ゲゲゲのブラック次元 -63ページ目

ゲゲゲのブラック次元

コッペパンと妖夢が好きなゴクウブラックと
罪のない人間と海砂に優しい夜神月と
色物揃いで最強の部下たちを従えるリボンズ・アルマークが
存在するカオスな次元です

プリヤ視聴中----

っ……!

(リボンズ様が、何か見てる……?)

チッ……!

衛宮士郎といい…このイリヤスフィール・フォン・アインツベルンといい…

たかが人間の分際で聖杯と心を通わせるなど、身の程を知るべきだ……‼

(えっ……?)

万能の願望機は神が持つべきもの…僕の下にあってこそ真価を発揮するものだ

僕以外の者が生きた聖杯と関りを持つことなど、認められるものか!

リボンズ様……?

っ……⁉

やっぱり…模造品の私なんかより、オリジナルの方が良いのですか……?

ミユ・リターナー……

フッ……

そんな寂しいこと言わないでほしいな

あんな聖杯のクセに人間などと慣れ合う愚か者と、僕を狂おしいほど愛してくれる君の、どちらに僕が価値を感じるかは、分かりきった事じゃないか

ミユ・リターナー、君は朔月美遊よりも全てにおいて優れている…だから安心したまえ

僕が愛するのは、僕のことを心から敬愛してくれる娘だけだよ

それが私でごめんなさい……

こんなクローンで宜しければ…しばらくは、私で我慢してください

ハァ~……ホントあいつリボンズに媚び売んの上手いよね

オベイロンの監察結果によると、ミユ・リターナーは自分がクローンであることに大きなコンプレックスを抱えているというのは事実らしい

部下の心情を全て読み取れるリボンズの機嫌を取れているということは、アレは本心からのものなんだろう

ふーん……けどリボンズも、アレで本当に楽しいのかなぁ?

自分で創った者と恋愛なんて、ぶっちゃけおままごとみたいなもんだし、なんちゃってカップルだよね

リボンズはそれでも十分楽しんでるよ、彼が満足してるならそれでいいじゃないか

近いうちにプリズマ☆イリヤの並行世界へ足を運ぼうと思うんだ

オベイロンが朔月美遊の細胞を得るために協力してくれたという人物に礼を言っておくためにね

せっかくだからミユ、君も来るかい?

朔月美遊…私の基になった人がいる世界…ですか……

不満かい?

リボンズ様にお誘いただけるのはとても嬉しいです

でも……

私はリボンズ様が不快に感じるようなものは、全て取り除きたいと思っています

だから…もしその世界で朔月美遊と会うようなことがあれば、私はその人を…殺そうとしてしまうかもしれません……

ミユ、誤解しないでほしい

僕は君を誰にも渡したくない……だから君と同じ姿の者が、誰かと仲睦まじくしている光景は見るに堪えない

実際には君でなくとも、まるで君が僕の手から奪われたように感じてしまうんだ

だったら、美遊だけでなく、衛宮士郎やイリヤという人もみんな…みんな消します……

……僕の前では正直でいてくれ

君が怒りを感じているのは彼女らにではなく、朔月美遊を君に見立ててしまったこの僕に対してだろう?

僕が君に関わる者に対し嫉妬するように、君も僕に想われる者に対し嫉妬している

ネオ・イノベイドの意思は僕に全て筒抜けであることは言ったはずなのに、何故そのことについて僕に物申さない?

……私たちは神であるリボンズ様に物申したり、何かを求めるような恐れ多いことは言えません

それは私たちを創ってくださった貴方が一番よく理解っておられるはずです

僕が君に要求されることを望んでいてもかい?

はい……ですが、私は…リボンズ様を愛しています

どこの世界のどんな人よりも、貴方のことだけを見ています

この気持ちさえ伝われば、私はそれだけで満足です

フフフフ……ッ!君は本当に痛いところを突いて来るね……

僕もその言葉さえ聞ければ満足だよ

考えてみれば、永いことそういうものに飢えている僕にとっては、君くらい重い方が愛情を実感しやすくて丁度いいよ

無理に問い詰めて悪かったね…あの世界にはオベイロンと2人で行くことにするよ

ミユ、君はいつも通り、僕の帰りをいい子にして待っていてくれたまえ

僕が帰って来てすぐ、君を抱いて安心できるように

はい…いつまでも、お待ちしております……

ミユ様、ネオ・イノベイドのクセに嫉妬とは、貴女も随分偉くなられたものですね

リボンズ様に愛していただいた以上、私にはその御恩に報いる義務がある……!

絶対にリボンズ様を失望させないよう、いつまでも愛していただける存在でないといけない……!

ほう、それで?

でも私には、これからもずっとあの方に愛していただける自信がない……

だから、神に愛されている自信がないから、神のことを信じられず嫉妬したと?

だって…こんなのおかしい……

何であの方が、私を愛さないといけないの……?

ミユ・リターナーはこの僕にこそ相応しい……

君もそう思うだろ?オベイロン

ええ勿論……お気に召して何よりです

僕の価値を理解できる唯一無二の存在を他の誰にも譲るつもりはない

ミユは永遠に僕だけのものだ……!

ところで…これから会いに行く者とは、朔月美遊の身柄を差し出す代わりに、自分にも我々の力を分け与える、という取引をしていたのですが、いかがなさいましょう?

それも既に考えてあるさ、僕に任せるといいよ

こちらが私の仕事の手伝いをしてくれたエインズワース氏です

ほう…貴方が例の……待ちかねていましたよ

美遊という生きた聖杯を見つけ、英霊の力の一端を引き出すカードを造り上げ、聖杯を完成させるための聖杯戦争を興した存在

君のことは僅かながら調べさせてもらったよ、ダリウス・エインズワース

ほうそれは光栄だ……で、例の件はどうなりました?

君が協力してくれたおかげで聖杯は僕の下でミユ・リターナーという新たな存在として生まれ変わり、今では神の使徒として忠実に働いてくれているよ

その礼として、僕の力の一部を君に与えることにした

君の知る聖杯などとは比べ物にならない、世界の一つや二つ簡単にどうにでもできてしまうほどの力をね

フフフ…アハハハハハハ‼世界の一つや二つか…それは素晴らしい!

そんなに喜んでくれるなら、すぐにでも受け取ってもらおうかな

なんだと……?

あ…あれは……

聖杯は僕の持つネオ・イノベイドの技術でその本来の力を遥かに超え進化した

これもその力の一端さ

君が美遊の細胞をオベイロンに渡した時点で、君の役目は終わっていたんだよ……

ご苦労だったね、現当主のジュリアン・エインズワースくん

騙したな…

てめぇ……

何分興味が湧かなかったから詳しくは調べていないけど、データベースによると、君は世界を滅ぼしたいらしいね?

ならば、神である僕が君の望みを直々に叶えてあげるよ

この世界そのものを滅ぼしてね……!

……笑えねぇ、笑えねぇよ

そんなものはな……最低の悪だ……!

神に善も悪もない……神が決めることこそが正義なのさ

君たちに審判を下そう、この僕の手によって

それから、最後にもう一つ……美しいもの、優れたものは全て僕の下に束ねられることになってるんだ

君に“あの娘”は…聖杯は手に入らないよ……この世界線においても…“正史”でもね

悲しいけど、それが現実なんだよ……

僕の大切な人の基になった者を糧としなければ救われない世界なんて、滅びればいい……‼

世界中にアルセウスのさばきのつぶてが降り注ぎ――

世界は――

消滅した

まさか世界まるごと消してしまわれるとは思いませんでしたよ……宜しかったのですか?

もはや利用価値の無くなった世界だ

それに、聖杯に関わった者たちに生きていられるのは目障りなんだよ

ほぼ八つ当たりのようなことをしてしまったけど、どうせオリジナルの世界線じゃなかったんだ……

後悔はないさ

ネオンで彩られた夜の街を虚ろな瞳をした少女が往来する――

っ……⁉

ミユ、待っていてくれって言ったはずだよ?

申し訳ありません……でも、私はもうこれ以上貴方にご迷惑をおかけしたくありません

フフフ…実に君らしい家出の仕方だ

でもこれだけは言っておくよ、君が何処へいなくなろうとも、僕は必ず地獄の果てまでも君を迎えに行く

リボンズ様…どうして私なんかをそこまで思ってくださるんですか……?

君が僕を愛しながらもそんな可愛いことを言ってくれる娘だからだよ

僕が君のような者に逢えるまでどれだけの時間待ち続けたと思ってるんだい?

これだけ待ったんだ…もう自分で創ったものだろうと、僕を愛してくれるなら構わないさ

…………

ミユ、笑ってくれないか?

君の笑顔が見えたら、そこに降りるよ

……お帰りなさいませ、リボンズ様

ただいま、ミユ

 

~登場人物~

リボンズ・アルマーク

ミユ・リターナー

ユーリ・レジェッタ

ライト・アーデ

オベイロン・リバイバル

ジュリアン・エインズワース

ダリウス・エインズワース