オリジナル作品【SEVEN HUNDRED】物語紹介 | ゲゲゲのブラック次元

ゲゲゲのブラック次元

コッペパンと妖夢が好きなゴクウブラックと
罪のない人間と海砂に優しい夜神月と
色物揃いで最強の部下たちを従えるリボンズ・アルマークが
存在するカオスな次元です

『ポーカー・ロイヤル』

若き少年スパイ稲富譲治は極秘組織WY6所属の諜報員であり、最年少で殺しの許可証を得て「ハンドレッド・セクション」の7番目の番号700を与えられた彼はある爆弾密造人の監視をしており、監視に気付いて逃亡したその男の携帯電話に残されたメッセージの糸を手繰る。

メッセージの送信者である武器商人に接触した譲治は、空港で披露される超大型旅客機の爆破計画を知り、この計画に絡んでいるとして、サ・ターンという男の情報を得る。

サ・ターンは世界各国のテロ組織から預かった資金をマネーロンダリングしつつ運用しており、今回は大型旅客機製造会社の株の空売りを仕込んだ上で、同社が製造した超大型旅客機をお披露目式で爆破することで、会社の株価を暴落させて巨額の利益を得ようとしていたが、旅客機の爆破を譲治によって阻止されたことで、サ・ターンは投機に失敗する。

巨額の金を失ったサ・ターンは、テロ組織に返済する資金を稼ぐためにカジノにて開催されるポーカーゲームに参加し、譲治もそのゲームに参加し、国の資金を使ってテロ資金稼ぎを阻止するよう命じられ、監視役として送られて来た金融活動部のパイヴァー・ドリンとともにカジノへ向かう。

ゲームでも譲治に敗北したサ・ターンは、組織に仇成す者として部下と共に譲治の殺害を試みるが追い詰められ、現地に駆け付けた組織のボスであるミスター・ブラックに助けを求めるも、「金もろくに使えん男は信用ならん」と脳天を撃ち抜かれ死亡する。

ブラックの部下たちが銃を乱射させ再び窮地に陥りそれを掻い潜り脱出するも、ブラックの逃亡を許してしまう。

共に戦ったパイヴァーとホテルで愛し合った後に彼女とフロントで別れた譲治は、夜の街へと車を走らせる。

 

『気休めの報酬』

サ・ターンの陰謀を阻止した譲治は、ミスター・ブラックを唯一の手掛かりとしてその背後にある組織を探っており、謎の組織の車と激しいカーチェイスを繰り広げ、何とか銃撃をかわしてミスター・ブラックをWのもとに連行するも、尋問中に仲間内で突然の裏切りが起こる。

ミスター・ブラックは裏切り者の手引きにより逃走、譲治は裏切り者を追跡の末、生け捕りにせず殺してしまうが、遺した手掛かりからある一人の男の存在に辿り着き、その男は裏切り者が残した紙幣と同じ連番の紙幣を所持しており、その紙幣はサ・ターンの違法取引に使われたものだった。

譲治は尾行していた男からバイクを奪い、ヒキニク・レッドという実業家にたどり着き、その男の表の顔はエコロジーを謳った法人の代表者、裏の顔はクーデターを支援する巨大組織の幹部であった。

レッドは飛行機に乗り某所へ向かい、その場所でのオペラの上映がなされる中、譲治は政府要人が内密の話をするところを盗聴するが、それに感ずいたレッドは譲治から逃走を図る。

レッドを追いかける譲治は飛行場で輸送機を調達しつつ敵の計画を探り、途中戦闘機とヘリコプターに襲われ激しい攻撃を受けながらも飛行機から脱出し、その後ローダーという男のもとへ行き、彼からレッドが取引をするホテルを教えられるが、情報を知った後、敵の部隊に襲撃されるが何とか逃げ切る譲治。

正面からホテルに侵入し撃ち合いとなった譲治は、ガス管を爆発させホテルを火災に追い込み、レッドを見つけ追い詰めるが火災で取り逃してしまい、脱出も困難な中剥がれた壁から酸素缶を銃で撃ち、ホテルの壁を破壊して外へ脱出する。

同じく脱出していたレッドと最後の始末を着けるため、譲治は車を運転しレッドを捕らえると彼は譲治にに命乞いをするが、譲治はレッドを殺さず、ガソリン缶を与えるとその場に置き去りにする。

その後、休暇で恋人の1人であるミーナとモーテルにて楽しんでいる譲治に、Wからレッドは後頭部に2発の銃弾と胃にはガソリンが入った死体で見つかったと報告が入る。

 

『クラウドフォール』

譲治が新人女性エージェントのリムとともに作戦に参加していた最中、各国のテロ組織に潜入している全ての工作員の情報が収められたハードディスクが奪われた。

譲治はディスクを取り戻すべく、実行犯である傭兵のボブ・シマリスを追跡し、リムはシマリスに照準を合わせようとするも、譲治と列車の上で格闘しているため射撃できず、Wの指令により彼女が発砲すると、銃弾は譲治に当たってしまい彼は峡谷に落下し行方不明となり、シマリスは逃亡を果たす。

一週間後、譲治は公式に死亡が認定され、Wは情報漏洩の責任を問われたが、その直後に情報部のコンピュータが何者かによってハッキング、WY6本部も爆破され、6人の職員が死亡、他にも大勢の負傷者を生んだ。

このニュースは僻地で秘かに療養していた譲治も目にするところとなり、帰還した譲治は古い地下壕を利用したWY6新本部に入り、Wは譲治の職務復帰を承認する。

譲治は自身の肩に残っていた弾丸の破片からシマリスを特定し、休暇中の究衛門の実子・究太郎から装備を受け取ってシマリスの目的地へ赴き、格闘の末にシマリスを倒し、シマリスの所持品にあったチップを手掛かりにカジノへ向かう。

その頃、ハードディスクにあった工作員のうち5名の氏名がインターネット上に公表され、毎週さらに5名ずつ公表していくという予告がなされる。

カジノで譲治はシマリスの仲間らしい謎の女性・メゲルに接触、自身から情報を引き出そうとしつつも何かに脅える様子のメゲルに、譲治は雇い主を殺すつもりがあるなら手伝うと持ちかけ、彼女を監視する男たちの襲撃を撃退した譲治は、メゲルの船で共に雇い主のいる廃墟の島に向かい、シマリスとメゲルの雇い主、トゥエル・ゴルヴァと対面、

元WY6エージェントであったゴルヴァは、某国への返還を控えた支局勤務時に、任務の枠を外れた形で某国の情報を得ようとしたため、当時の上司Wが当局へ通報、当局に捕らわれ情報部に見捨てられたことで、Wを深く恨んでおり、島にサイバー犯罪の拠点を作り上げ暗躍していたのだった。

ゴルヴァはメゲルを危険に晒した射撃ゲームで譲治を試そうとし、結果メゲルは殺されるが、譲治は一瞬の隙を突きボディガードたちを倒し、ゴルヴァを捕らえることに成功する。

WY6新本部に拘禁されたゴルヴァは、かつてWに見捨てられた際敵による拷問のさなか歯に仕込ませた毒物で自決を図ったことを告げ、崩壊した素顔を見せるが、彼はそれを冷たく突き放し、自身の責任を問う公聴会へと向かう。

一方、究太郎と譲治はゴルヴァのコンピューター端末を解析しようとするが、端末に仕組まれていたプログラムがWY6のシステムに侵入してゴルヴァの拘禁が解かれ脱走されてしまい、彼は部下に助けられながら地下鉄に逃げ込み、譲治の追跡を振り切りW襲撃の態勢を整える。

公聴会ではWが糾弾の矢面に立たされ、ハンドレッドセクションの解体まで取り沙汰されていたが、Wは未だ世界には国でもなく地図にも載らない危険な勢力が存在し、その「影」と戦う組織が必要なのだと静かに説く。

ゴルヴァと手下たちが議場に躍り込んで激しい銃撃戦になり、WY6の護衛員や議場警備の警察官が次々と倒れるが、間一髪のところで駆け付けた譲治がリムとともに、ゴルヴァとその配下の攻撃を退ける。

Wを護衛しつつ公用車で連れ去ったボンドは途中、公用車から自身のガジェット・カーに乗り換え、荒野にある「クラウドフォール」へ向かい、叔父である勤司の協力のもと、ありあわせの材料で作ったいくつもの罠を家中に仕掛け、ゴルヴァの到来を待つ。

3人でゴルヴァの送り込んだ第一襲撃グループを撃退すると、ゴルヴァ本人が第二襲撃グループを引き連れてヘリコプターで到来し、譲治はWと勤司を「クラウドフォール」から離れた礼拝堂の方角へとつながるトンネルに逃がす。

ゴルヴァの指示を受けたヘリコプターからの攻撃によって車が大破させられるも、譲治は家屋をガスボンベとダイナマイトで爆破し、第二襲撃グループの大半とヘリコプターを撃退する。

一時呆然となったゴルヴァはトンネルから地上へ出たWと勤司の存在に気付き、後を追って礼拝堂にたどり着いたゴルヴァはWに銃を突きつけ、共に死ぬことを強要するが、譲治が到着しゴルヴァにとどめを刺す。

リムは譲治にWY6本部勤務となったことを告げて本名“マニーゴールド”を明かし、左腕に包帯を巻いたWは次の任務を指示し、譲治は「喜んで」と受諾するのだった。

 

『消えるのはあいつらだ』

休暇中、両親が留守中の同級生・瑞希の自宅で彼女と寝室にて愛し合っている譲治のもとに、上司であるWが秘書のマニーゴールドと共に訪ねてきた。

Wから3人の諜報員が相次いで殺される事件が起きたことを聞き、現地へ派遣された譲治は、乗っていた車の運転手が狙撃され素早く身を守ると車の持ち主を調べ、おまじないの店の駐車場にてその車を見つける。

そこで出てきた人物を追い一軒のバーの奥へ行くと、譲治は武器などを取り上げられ、鋼鉄の義手を持った男に自身の拳銃を潰されてしまい、体格の大きいミスター・ピッグという男から、譲治を殺すよう司令が部下らに下る。

譲治は数人の男を倒し外へ脱出するとある男に銃を突きつけられるが、彼は前回のレッドとの戦いで力を借りたCIAのフェニックス・ローダーであり、そこで彼からミスター・ピッグを要注意するよう言われます。

譲治は現地の首相ガダーラを追うことにし、ローダーに案内され彼の別荘へと潜入すると大きなケシ畑を見つけた譲治は、ガダーラの部下に襲われ、その場を車で逃亡した譲治はローダーと合流する。

ローダーと離れた隙に譲治はミスター・ピッグのもとへ連行され、彼とガダーラが同一人物であったこと、米国中をヘロイン中毒にさせ自身のケシをばら撒くことを計画していることを明かされる。

譲治はワニ池に連れていかれ、ワニの餌食になるところを脱出するとヘロイン工場に火を放ちボートで逃亡し、ローダーとの協力で島へ潜入した譲治はブードゥ教の男を殺すもガダーラに捕らえられサメの餌食にされそうになるが、池から脱出してガダーラに銃口を向け発砲するが、爆薬入りのスーツケースが被弾して爆発し、基地は破壊される。

辛くも逃げおおせたガダーラを追う譲治は、爆発による混乱の中でヘリコプターで逃亡しようとしていたガダーラを追い詰め、彼の手からイカの紋章の刻まれた指輪を奪うと、最終的にヘリから地上へ突き落とす。

その後、譲治はホテルで究衛門と合流し指輪の解析を頼むと、前任の700である譲治の父親の殺害を含めこれまで譲治を襲った脅威が同じ秘密組織の仕組んだものであることを彼に告げられると同時に、組織の名称が「エインヘリアル」であることを知る。

 

『シルバーアイズ』

化学兵器工場を爆破すべく600ことバロックと共に侵入した譲治だったが、責任者のルルボフ大佐に見つかりバロックが拘束されてしまい、譲治はやむなく彼を見捨て工場を爆破し任務を達成した。

それから2年後、譲治は犯罪組織ガノスのメンバーである戦闘機パイロットのモナコップをマークしていたが、彼女と将軍になっていたルルボフは、対電磁波装甲を施した最新鋭戦闘ヘリコプターをデモンストレーションを行っていたフリゲート艦上から奪取し、隠密で秘密宇宙基地を訪れ、そこの職員であったコルクは2人と同じガノスの一員であり、かねてより2人を手引きしていた。

彼らは内蔵した小型核爆弾を用いて発生させた高出力EMPを目標に照射する秘密衛星兵器「シルバーアイズ」の起動キーを受け取ると、コルクを除いてそこの兵士と職員を皆殺し、宇宙基地ごと隠滅するために宇宙空間に存在する衛星2機のうち1機を用いてEMPを基地に向けて照射し、宇宙基地は壊滅する。

将軍として会議に出席し、事故についての虚偽の報告をしたルルボフは、国防大臣からコルク以外の行方不明者がいることを知らされ、コルクを使って捜索させる。

譲治はCIAのローダーの仲介を受けモナコップと接触することに成功し、彼女を通じてガノスの幹部と接触するチャンスを掴むが、そこで待っていたのは2年前ルルボフに殺されたはずのバロックであり、彼がガノスの首領であることを告げられる。

バロックの父親はある巨大組織の幹部であり、秘密情報部によって殺害されており、以来恨みを持ちながらWY6で二重スパイとして長年生き抜いてきたことを告白する。

バロックは譲治を捕らえ、用済みとなったヘリコプターの中に閉じ込めて爆破しようとするが、間一髪で譲治は脱出に成功するも直後に駆け付けたルルボフによって捕らえられる。

戦車を奪い脱出した譲治はルルボフを追いかけ、ガノスが拠点としている秘密の軍用列車内でルルボフを倒し、ガノスの隠し拠点を突き止める。

「シルバーアイズ」を起動するには巨大なパラボラアンテナが必要だということから、譲治はセスナ機に乗って上空からその探索を試みるもののまったく見つけられず、その時突如攻撃を受けたセスナ機はジャングルに墜落し、モナコップが譲治に襲い掛かってくるが彼女を撃退することに成功する。

一方、隠し拠点にいたコルクとバロックは残った「シルバーアイズ」1機を起動させるため、湖の底に隠していたパラボラアンテナと基地を出現させて発射準備に入った。

基地内部で譲治はバロックから、ガノスがハッキングで銀行に不正アクセスして金を引き出し、その操作記録を「シルバーアイズ」で隠蔽する計画であったことを告げられ、彼のデスクの上にはイカの紋様が刻まれた指輪が置かれていた。

しかし譲治が仕掛けておいた爆弾を起動させて基地を爆破させ、基地上部にあるパラボラアンテナ上で一対一でバロックと死闘を繰り広げ、彼を突き落とし爆発して落下するアンテナの下に葬った。

 

『ベリー・ノーマル・ベリー・ハード』

潜入捜査に入っていた譲治は作戦終了後、ヴォイトから移動中の機内で映画を勧められ再生するとそれはWY6からの任務のメッセージで、ターゲットは米国大使館のユーレス。

ユーレスは裏切り者で東欧に潜入しているCIAの情報員リストを盗んでいたがこのリストは二部構成になっており、先に盗まれたのは暗号名の部分だけで意味をなさず、もう片方の本名が書かれているリストは明日の夜のパーティで盗まれる予定。

課せられた任務は盗みの現場を証拠写真として撮影、ユーレスを尾行し買い手ともども捕らえることで、チームの一部は既に潜入していた。

メンバーがアジトに集まり作戦の打ちあわせをし、ホテルで新人研修をしていたヴォイトが遅れて到着、作戦では譲治とクリスティンがユーレスの盗みの現場を撮影しに行き、何か異変があればみんな散って、午前4時にアジトへ戻ることを決める。

譲治はユーレスがフロッピーディスクにデータをコピーする現場を撮影しクリスティンと共に裏口から出ると、ヴォイトは作戦中止を告げるが、譲治はディスクを取り戻すべくユーレスを追いかけるためクリスティンと一時的に別れると、ヴォイトが橋から落ちる現場を目撃する。

その後、譲治はクリスティンとユーレスの死体を見つけ、彼の胸ポケットからディスクが抜き取られていると気付き、CIA本部のツェニーに連絡を取ると、以前からWY6の作戦が内通者により外部に漏れており、グレイヴと呼ばれる武器商人がCIAの工作員をも買収し情報員リストを盗ませユーレスと交渉していたことを知る。

アジトに戻った譲治は本物の内通者を探すためグレイヴなる人物と連絡を取ると、モブという人物が渡したディスクは追尾装置付きで開くとすぐにCIAが踏み込むだろうと言い、読み通りにCIAの変装した救急車がやってくる。

譲治は本物のファイルを盗み出してくる引き換えにモブなる人物を呼ぶようグレイヴと交渉し、アジトに戻り武器を調達、リストを盗むためにCIAの解雇職員からヴィングをスカウト。

譲治はCIA本部からファイルを盗むべく消防隊の振りをして侵入しデータをコピー、奪ったデータの入ったフロッピーをヴィングに預け、アジトから持ってきた聖書にスタンプがあったのを確認し、ヴォイトが本当は誰よりも先着してグレイヴとパソコンで連絡を取り合い、それをカモフラージュするために遅れてアジトに到着した振りをした可能性あり、ヴォイトが黒幕の内通者だと瞬時に思い及んだ。

そんな時ヴォイトが現れ、譲治たちと合流しようとずっと足取りを追っており「裏切り者はツェニーだ」と告げ、譲治は「つじつまが合う」と言いながらも心の中では素早く「ヴォイトが裏切り者だったら」という図面を描く。

そしてグレイヴに翌日の列車の中で取引をすると連絡、本物の内通者を知らせるために譲治にわざと招待されたツェニーは自分宛に列車のチケットと腕時計が送られているのを知り、譲治の仕業だと気付く。

グレイヴに連絡を取った譲治は座席の下にディスクがあることを告げ、グレイヴは秘書に中身を確認させ本物だと知ると同時に、金は倉庫にありそこにモブも姿を現すだろうと言う。

ディスクを手に入れたグレイヴは斜め後ろにヴィングが座り携帯電話で妨害電波を送信しているため転移処置ができなかったが、ツェニー到着で、ヴィングは元解雇職員なので列車に乗っているとあれこれ質問されるため席を外さねばならなくなり、携帯電話が座席から離れたのでグレイヴの転送処置が開始される。

そこでヴォイトが現れると譲治に銃を向け、譲治は背広に入れた眼鏡をかけ、眼鏡についたカメラ映像をツェニーに送った腕時計に転送、腕時計の映像を見たツェニーはヴォイトが本当の内通者だと知る。

ヴォイトはある巨大組織の下部組織であったガノスのバロックを倒した復讐のため譲治を抹殺しに来たと告げ襲い掛かるも、譲治との格闘戦で負傷したヴォイトは列車の上へ逃亡すると、そこにはヘリコプターが来ており、ヴォイトがヘリに乗り移ると譲治もヘリに飛びつき、2色の板ガム爆弾をヘリコプターにつけ爆破、その反動を利用して譲治自身は列車に戻ると列車は緊急停止した。

ツェニーはグレイヴを逮捕、ヴィングは働きを買われて復職し譲治とかたい握手を交わして別れる。

飛行機で休暇に出た譲治は機内で客室乗務員の女性に映画を勧められるも断るが、やけに細かな情報をたたみかけてくる乗務員にまさかという顔をすると、WY6から新たな任務として武器取引マーケットの調査を命じられる。

 

『ネクスト・ネバー・ダイ』

武器取引マーケットの調査で侵入した譲治の撮影した映像から大量の武器と各国のテロリストをはじめとする危険人物が集まっていることを確認したWY6は、海軍艦艇からの巡航ミサイル攻撃を行うが、市場の商品の中に核魚雷があることが判明、ミサイルは母艦から距離が離れすぎていたため自爆電波が届かず、譲治には退避命令が出される。

譲治は命令を無視して核魚雷を搭載した戦闘機もろとも確保して飛び去り、チェルノブイリ以上の核汚染は阻止されたが、この代償に会場にいた危険人物の1人、ローリー・ラフタは逃走してしまう。

その後、沿岸の公海上を航行していた海軍の23型フリゲートが空軍の戦闘機による領海侵犯の警告を受けた後に魚雷攻撃を受け撃沈され、同時に戦闘機も撃墜された上に、脱出したフリゲート艦の乗組員たちは謎のステルス艦の乗務員に皆殺しにされた。

フリゲート艦は実際には領海内を航行していたにもかかわらず、なぜか領海から離れた公海上を航行していたと艦内のレーダーには表示されており、WY6支局は不可思議なGPS電波が発信されていたことを掴み、フリゲート艦からの「公海上で空軍機の攻撃を受け撃沈された」との電文を受けたばかりの国防省とW、さらに首相らが事実関係の確認に追われている最中にもかかわらず、なぜか「カービィ・メディア・インターナショナル」の総帥でメディア王のモルモット・カービィが発行する新聞上に「公海上を航行する海軍艦と戦闘機が交戦し、撃沈され乗組員が虐殺された」という記事が掲載された。

新聞が伝える軍艦の公海上での撃沈と乗組員の虐殺に激怒した国防大臣は、海軍艦隊の派遣を命じるものの、新聞の早すぎる記事の掲載と不可思議なGPS電波の発信に疑問を抱いたWはこれに抗議し、これを受けて国防大臣は艦隊派遣の48時間の保留と、保留期間内の事実関係調査を命じ、Wは譲治をカービィのパーティー会場に派遣する。

情報を得た譲治はカービィの本部ビルに潜入、彼に雇われていたラフタの部屋からレーダーの座標を狂わせるGPS暗号機を奪いその場を脱出しようとした譲治は、侵入者に気付いた警備員たちから追われた末に脱出する。

譲治はCIAのローダーの協力で基地から軍艦が沈んでいることが判明した海へ向かい、沈没した艦内で譲治はカービィの手下に捕らえられてカービィ・メディア・インターナショナルの支局に送られてしまう。

そこでカービィの口から、偽のGPS電波で軍艦を領海におびき寄せた上に、軍艦と戦闘機を自らが所有するステルス艦によって撃沈・撃墜したこと、さらにデヴォンシャーから盗み出した巡航ミサイルを用いてステルス艦で攻撃、情報操作で戦争を演出して大きな利益を得る計画が語られる。

何とかカービィの元から脱出した譲治は彼が所有するステルス艦に潜入して艦の外板を破損させ、近海にいた海軍艦はステルス艦を捕捉し砲撃を開始。

譲治は乗組員との銃撃戦の後、逃亡しようとしていたカービィをステルス艦に搭載されていた魚雷で押し潰して殺害し、軍艦から盗み出された巡航ミサイルに爆弾を仕掛けることに成功。

スタンパーごと巡航ミサイルとステルス艦を爆破し、報告を受けたWは「カービィは海上で死亡、自殺である模様」と情報操作するよう手配するのであった。

その後、とある犯罪組織の会議において、幹部の座する内の一席が空席となっており、カービィの死亡が報道されたことが議題に上がり、首領の背後にある巨大スクリーンにイカの紋様が映し出される。

 

『エージェント・イエス』

米国の要請で、火星ロケット発射を妨害する不正電波を防ぐ工作をしていたWY6の諜報部員とその新人助手が消息を絶つ。

秘密諜報部は、リモート・コントロールによってジャイロスコープ・コントロールを狂わせる装置の発信地を突き止め、拳銃の弾が引っ掛かってしまったことが原因で敵に倒され、6か月の入院生活を経て復帰した譲治はその捜査を命じられ現地へ飛ぶ。

ロケット打ち上げを目前に控え、譲治は同じ理由で同地を訪れていたCIAのフェニックス・ローダーと合流し、クラブ・キーの所有者エージェント・イエスが怪しいと知らされる。

領事館の運転手に成りすましたジョーンズ、譲治を偵察するミス・ローター、殺し屋三人組、毒蜘蛛タランチュラと6連発式連弾銃を使うヤナープ教授らを、次々に譲治は撃退した。

満を持して譲治は島の漁師カーラルと協力し、その妨害者の発見と危機回避のため、近付く者は無事に帰ったことのない竜の伝説があるクラブ・キーへ乗り込む。

だがカーラルは竜戦車に焼殺され譲治は運転手に捕縛、イエスの秘密基地に連行されそこで全身を放射線除去洗浄の後、睡眠薬入りのコーヒーで意識を失ってしまった。

目覚めると、表向きは鉱山業者であるエージェント・イエスからディナーに招待され、彼の裏の顔はエインヘリアルのために各国の犯罪組織に武器を売買する大幹部の一人だったことが判明。

イエスはロケット発射を失敗させることを計画しており、彼は譲治をエインヘリアルのメンバーに採用しようとしたが断られ、イエスは怒りで置物を握り潰す。

夕食後、譲治は警備員に羽交い絞めにされ殴られたうえで高圧電流の流れる窓のある独房に投獄されるが、通気口から脱出し原子炉の作業員に扮装して、原子炉プールを備えたイエスの管理センターへ潜入する。

ロケットが離陸すると譲治は原子炉に過負荷をかけ、妨害に怒ったイエスは譲治に殴り掛かり、格闘の末にイエスは原子炉プールに転落して姿を消す。

譲治は管理センターから出てボートで島を脱出し、イエスの秘密基地全体が爆発した。

ボートが燃料を使い果たし漂泊した後、船に搭乗したローダーによって発見され牽引してもらい、帰還した譲治は当局に任務遂行を報告した。

その後、仮面で顔を覆った小柄な人物が数名の部下を引き連れ譲治の前に現れ、作戦を実行し倒されたエージェント・イエスは名を語らせていた替え玉であり、自身が真のエージェント・イエスで、譲治が追っている秘密結社エインヘリアルの構成員であることを明かし、去っていった。

 

『セブンス・ガン・デュエル』

犯罪組織エインヘリアルは、エージェント・イエスの秘密基地を破壊しロケットの軌道妨害を阻止した譲治への復讐を決定し、3人の幹部が首領の下に召集された。

チェスのモスクワ選手権タイトル保持者でエインヘリアルNo.5ことティスクローンが立てた計画に基づき、No.3ことローザ・レーニア大佐は2人の殺し屋の選定、No.7は自らの流儀に乗っ取った果たし合いで譲治とWY6に挑戦する。

秘密情報部に譲治の番号700が刻まれた黄金の銃弾が届き、それは「ゴールデンガンマン」の異名を持つ正体不明の殺し屋クリストファー・ラマンスーガからの抹殺予告と思われた。

自ら調査に乗り出した譲治はラマンスーガの銃から発射された黄金弾からマカオへ向かい、そこでラマンスーガの美しい愛人、レアド・スーダンと出会い、銃弾を送ったのは、ラマンスーガとの関係を清算するため、譲治に彼を殺害させようと思いつめた偽装工作であったと彼女から明かされる。

やがて譲治が別の作戦で探していた太陽光エネルギー変換装置もラマンスーガが所有していることが判明し、レアドは装置を持ち出して譲治に渡そうと試みるが、裏切りを察知したラマンスーガに殺されてしまう。

ラマンスーガに気付かれずに装置を手に入れた譲治はそれをミッションパートナーの300ことマリーナ・グッドバイに預けるも、エージェント・イエスが現れ、拉致されてしまう。

連れ去られたグッドバイを救出するべく、譲治は列車に乗り込み単身現地へ向かうが、エインヘリアルの刺客として送り込んだもう1人の殺し屋であるウインドに襲われる。

ウインドを撃退し目的地に到着した譲治はラマンスーガに島内の超電導エネルギー施設へと案内され、彼は最先端の太陽光エネルギーシステムで従来の発電システムを駆逐し荒稼ぎするという計画を披歴すると、自身がエインヘリアルから譲治と同じ7番目の番号を与えられたNo.7であり、譲治の抹殺を命じられていたことを明かし、一対一の決闘を申し込む。

ラマンスーガを撃退し装置を回収した2人は、レアドが元々ラマンスーガの交際相手ではなくエインヘリアルのレーニア大佐の差し向けた刺客であり、油断した譲治を仕留めることを命じられていたことをラマンスーガの使用人から明かされる。

そして宿泊先の部屋へ掃除婦を装い入って来た最後の刺客はレーニア大佐であり、彼女は譲治に拳銃を突きつけるも、グッドバイが物陰から彼女を射殺し譲治の危機を救った。

 

『ゴールデンアーム』

エインヘリアルの幹部にして革命家カラレスの工場を爆破した譲治は、その後現地で知り合った少女とシャワーを浴びようとするが、襲ってきたカラレスの手下をバスタブで感電させて返り討ちにした。

譲治はCIAのフェニックス・ローダーと再会、ホテルのプールサイドで富豪のローレンス・ゴールデンアームが行っていたカードゲームのイカサマを妨害するが、ゴールデンアームの部下・万事屋に襲われ気絶する。

その後、帰還した譲治はWから、ゴールデンアームの金の密輸に関し調査するよう命令され、彼の経営するゴルフ場で5000ポンドにものぼる1940年エッセン製の金塊を餌に賭けゴルフを行う。

譲治はラフに入ったゴールデンアームのボールを足で踏みつけ隠すと、手下の万事屋が偽ボールを用意してイカサマをしたのでボールをすり替えてルール違反で負けさせた。

譲治はゴールデンアームの車に発信器をつけ彼を追いローレンス社の工場に潜入し、ゴールデンアームと彼の会社の手下との話を盗み聞き、車のボディを18金製に替えて密輸したことを知ったうえ「グランド・スラム作戦」なる言葉を聞く。

一味に発見され捕まった譲治は一時は見張りのスキを突いて逃走を図るも、カーチェイスの末に再び捕まってしまいレーザー光線で殺されそうになるが「グランド・スラム計画」を知っているとはったりを言って救われる。

譲治は飛行機で連行され、ゴールデンアームが競走馬を飼うローレンス牧場の地下に監禁されるが牢獄を抜け出し「グランド・スラム計画」の概要を盗み聞きする。

それは大量の金塊を保管している金塊がある陸軍基地上空で飛行機から人間を即死させる殺人ガスを散布し、その後にゴールデンアーム一味がフォート・ノックスに入るが、本当の目的は金塊を盗むのではなく、核物質をまき散らす爆弾を中で爆発させることであった。

金塊は放射性物質で汚染されて58年間は搬出不可能となり、西側諸国の金価格は暴騰し、ゴールデンアームが保有している金の価格も急上昇し、世界的経済混乱から何らかの利益を得るというものであった。

ゴールデンアームから計画を明かされたシンジケートのボスたちは、口封じのために殺人ガスで皆殺しにされ、譲治は計画から手を引いたボスの1人に発信機と計画の概要を記したメモを忍ばせるが、彼は空港へ送られる途上で万事屋に殺され、車ごとスクラップにされてしまった。

譲治はCIAに連絡し散布するガスを詰め替えさせ、グランド・スラム計画当日、飛行機の散布したガスで警備兵たちは倒れ、ゴールデンアームらは金塊貯蔵庫に入り核物質をまき散らす爆弾を設置する。

しかし死んだふりをしていた兵士らが起き上って貯蔵庫を攻撃、一味の計画は失敗し、ゴールデンアームは工作員を殺し譲治たちを貯蔵庫に閉じこめたまま逃走した。

譲治は万事屋と格闘して感電死させ、起爆7秒前に時限爆弾を停止させた後、大統領に招待されて迎えの飛行機に乗るが、同機の乗務員はゴールデンアームとその手下にすり替わっており、機内での戦いの際に客席の窓の1つが銃撃で割れゴールデンアームは空中に吸い出され、飛行機は墜落するが譲治は辛くもパラシュートで脱出し助かるのであった。

 

『ベリー・ノーマル・ベリー・ハード2』

バイオサイト製薬会社研究員のネルコ博士は譲治に連絡を取り、「今から20時間以内に君に同行してもらいたい」というビデオメッセージを送信するが、譲治は休暇中だったため、WY6長官のWは譲治の替え玉を過去に2回務めたことがあるスコットという諜報員に仕事を託す。

スコットは譲治のマスクをつけネルコ博士に接触し飛行機に同乗、博士は譲治に全幅の信頼を寄せており、機内で運んでいるウィルスのことを話題するが、自分の手下をパイロットとして飛行機に潜入させていたスコットは博士を殺してウィルスを奪い自分たちはパラシュートで逃げ飛行機を撃墜させ、ウィルスを持ったまま情報部からも消息を断った。

Wは休暇中の本物の譲治に「奪われたウィルスの回収」を指令し、譲治と馴染みのヴィングは博士のビデオメッセージを再生し、スコットが盗んだものとその目的を推理すると真相に辿り着き、ウィルスは感染すると30時間で人間を死に至らしめるもので、感染20時間以内に解毒剤を投薬すれば発症せず、スコットは解毒剤をオークションで高値で売ろうとしていた。

譲治はバイトサイト製薬会社のマックロ社長を拉致し麻酔ガスを吸わせ、この世にいないネルコ博士の姿をして誘導尋問し、ウィルスがバイオサイトに保管されていると知った譲治はそれらを破壊しようと考える。

譲治が任務に付いたことを知ったスコットは、替え玉を務めていた経験からその行動を先読みしようと考え、譲治ならばバイオサイト製薬会社に警備の手薄な屋上から忍び込み、42階の研究室にあるウィルスを盗まずに破壊するだろうと予想し、1階から突入しようと考える。

スコットの読みどおり、譲治はバイオサイト製薬会社の屋上の採光用のよろい窓からロープ1本でジャンプして侵入しており、そのまま42階へ行き培養ケースにあったウィルスを破壊し、残るものは銃の形をした注射に3本のみ、2本まで破壊したところでスコットたちと出くわし銃撃戦に突入。

窓ガラスを割って外へ飛び出しパラシュートで脱出した譲治は、スコットとマックロ社長が取引する別荘へ侵入すると、スコットは社長にウィルスと解毒剤を見せて交渉していた。

スコットは単に大金を手に入れるだけでなくその金を元手にバイオサイト製薬会社の株を買うことが目的であり、ウィルスが大流行すればその解毒剤を持つバイオサイト製薬会社の株も暴騰することは明らかなため、3700万ポンドでまず株を買い、値上がりした金を元手に株を買い増しして会社の経営権を乗っ取ろうと企んでおり、ネットで送金させた後に社長を射殺した。

その交渉の最中に屋敷の一部で爆発が起こり、取引している部屋の扉が砕かれ、燃える扉の向こう側に譲治の姿を見たスコットはあせり、手下に譲治を殺せと命令し、部下たちは部屋を出て譲治を仕留めに行く。

譲治は敵を次々と倒した後、手下の大物であるフーと対峙し致命傷を負わせ、フーにさるぐつわをかませ、譲治の仮面をつけさせると、譲治自身はフーの仮面をかぶり、スコットのところへ行く。

あせるあまりスコットは疑うことなくフーが譲治を捕らえたと思い譲治の眉間を撃ち射殺するが、その間にフーのマスクをつけた譲治がウィルスと解毒剤を盗み出しバイクを奪うも、スコットが執拗に追ってきて浜辺で2人は格闘し、肉弾戦で右の頬に傷を負うも譲治はスコットに回し蹴りをし気絶させると、そこへヴィングがやってくる。

しかし銃を手にしたスコットが背後から譲治を狙い、エインヘリアルの金庫番であったゴールデンアームを殺したことで組織に大きな損失を与えた復讐として、譲治を殺すと宣言するが、譲治は足元の砂を蹴って埋もれていた銃を手にしスコットを射殺した。

 

『ファイヤーボール作戦』

譲治は情報部の同僚を2人も殺害したエインヘリアルのNo,6ことジャック・シモンズ大佐の死を偽装された葬儀に潜入し、未亡人に扮した葬儀帰りの大佐本人を殺害する。

そしてエインヘリアルの本部では会議が開かれ大佐の死が報告されると共に、新しい事業として核弾道ミサイルを搭載した原子力潜水艦二隻を盗み、それを元に恐喝し多額の金を強奪する計画が浮上していた。

その頃、譲治は日本での学園生活を送るも不審者から次々と襲撃を受け、騒動の中でエインヘリアルのNo.4ことルッペ・ドールマン伯爵とも対峙しており、丁度その時に上司のWから呼び出しを受けたため、追っ手をかわしながらストックに仕込んだ新兵器で伯爵ら暗殺者たちを仕留め、そのまま振り切ることに成功し日本を発った。

時を同じくして、原子力潜水艦二隻が作戦を立案したエインヘリアルのNo.2ことアドルフォ・バルゴに盗まれる事件が発生し、そして譲治に招集が掛かりWY6本部で会議が開かれる。

各国の首脳へ向けたテープが届き、1週間以内に1億ポンドを支払わなければ、各国の主要都市に核ミサイルを落すというエインヘリアルの脅迫を受けていた。

ハンドレッド部員全員がこの事件解決を命ぜられ、譲治は原子力潜水艦追跡システムを開発した者が現れたことを知らされ、システムの設計図を記したマイクロフィルムが競売にかけられるという場所へと向かう。

原子力潜水艦追跡システムを開発したのは、地中海の海底に巨大な要塞を築き上げたエインヘリアルのNo.8こと海運王カール・ユルゲンスであり、マイクロフィルムを外部に流出させた裏切り者の秘書をサメの入ったプールに突き落として処刑、更にはシステムを開発した科学者を口封じのためヘリコプターごと爆殺する。

エインヘリアルの首領から作戦の指揮を命ぜられたバルゴは、ユルゲンスのもとで準備を整え、殺し屋ハンス・フィンクスを呼び出し、マイクロフィルムに近付こうとする者の排除を命じる。

譲治はナイトクラブの経営者と接触してマイクロフィルムを入手しようとするも、電話で呼び出された経営者はフィンクスに殺害され、マイクロフィルムも奪われてしまったため、フィンクスの逃走用の車に隠れてそのまま拠点に辿り着き、フィンクスと死闘を演じてマイクロフィルムを奪取、振り切って逃亡することに成功する。

帰還した譲治はマイクロフィルムの鑑定を究衛門に依頼、そこからユルゲンスが関与している決定的証拠を確認し、海洋生物学者を装って海洋研究所に向かい、ユルゲンスとの接触に成功するもすぐに正体がバレてしまい、フィンクスや追っ手に襲われるも支給された最新ガジェットのおかげで無事脱出することに成功。

譲治はユルゲンス所有の巨大貨物船を探るため原子力潜水艦に搭乗するが、潜水艦は電気ショックを加えられて貨物船に拿捕されてしまい、乗組員も捕らえられてしまう。

しかし譲治は捕らえられていた各国の潜水艦乗組員らを救出、銃撃戦の末に貨物船を制圧し、今わの際のユルゲンスから、作戦指揮を任されたバルゴは自身の要塞にいることを聞き出す。

潜水艦から脱出した譲治は研究所にいるバルゴを仕留めるために水上バイクで研究所に乗り込むとバルゴの仕掛けた罠を逆に利用して射殺し、襲い掛かって来たフィンクスを退け脱出用ポッドで沈みゆく要塞から脱出する。

 

『ベリー・ノーマル・ベリー・ハード3』

友人に招待されたパーティーで知り合った女性とベッドで愛し合っていた最中の譲治に呼び出しがかかり、400ことバンジー・ハリスが11時間行方を断っているため出頭せよとの指令で、伝言に来た男性は「作戦開始は夜明けから」と言ってインスタントカメラを置いて去り、カメラには譲治の率いるチームのメンバーの情報が入っていた。

バンジーはオーウェン・ホフマンというブラックマーケットの商人で危険な要注意人物の周辺を嗅ぎまわっていて、行方不明になっており、スパイであることが露見して拉致された可能性が高いと思われ、譲治は同僚を救うために作戦に参加。

目的の工場廃墟に潜入した譲治たちはバンジー奪還に成功するが、バンジーは体に埋め込まれていたカプセル型の爆弾が起動し死んでしまう。

ノースプーン郵便局からの電話でバンジーからの絵葉書を譲治は受け取り、葉書のメッセージ欄は空白で切手の裏面にゴマ粒ほどの小さいマイクロドットが貼られており、それをヴィングに見せると「磁気データではないか」と言いました。

但しホフマンが『ウサギ』という情報を高く売ろうとしているらしいということまではバンジーは掴んでおり、8億5000万ドルの値段がついているらしく、譲治はホフマンの居場所を突き止めて拉致する。

ホフマンは気絶から目を覚ますと飛行機の中だと知り、譲治はホフマンにウサギのことを質問しようとするが全く答えずバンジーのことを侮辱したので、譲治は飛行機の貨物室下の扉を開けてホフマンを落とそうとしたがヴィングが制止する。

着陸して車で移動する際にヴィングが「バンジーのマイクロドットはビデオファイルだった」と譲治に告げ、バンジーからのビデオメッセージは「支局長エンゼルとホフマンは通じている」という内容だった。

メッセージを見た直後、海にかかる長い鉄橋の上で攻撃を受けた譲治は周囲の車に乗っている民間人に伏せるよう言い、ホフマンを乗せた車の運転手にホフマンを出せと指示する。

しかし奪回チームの方が動きが早く、ホフマンの乗っている護送車の壁面にスプレーで特殊な泡を噴霧すると金属を粉砕しヘリで連れ去り、譲治は自分が乗っていた車のトランクからマシンガンを取って組み立てて反撃を試みるが間に合わない。

『700は二度も死なない』

宇宙船が謎の飛行物体に捉えられるという事件が起こり、WY6はその飛行物体が日本周辺から飛び立っているという情報をつかむ。その情報の真偽を確かめるために、日本に滞在中の譲治に命令が下ることになる。

譲治は敵の目を欺くため情報部により用意された殺し屋にマシンガンで銃撃され死を偽装し、公安長官の山根玲雄に会うが、捜査協力者であるアンダースは直後に殺されてしまう。

その殺し屋は守永財団の本社から送られた者だと知った譲治は、ビジネスマンを装って東京本社に赴き守永社長と面会するが、守永は相手が身分を偽っていることに気づき、部下に殺害を命じる。

奇しくも難を逃れた譲治は、守永財閥所有の貨物船が事件に関わっていると睨み、貨物船が停泊する神戸港に向かうが、そこで敵側と乱闘になり捕らえられてしまう。

脱出に成功した譲治は、帰国した究衛門から受け取ったガジェットに乗り事件との関連が疑われる島上空へ調査に向かうと、そこへ数機のヘリコプターが現れ交戦状態になり、譲治は各種装備を駆使してこれを撃退するが、その頃、再び打ち上げられた宇宙船が謎の飛行物体に捕らえられ、事態はさらに悪化する。

実は、島の火山の内部が敵の基地であり、宇宙船を捕らえている飛行物体は火口湖を装ったハッチから出入りしており、その首謀者はエインヘリアルの首領で、各国間の緊張を高めて互いに攻撃させ、両者が共倒れになった後に依頼主である某国が世界を制覇することが目的であった。

譲治は山根の配下が控える基地で武術の訓練を受け、その後山根は譲治を漁師に変装させて島へ潜入させる作戦を開始し、島の火山を調査し始め、島の火山の火口湖が偽装された人工物であることに気づいた譲治は、山根へ連絡を送り1人で潜入を試みる。

基地に潜入した譲治は、捕らえられ監禁されていた宇宙飛行士達を解放し、自らは宇宙服を着て変装し打ち上げられようとしていたエインヘリアルの宇宙船に乗り込もうとするも、装備の扱い方が誤っていることを既にその場を去った首領の代わりに残ったエージェント・イエスに気付かれ、正体が露見して捕らえられる。

イエスは予定どおり捕獲用宇宙船を打ち上げてしまうが、そこに山根率いる攻撃隊が到着し総攻撃を開始、発見されて迎撃を受けるも基地に侵入し、譲治も彼等に合流する。

譲治はコントロールルームに侵入し、間一髪エインヘリアルの宇宙船を自爆させることに成功し、体格に似合わず高い戦闘能力を持つイエスを格闘の末に撤退させる。

部下全員の死亡を確認したイエスは、首領からの通信命令を受け火山基地の自爆装置を作動させ逃亡するが、譲治と山根の攻撃隊は脱出に成功し、彼らは味方機から投下されたゴムボートに乗り漂流していたところを潜水艦に救助されるのだった。

 

『エインヘリアル』

WY6本部に戻った譲治は、エージェント・イエスから差し出されたらしき招待状をWより受け取り、それに従ってエインヘリアルの秘密会議が開かれる場所に向かう。

会議に潜入した譲治は、そこで組織の首領がケイントス・シトヴァル・バルファルデという男だと知るものの、会場で自らの存在が発覚してしまい、以前に譲治と戦い生還した功績を評価され幹部へと昇格されていたフィンクスに追跡される。

フィンクスとのカーチェイスの末、譲治は車を川に沈めてしまうが無事に帰還し事の次第を報告すると、上司であるWからエインヘリアルの首領バルファルデの捜査を命じられ、マニーゴールドと連絡を取り合い、かつて対峙したミスター・ブラックがカギを握っていることを掴む。

譲治は渓谷にあるブラックの潜伏先に向かい、そこでバルファルデと対立したことで携帯電話にタリウムを仕掛けられ、中毒となり死に瀕したブラックの姿を発見する。

ブラックは「彼は世界を破滅させる」と告げ、手掛かりとして、バルファルデが爵位を得るために紋章院に申し出てクリントン卿という人に出自を証明するよう依頼しているということを話し、譲治が渡した拳銃で自決したのだった。

譲治がバルファルデに接近するべく、その居場所を突き止めるため紋章院を訪れたところ、紋章院がついでに譲治の先祖のことをまで調べると、稲富家こそ爵号のある家系であり、家訓が『The Universe Is Not Enough(世界じゃ足りない)』であることが明らかになり紋章を見せられるが、譲治にとって興味はなく反応は薄かった。

クリントン卿に成りすました譲治が秘書を装ったグッドバイと共に特急列車に乗り込んでエインヘリアルの秘密基地に向かうと、途中車内で独自に譲治を見張り追跡していたフィンクスに襲われるも、なんとか撃退しグッドバイと関係を深める。

山脈の駅で列車を降りた2人の前に出迎えが現れ、山の中に隠されたエインヘリアルの基地に到着したが、既に譲治の正体はバレており、そこで再度バルファルデと対面し、バルファルデの正体が母親の姓を名乗り裏社会で暗躍していた神室木慧斗であったことを知る。

バルファルデは2人に世界各国の監視カメラ映像を傍受する大規模な監視施設を見せ、各国の機密情報を掌握し支配する計画を明かす。

バルファルデの部下に昏倒させられ囚われてしまうが目を覚ますとすぐに脱出し、同じく自力で脱獄したグッドバイと、2人の信号をキャッチして乗り込んできた諜報員団と共に基地を破壊する。

崩壊していく基地の中でバルファルデと一対一で対峙した譲治は肉弾戦の末に銃弾を命中させ、バルファルデは不敵な笑みを浮かべながら底の見えない谷底へ落ちて行った。

窮地を脱して帰還した譲治は、エインヘリアルの首領であるバルファルデが谷底へ落ちて死亡したことを報告するが、エインヘリアルは尚も活動を続けていることをWに告げられ、Wはそれらを「残党」と称し安堵するが、譲治はバルファルデの死に多少の疑念を感じていた。

後日、父の敵を討ち引退したはずの譲治が早朝の武器課に姿を現し、以前に大破し修復が完了した自身の車を究衛門から受け取り、走り去って行った。

 

『ダイヤモンド・リターナー』

エインヘリアルとの戦いから5年後、現役を退いた譲治は平穏な生活を送っており、とある大学にて教室や講堂ではなく、ベッドの上で美しい女性教師と体当たりでデンマーク語の勉強中に、かつての上司であるWが訪ねてきた。

情報部が掴んだ情報は、エインヘリアルの幹部全員が集うバルファルデの誕生日パーティ、及びバルファルデとエンダルシア侯爵令嬢ことミーヤ・リーヴェル・エンダルシアの結婚披露宴が翌週に開かれるというものだった。

18年前にエインヘリアルに殺害されたエンダルシア侯爵に忘れ形見が存在し、それがバルファルデと婚約を結ぼうとしている状況にWは驚愕していた。

バルファルデの健在を知った譲治は情報部に復帰し、300ことグッドバイと再びコンビを組みエインヘリアルのパーティ会場に潜入したが、エインヘリアルは既に譲治がその場に訪れることは知っており、久しぶりにバルファルデと対峙した譲治は「誕生日おめでとう。結婚も」と祝いの言葉を送ると、バルファルデは「きみに祝福してもらえるとは嬉しいねぇ稲富くん」と微笑み返す。

譲治は隣にいる若くして彼の花嫁となった侯爵令嬢のあまりの美しさに時が止まったように目を奪われていると、彼女から自身がエージェント・イエスの正体であることを仮面を用いて明かされた。

続くように、バルファルデが爵位を得ようしていたのはミーヤと「お揃い」にするためだったこと、譲治が倒したバルファルデは影武者であったことも本人から明かされるが、そんなことは問題にならないほど、幾度も対峙してきた宿敵であるイエスの正体に驚愕する。

衝撃の事実を知った譲治はエインヘリアルの幹部たちに囲まれ命を奪われそうになったが、同じく潜入していたグッドバイの協力もあり、大勢のエインヘリアルを退けからくもパーティ会場からの脱出に成功する。

復帰早々の危険な任務を終え、休暇に入ろうとしていた譲治は上司のWに呼び出され、200万ポンドにも及ぶ大量のダイヤモンドが密輸されている現状を説明されると、早速そのルートを突き止めるよう命じられる。

譲治はマニーゴールドからパスポートを、究衛門から偽の指紋を受け取り手掛かりを得るべく出発し、ダイヤの運び屋に変装した譲治は仲介者と接触、倒した暗殺者の死体にダイヤモンドを埋め込んで密輸することになる。

目的地に到着した譲治は盟友であるCIAエージェントのフェニックス・ローダーと接触、暗殺者の死体を火葬してダイヤを取り出すが、2人の殺し屋フランクとフルトに襲われ、棺に入れられて火葬されそうになりながらも脱出することに成功。

ダイヤはカジノの支配人ノート・フリスビーを経由してオーナーである億万長者ディナード・シルバーの工場へと運び込まれており、譲治は工場に潜入、一面にダイヤを散りばめた謎の人工衛星を目撃する。

工場から脱出した譲治はくつろいだ後でカジノ最上階のシルバーのオフィスに向かうも捕らえられてしまい、オフィスには宿敵バルファルデがおり、シルバーに成りすましており、一連のダイヤ密輸事件はエインヘリアルによるものだった。

バルファルデは密輸したダイヤを人工衛星に組み込んで超強力なレーザー兵器を作り、世界各地を攻撃しようと目論んでおり、譲治はフランクとフルトに拉致されるも脱出、ローダーや現地に来ていた究衛門の協力を得てシルバーの居場所を突き止め、フリスビーを倒して監禁されていたシルバーを救出する。

一方のバルファルデはカジノから姿を消しており、レーザー兵器を搭載した人工衛星は予定通り打ち上げられてしまい、世界各地の軍事施設などを攻撃していった。

譲治はシルバーの協力を得て工場を調べ、人工衛星はコンピューターに収められた特殊なテープによって制御されていること、そして人工衛星は石油採掘施設から遠隔操作されていることを知る。

譲治は送油管を伝って施設に潜り込むと、そこにバルファルデは居らずエージェント・イエスが代理を務めており、制御テープをすり替えようとするもイエスに捕まってしまう。

しかし脱出した譲治は施設に突入したローダーやシルバーの協力を得てテープをすり替えることに成功、バルファルデの目的であったレーザー攻撃を間一髪で阻止し、人工衛星のコントロームルームも破壊する。

再び休暇に戻り、グッドバイを伴い船でクルーズに向かうことにした譲治の前にフランクとフルトが立ちはだかるが、譲治はあっさりと2人を倒し、今頃バルファルデたちは何処でどう過ごし何を企んでいるかグッドバイと話し合っていると、突然譲治のLINEにイエスのアドレスが登録され、その船内の貴人用客室では新婚旅行中のバルファルデとミーヤの姿があった。

 

『ゴースト・プロトコル』

WY6所属諜報員の男性ハナゲェイは、機密ファイルを奪う任務に当たっており、屋上に追われたハナゲェイは、仲間とコンタクトを取って屋上からダイブし、仲間が用意していた救命クッションの上に着地。

3人の狙撃手をかわしたハナゲェイは、通りの先に待ち受けていた若い女性の殺し屋シレーヌ・パルッツィにサイレンサーで殺され、ファイルを奪われてしまう。

ハナゲェイの作戦の陣頭指揮を執っていた若い女性リーンは恋人であった彼が命を落としたことを嘆き、リーンは作戦の続行にあたり、優秀な諜報員700の力を借りようと試みる。

700こと譲治はリーンから詳しい事情を聞き、ハナゲェイは運び屋の男性を駅構内で、コンタクトレンズの網膜検索にて発見し、指に仕込んだ薬品で眠らせて、核ミサイル発射コードのファイルを手に入れていたが、直後から同じファイルを狙う組織に追われる。

最終的にファイルを手に入れたのはシレーヌで、彼女は報酬をダイヤモンドで受け取る殺し屋だが、エインヘリアルの幹部No.12という裏の顔を持っており、「核兵器で世界を脅迫して強請る」お約束をロリシカ国に実行しようとしていた。

逃走する譲治を車で迎えた上司のWからシレーヌが36時間後にドバイへ行くと告げられ、そこを核兵器の隠し場所とする可能性が大だと踏み、譲治たちは現地の世界一高いホテルに移動する。

譲治が部屋に入ってきたシレーヌと銃撃戦を行うと、彼女は譲治が侵入する際に開けた窓からパラシュートで脱出し逃亡するが、このことを想定して究衛門から受け取っていた反重力ベルトで譲治は追跡する。

下に降りた2人は車に乗り込み追走劇を展開するが、手下のエインヘリアルの車に阻まれ、譲治はそれらをガジェットカーの機能を駆使して撃退し、巨大立体駐車場に追いつめた譲治は再びシレーヌと銃撃戦になる。

核弾頭の起爆装置が入ったブリーフケースがシレーヌの手から離れるが、駐車場の板に乗ってあちこちに移動するために、奪うのに時間がかかり、再び彼女の手中に戻る。

シレーヌは時間稼ぎのためケースを抱いたまま高さ100mのところから身を投げ、譲治は手近な車に乗り、エアクッションで衝撃を和らげて這いながらケースを奪い取る。

川に面した店で譲治とリーンたちが卓を囲み、任務成功の乾杯をしていた。

 

『ユア・アイズ・オンリー』

ある墓地を訪れる譲治が花束を置いた墓石には、亡き父の名が彫られており、その静寂な墓地には不似合いなヘリコプターが舞い降りてきて、譲治はそのヘリに搭乗するが、しばらくして突然操縦士がコックピットから脱しパラシュートを使い飛び降りる。

操縦士を失ったヘリは墜落しかけるが、操縦管が自動的に動き墜落を免れ、ビルの屋上からヘリをリモコンでコントロールしていたのはエインヘリアルであり、その場には首領・バルファルデの姿もあった。

遠隔操縦によってヘリは危険な飛行し翻弄される譲治は、操縦不能となったヘリの後部座席から操縦席に乗り移ると、リモコンで操作されている操縦管の回路を破壊し手動操縦に切り替え、ヘリをビルの屋上に着陸させその場にいたエインヘリアルたちを薙ぎ倒し、バルファルデの顔に銃を突きつける。

眼前の銃口に表情一つ変えないバルファルデに何故わざわざ現場に出向いたのか尋ねると、バルファルデは「共通の敵が現れた」と告げ、動揺した隙を突き譲治の懐に蹴りを入れ間合いを取り、裾から取り出した閃光弾で目くらましをしその場から姿を消す。

潜水艦弾道ミサイルを誘導できるATACシステムが搭載された調査船が沈没し、政府は某領海で公に沈没船の捜索ができないため、海洋学者のハブ・ショーチュウ博士に調査を依頼するが、博士はゴキブロスという男に殺される。

譲治はゴキブロスを追跡し、彼の雇い主を突き止めるようWから命じられる。

クラブのプールサイドで美人らに囲まれたゴキブロスのもとへ八角メガネの男がやって来て、スーツケースに入った大金をゴキブロスに渡し、双眼鏡でその様子を監視していた譲治はゴキブロスの仲間に見つかってしまう。

ゴキブロスは仲間たちに譲治を殺すよう指示しプールに入った瞬間、どこからともなく飛んできた銃弾がゴキブロスの背中に命中し、彼はプールの水を朱に染め、死体となって浮かび上がった。

周囲が騒然とする機に乗じて、譲治は敵を倒しその場を脱出すると、ゴキブロスを射殺した女性と遭遇し、彼女は譲治の宿敵エージェント・イエスことバルファルデの妻・ミーヤだった。

WY6が用意したガジェット車は敵が無理やり窓を破ろうとしたため、自爆装置が起動して大破していたので、譲治はミーヤを連れ彼女が乗ってきた車で道のない山の斜面を突っ切る。

敵の追撃を振り切った譲治は、殺されたハブ博士がエインヘリアルの重要人物であり、その雇い主を突き止め報復するために700の協力を仰ぎにやって来たことをミーヤから明かされる。

究衛門の開発した立体人相グラフでゴキブロスに金を渡した男が殺し屋オマール・ノックと判明し、譲治は連絡員パララの手引きにより、大富豪ナシルト・クリタルトを紹介される。

殺し屋ノックが海運王・コロッケの右腕であるという情報をクリタルトから提供された譲治はその帰り道、ミーヤの姿を見かけて後を追うと、そこへ大勢の暗殺者がバイクに乗って現れる。

譲治はミーヤに加勢し共にバイクの暗殺者たちを倒すと、更にノックの放った刺客が駆け付け雪上仕様のバイクで譲治を追い、刺客の追跡をスキーで逃れる譲治は、スキーのジャンプ台やボブスレーのコースにまで入り込み、ミーヤを見失ってしまうも何とか敵の追跡を逃れた。

譲治は地中海に飛び、そこでミーヤと再会。その夜、カジノのカードゲームで大勝している譲治をクリタルトが見つけ、2人で夕食のテーブルにつくと、少し離れたテーブルではコロッケがミスリル伯爵夫人と夕食を共にしており、譲治はコロッケと別れたミスリルに近づき、彼の情報を引き出そうとし、一方のミスリルはコロッケから譲治の身元を探るよう言われていたため、譲治の誘いに乗り、2人は一夜を共にする。

翌朝、浜辺を歩く2人をサンドバギーに乗ったノックたち一味が襲い、ミスリルはバギーに跳ねられ殺されてしまい、譲治も敵に捕まり危機に陥るが、ダイバー服の男たちがやって来て譲治を救う。

その男たちに案内された先はコロッケの船の中であり、彼はそこで調査船を沈没させATACシステムを狙っている張本人は自分ではなくクリタルトであることを告げる。

コロッケとクリタルトは第二次大戦中、共にレジスタンスとして戦った仲間であったが、クリタルトは後にコロッケと袂を分かち、ヘロインの密輸などを行っていた。

コロッケは自分の証言が真実であることを証明するため、その夜譲治を連れて、仲間とともにクリタルトの所有する倉庫を襲うと、倉庫からは調査船を沈めた機雷やヘロインを仕込んだロール紙が発見された。

譲治はそこから車で逃走するノックを発見し先回りして彼の車を銃撃、ハンドルを取られて崖から半分落ちそうになった車を、譲治はノックもろとも崖下に蹴り落とした。

譲治は再会したミーヤの協力を得て、ハブ博士が使っていた潜水艇で深海に潜り、沈没した調査船を発見、船内に残っていたATACシステムの装置を回収するが、海上では母船がすでにクリタルトらに占拠されており、水中から浮上するとATACを奪われる。

譲治とミーヤはロープで縛られ、ボートで海を引き回されサメの餌食にされそうになるが、2人は協力してロープを切り、海中に沈んでいた酸素ボンベで呼吸をつないで、クリタルトらの手から逃れることに成功する。

譲治たちは何とか母船に戻るも、すでにクリタルトらは行方をくらました後で手掛かりは絶たれたかに見えたが、かつてクリタルトと共に戦ったコロッケはその拠点が岩山の上の修道院にあることを見抜いていた。

譲治はミーヤとコロッケ一味、ミーヤが招集したエインヘリアル部隊と共に潜入し、クリタルトを追い詰めたミーヤは彼を殺そうとするが、譲治がそれを制した隙を狙ってクリタルトが譲治に銃口を向けると、その背後からコロッケがナイフを投げつけクリタルトにとどめを刺す。

やがて修道院には、バルファルデがミーヤを迎えにヘリで訪れ、彼はついでにATACを手にしていれようと譲治にシステムを渡すよう「協力ありがとう」と手を差し伸べるが、譲治はATAC渡すと見せかけて崖下へ放り投げる。

ATACは途中の岩に当たって破壊され、「どういたしまして」という譲治の言葉を聞くと、バルファルデはニヤリと笑い、ミーヤを連れ部下と共にヘリで去っていった。

その晩、譲治はエインヘリアルの船に招待され、バルファルデから「お礼に妻を一晩預ける」「君も早く結婚したまえ」「ぜひ子供の世代でも邪魔してほしい」とビデオメッセージが届く。

譲治は「人に(体を)見せたことは?」とミーヤの服を脱がしながら訊くと、「あのお方だけです」と囁き、服を脱いで裸になった2人は海に潜り海底神殿を泳ぎ回るのだった。