ゲゲゲのブラック次元 -51ページ目

ゲゲゲのブラック次元

コッペパンと妖夢が好きなゴクウブラックと
罪のない人間と海砂に優しい夜神月と
色物揃いで最強の部下たちを従えるリボンズ・アルマークが
存在するカオスな次元です

Episode21「次元聖杯戦争」

 

父さん、悟空さん、いきなり呼び出してすいません

お前たちがわざわざ俺たちを頼って来るとは、ただ事じゃなさそうだな

そう、とんでもないことが起こってるのよ……

アナタたち、『聖杯戦争』って知ってる?

お?いやぁ、聞いたことねぇな……

……やっぱりアナタたちの世界にはこの情報は行き届いていないようね

なんでも『聖杯』っていう願いを叶える万能の願望機とやらを得るための戦争らしいのよ

ほぉ…願ぇを叶えるってことは、ドラゴンボールみてぇなもんか?

その戦争がどうしたと言うんだ?

実はつい最近、様々な次元に向けて何者かの呼びかけがあったの

「私はあらゆる願いを叶える『聖杯』と呼ばれし虚無にして無限の存在

聖杯を握りし者は全てを支配する全能の力を得ることができる

私を手に入れるために争いなさい

最後に生き残った者にだけ万能の力を使う権利が与えられる

これより次元聖杯戦争の開演を宣言する」ってね

その呼びかけに焚きつけられ、現在あらゆる次元の宇宙中で聖杯を手に入れるための大戦争が勃発する事態になっています

……どうも話が見えんが、要するにそのセイハイという代物は意思を持ち、自分の力を使うのに相応しい奴を探すための儀式として、宇宙規模の戦争を引き起こしていると言うのか?

まったく…そんな実在するのかしないのか分からん物をめぐって本当に戦争が起こるなんて、浅ましい話だぜ

けど、自分がセイハイだって呼びかけた奴は確かにいるんだよな?

はい、本当に父さんの言う通り聖杯が自らの意思で所有者となる者を探しているとしたら別ですが、何者かが暗躍している可能性も否定できないと思います

ん……⁉おいカカロット、俺たちも少し前にセイハイという言葉を聞いたことはなかったか?

お?少し前かぁ……

ん⁉そういやちょっと思い出したぞ!

……!何かご存じなんですか⁉

俺たちは以前パラガスに雇われたリボンズという奴のところに行ったことがあるが、奴の下にはミユとかいうベジットブルーでも苦戦するようなバケモノ染みたガキがいた

ソイツはリボンズから聖杯と呼ばれていて、宇宙を生み出す神さえも創造できる力ってのを実際に見せつけられた

ホント見掛けにそぐわねぇ滅茶苦茶な奴だったよなぁ……

アイツ自身の強さもそうだけどよ、聖杯の力で出した何かドラゴンみてぇな奴らもスゲェ強さだったし、流石のオラもまた戦いてぇとは思えねぇぞ

全次元の危機を高みの見物しているのはどんな気分だ?

ん……⁉

何だ……⁉

ふっふっハッハッハ…

スゲェ気だ……

何者だ?

やあ戦闘民族サイヤ人、そして時間の管理者である時の界王神諸君

私の名はトレギア、皆の願いを叶えるものだ

私の用意した祭りは楽しんでもらえているかな?

祭り⁉まさか次元聖杯戦争を企てたのはアナタだって言うの?

当たらずとも遠からずと言ったところかな?

私も現在はこの肉体の管理者に導かれて動いている身の上なのでね……

いやしかし、宇宙に生きとし生ける全ての者たちの欲望を叶えてあげたいという気持ちに嘘偽りはない

私は人間の欲望というものが好きでね

合わせ鏡が無限の世界を形作るように、現実における運命も一つではない

宇宙は無限に存在する

同じなのは欲望だけ……

人間も、神も悪魔も、全ての者がそれぞれの欲望を背負い戦っている

そしてその欲望が背負いきれないほど大きくなった時、争いが始まるのだ

そう、この度の余興はまさしく皆の願いを叶える儀式なのだよ

従来の聖杯戦争は地球という辺境の惑星内で起きた極小規模のいざこざに過ぎないが、今度の舞台は全マルチバースの宇宙全体だ!

しかも、一切の秩序に縛られない、超フリーダムなルールだ

かつて様々な宇宙で起こったどんな戦争よりも遥かに盛り上がることだろう

何が皆の願いを叶える儀式だ!その戦争でどれだけ多くの命が犠牲になるのか理解っているのか‼

おっと…私は何も強制しちゃいないさ

聖杯を手に入れるために戦うか否かは、君たちの自由意志だ

だが答えは聞かなくても解っているよ、あの声を聞いた者たちは皆、闇の魔力に魅せられて離れられないのだから……

だとしても貴様が余計なことをしなければ起こらなかった事態だ!

面倒なことをやらかした責任はとってもらうぞ‼

オラ皆を弄ぶ奴は許さねぇぞ‼

フッフッフ…私を倒したところで何も変わりはしないのだがね

そうかな?戦ってみなきゃ分かんねぇ‼

脳筋の発想だねぇ、嫌いじゃないよ

ほんの余興だ、遊んでやるとしよう

新しい実験の始まりに相応しい幕開けだね

あんなヤバそうなのと関わって大丈夫なのかしら……

聖杯を餌に戦争を起こさせその戦いによるエネルギーを集める……

新しい宇宙を創るためとはいえ、わざわざ人間共の醜い争いを引き起こすなど気にくわんな

戦争ってのは毎日が祭りってことだろ?

俺は大いに楽しませてもらってるぜ

世はまさに天下を賭けて争い合う乱世!私にとっては見慣れた光景よ

アレ…武神鎧武、どこへ行くの?

興が乗ってきた!次元聖杯戦争、この私も出陣させてもらう!

ソイツはいい…俺もさっきから腹が減ってきたところだ

えー…全く血の気が多いんだから……

いいんじゃない?好きにさせてあげようよ

せっかく楽しくなってきたんだからさ

 

(回想)

 

フフッ……

ありがとうティターニア

私の呼び掛けだけじゃ上手く戦ってくれなかったと思うから、争いのオーラを出してくれたおかげでちゃんと戦争らしくなってきてる

ミユ様のお役に立てて光栄ですが、人間同士が争って御身にどのようなメリットがあるのでしょう?

欲に駆られた俗物達の愚かな姿が見られるというのも面白いところだけど、

戦いのエネルギーによって多くのネオバース鉱石を活性化させられれば、リボンズ様に喜んで頂けるから

流石はミユ様!

人間なんて掃いて捨てるただのゴミくらいに思っていましたが、そのような利用法があったのですね!

私のような非才の身では測りかねる素晴らしいお考えに感服いたしました!

そしてもう一つ……

この聖杯戦争から発生するエネルギーは、宇宙の種を育てるのにも丁度いいと思ってねぇ

いやぁ本当に素晴らしいね!

前々からいつか使おうと思ってたんだけど、いい方法が思いつかなかったからさ

宇宙の種の成長には膨大なエネルギーを要する……

それこそ宇宙を争乱に陥れるぐらいはしなければ到底活かしきれる物ではないだろう

 

(回想終了)

 

神々が気紛れで僕の気紛れに付き合ってくれたおかげだね

……ッフッフ、孫悟空にベジータか、名前だけは覚えてやってもいい

あんま手応えがねぇぞ……

アイツ、まだ本気ではないな!

フッ…!トレラアルティガイザー‼

うわっ‼

ぐっ‼

フッフッフ……隙だらけだな

ほう……合体か、私が見るのは初めてだな

何を企んでいるのか知らないが、ここで終わりだトレギア!

波アアァァーーッ‼

お前の方こそ隙だらけだぜ

トレギアの姿が……変わった⁉

人間よ、お前の言うトレギアとは誰だ?

何ッ⁉じゃあお前は一体……⁉

余は冥界を統べし神“冥王ハーデス”

冥界において敗れた余の魂を聖杯が汲み取り、それに宿った魂がこの神聖なる肉体を通し蘇ったのだ!

……素晴らしい…この小宇宙の漲り…クロノスとレアより授かりし余の本来の肉体をすら超える力を感じるぞ!

(何だコイツの気は……神の気だってことは何となく分かるが、こんな気を感じたのは初めてだ……!)

嘘でしょ……アレは、私達の世界の神とは別格だわ

フッ…!こっちは神とは何度も戦ってきてるんだ

どんな神だろうが今更恐れることはねぇ!

……神の力か

何処の世界にもいるのだな、神聖な力を軽々しく振るおうとする人間が

(な…何だあの瞳の色は……まるで、深い泉の底のような……)

悲しいな……お前たち人間は

自らの能力も体力も弁えず、常に大それたことをしでかそうとする

今や神が与えた地上だけでは飽き足らず、宇宙にまで手を伸ばして汚そうとしている

挙句の果ては、こうして神とまで戦おうとするとは……

それがどうしたって?

お前たち人間にとって、神とは畏れ敬うものなのだ

その敬虔な精神を忘れた以上、愚かというよりあまりに悲しい存在だ

ほう、ならお前が敬うに値する神だって力で証明してみろよ!

良かろう――

神である余自らの手で死を与えられることこそ光栄と思え!

……俺も黙って見ているわけには!

余の相手はこれ以上必要ない

蘇れ我が忠臣よ‼

ハッ!貴様ごときにハーデス様の相手が務まると思うのか!

な…何だお前は⁉

たかが人間に名乗る安っぽい名など持ち合わせてはいないが、我が名は“タナトス”

神話の時代より、ハーデス様の右腕として仕えてきた、最も信頼されている側近の1人だ

側近だと?

言っておくが、俺は神話の時代よりハーデス様の下で死を司ってきた神なのだぞ?

人間の身で敵うと思うなよ

……言っても分からんようだなァバカめ‼

……ッアァ‼

(くっ…なんて威力だ……構えるのが少しでも遅れてたらヤバかったかもな)

……期待外れだ、お前と戦っていると無性に眠たくなる

下らぬ余興だ……余の眠気を覚ます程度の足掻きも見せられぬのか人間よ

そう急かすなよ神様、まだこれからだぜ?

余はお前たちと違って争いを好まぬ

抵抗することなく命を差し出せ、そうすれば痛みはない

詰まらねぇこと言うんじゃねーよ、これからだって言っただろ?

愚かな……苦痛ある死を望むと言うのなら、我が冥界においてお前たちが地獄と呼ぶ場所へ落ちることになるのだぞ?

そんなこと聞いて怖がるのは、行ったことない奴だけだぜ‼

間もなく、東方世界に到着いたします

そうですか、今頃別のところで今回の作戦の一部を遂行している我が分身に遅れをとるわけにはいきませんね

……聖杯を内に秘めし存在、でしたか?

今の私にとって聖杯とは魂の帰る家のようなものです

そして“彼女”はその家に我々を住まわせている大家さんのような存在というのが例えとしては正しいでしょうか

……なるほど

この私だけではなくアルタナごと全て汲み取ってしまう存在など、現界にあるべきものではない……

私は神という言葉を軽々しく使う気にはなれませんが、化物である私からみても、彼女は正しく神と言っても差し支えありません

……ところで、あの者たちは?

せっかく私達にとって敬愛すべきお方がご興じなさった一世一代のイベントです、我々ハーフも見届けさせていただきますよ

彼女らはちょっとした友人と言ったところです

おほぅ!金持ちはお友達もリッチなナリしてんなァ!

見るからにならず者な輩もいるようですが……

硬ぇこと言うなよ兄ちゃん……一応元ファイターではあるけどなァ、今じゃ雇われりゃ誰でもぶっ潰す傭兵よ!

 

(回想)

 

ミユ、僕もかつて雇ったことがあるけど、傭兵というのは便利なものだよ

ですが、そのような生業をしている者は粗暴な輩が多いと聞きます……大丈夫なのでしょうか?

確かにやや性格に難がある者は多いだろうけど、実力主義の僕には些細な問題だったよ

ミユ、君も覚えておくといい

傭兵は金銭で動く、人間の中でも非常に扱いやすい人種だとね

 

(回想終了)

 

(偉大なる至高の御方からの有り難き推奨のお言葉……)

例え人格は違えど、聖杯の記憶としてハッキリと私にも伝わってくる……

(そう…私は虚が生み出してきた人格の一つであり、今は聖杯の中にある魂の一つ……

ならば聖杯の…彼女の大いなる意思に従うことこそ我が宿命)

 

~登場人物~

孫悟空

ベジータ

ベジット

リボンズ・ネオバース・アルマーク ※回想

ミユ・リターナー

トレギア

ハーデス

イリヤ・パペット・リターナー

ティターニア・パペット・リバイバル

タナトス

ミケロ・チャリオット

フュー

河城にとり

合体ザマス

王蛇

武神鎧武

トランクス

クロノア