、「小林製薬の紅麹には猛毒のプべルル酸が混入していて、それを飲んだ人が大勢死んだり病気になったりしている」と、認識してしまった。

　それに、小林製薬は公表が2ヶ月も遅かったと非難されていたけど、たった2ヶ月で公表したのはむしろ早過ぎるのではないか？　だって、コロナワクチンなんて、あんなに大勢死者が出ても因果関係が認められないって、どう考えてもコロナワクチンのせいだとしか思えない事例でも認められなくて、打った直後にアナキフィラシ―ショックで突然死されたらさすがに認めざるを得ないけど、それでも「因果関係が否定できない」なんていう曖昧な言い方。

　それと比べて、この違いは何？　と違和感を抱いてしまった。

　腎疾患なんて元々大勢いるんだから、このサプリが原因だとたった2ヶ月で特定できたことの方が不思議。圧力かけて揉み消すことだってできたのに？　とか考えて。何か、他に裏があるんじゃないのか？　と、ずっとモヤモヤしています。

　ところで、私は閉経した途端に悪玉コレステロールが高くなってしまいました。他は全部基準値で問題ないのに。（悪いのは耳だけ）

　私は中性脂肪も体重も少な目だし、食生活も悪くないし運動不足でもないし、これ以上どうしろって言うのよ～。

　私の場合、家族性高コレステロールと言って、遺伝なので、生活習慣は関係ありません。寝ている間に肝臓が勝手にコレステロールを過剰に作ってしまうのです。

　そこで、肝臓がコレステロールを作るのを抑えるというＤＨＣの紅麹のサプリの広告をたまたま見つけて、飲んでみたら本当に下がった！

　それでやめられなくなって、長年ずっと毎晩欠かさず飲んでいたのです。

　それなのになぜ止めることにしたのかと言うと、「サプリも薬なのだ！」と、認識を改めたからです。

　それまでは、サプリは薬ではなく食品の一種だと思っていました。つまり、薬だと副作用が恐いけど、サプリなら安全だと信じて、紅麹で凌いでいたのです。

　しかし、実は紅麹にも腎臓の病気になる恐れがあるとは知らなかった。

　紅麹菌の中には「シトリニン」というカビ毒を作るものもあり、それが腎臓の病気を引き起こす恐れがあるとのこと。（なので小林製薬も最初はシトリニンを疑ったけど、それは検出されなかったそうですね）

　ネットで調べてみたら、過去にも他の会社の紅麹による健康被害があったことがわかりました。でも大きく報道されなかったから埋もれてしまった。

　つまり、もともと紅麹のサプリで健康被害を受けていた人は結構いたってこと。それが今まで明るみにならなかっただけで。

　私は、「紅麹は薬じゃなくて食品だから安全だ」と信じていたからこそずっと飲み続けていたわけで、それが実はリスクがある物だと分かったら、もう飲む気になれなくなりました。

　それが、飲むのを止めた本当の理由です。

　そうして紅麹の服用を止めて約２ヵ月後、血液検査をしてみたら、見事に悪玉コレステロール値が跳ね上がっていました！　やっぱり紅麹の効果は本当にあったんだね？

　それまでも基準値より高かったのですが、ついに200超えてしまったので、主治医からも薬を飲む必要があると言われました。

（悪玉と呼ばれるLDLコレステロールの基準値とは、保険指導判定地が120以上で、受診勧奨判定値が140以上。でもここまで下げる必要ある？　因みに善玉と呼ばれるHDLコレステロールの受診勧奨判定値は34以下ですが、私は54もあったので良し）

　処方された薬は、シンバスタチン錠5㎎「VTRS」（ジェネリック）。毎日1錠夕食後に飲み始めています。

　これは、肝臓でコレステロールを合成するHMG－CoA還元酵素を阻害する、スタチン系脂質異常症治療薬です。

　一方、紅麹にはモナコリンと言うのが含まれていて、それが特にロバスタチンに含まれている有効成分と同一。だから紅麹を飲むと肝臓のコレステロール合成が抑えられるわけ。「天然のスタチン製剤」とも言われている。

　私は「抗コレステロール薬は副作用が恐いから飲みたくない」と言いながら、実はずっと薬を飲み続けていたのと同じだったんだね？

　ただ、紅麹を飲んで下がっていたと言っても、基準値よりもずっと高い状態でした。それでも主治医は他が全部問題なしなので、まだ様子見で良いと言って、抗コレステロールの薬は処方されずにいたのです。

「コレステロールは下げる必要がない」と言い切る医者もいるし、悪玉って言うけど悪い物でなくコレステロールは身体に必要なものなんだから、高くてもいいんだと私も思っていました。

　しかし200超えは、いくらなんでもひどすぎるよね？　これでは余分な悪玉を善玉が回収しきれないよ。肝臓が過剰にコレステロールを作ってしまう異常な状態と言えるので、やはり薬で抑える必要があるでしょう。

　さて、ここからは私の憶測になりますが…、

　小林製薬の紅麹で健康被害にあった方たちの中には、紅麹を過剰に摂取していた人とかもいるのでは？　紅麹には薬という認識がないから、もっと下げたいと思って飲み過ぎていたかもしれない？　

　それに、紅麹を飲んでいるとは知らずに医師が抗コレステロール薬を処方してしまって、併用して飲んでいた人もいるのではないか？　それで一日最高20㎎までのスタチン剤の容量を超えてしまって、急性腎不全を起こしたと、そういう人もいそうな気がする。

　抗コレステロール薬の副作用、例えば横紋筋融解症などは、以前から紅麹でも起こっていたらしい。抗コレステロール薬には、一緒に服用してはいけない薬もある。しかし、お薬手帳には紅麹は載せないでしょ？　だから薬剤師も気が付かずに薬を出して、横紋筋融解症を発症した人もいるらしい。

　それに、紅麹特有のカビ毒「シトリニン」で病気になった人もいるし。

　過去にもそういう事例があったのにも関わらず目を瞑っていて、今回急に大騒ぎしているのは、何か変ではないか？

　欧州では2014年に紅麹を由来とするサプリメントに注意喚起をしていたそうです。日本でも紅麹にはリスクがあることを、もっと早くから注意喚起していても良かったのではないか？

　としてみると、今回の小林製薬の紅麹問題は、単に小林製薬を叩きたかったからで、紅麹じゃなくても何でも良かったんじゃないの？　とも思えてくる。

　では、なんで小林製薬を叩きたかったのか？　調べるといろいろ出てきました。匿名の投稿ではなく、実名の医師のコラムでその理由が書かれているのが複数見つかっています。

　私はコロナ禍から、エライ人が言うことは必ずしも正しくないということを学んだので、全部鵜呑みにせず、弱い頭でうんうん考える癖がついています。

　直観で、何かモヤッとするものを感じた時、そこにはたいてい裏がある…？

紅麹について、考察