Episode31「魔法少女対戦」
～某次元 ハワード・ロックウッドの島～
世界一の大富豪ハワード・ロックウッドの島か……
流石大袈裟に言われてるだけあってイイもん揃ってるじゃねぇか
はえぇ～！コイツが百年以上前のダイヤか！
こんだけレアな宝石があるならパンドラが入ってるやつもあるかもしれねぇな
よし！この調子でガンガン探してくぞ！
初見攻略にしては上手く行くもんだ
こんなにセキュリティが甘いと、別に何か盗まれても大した損害にならないって余裕を感じるね
確かに…あんたの言ってた通り、監視カメラとかトラップとか防犯システム何もつけてねぇみてぇだな
それよりどうなってんだ？この島……
ヒトラーやらナポレオンやら、とっくの昔に死んじまってる偉人とくりそつの奴らが歩き回ってるし、話しかけても何も返して来ねぇし気味悪ィよ……
コスプレにしちゃ妙にリアルだったし、俺疲れてんのかなぁ……？
ここは別に仮想パーティ会場ってわけじゃないさ
彼らは君が見た通りの人たちだよ
するってーと……まさか、幽霊とか言わねーよな？
複製人間(クローン)だよ、いわゆるコピー人間製造法さ
髪の毛でも何でもいい、とにかく誰かの細胞を手に入れて少し弄るだけでそっくりさんができるんだ
コイツを繰り返せば一人の人間がいくらでも長く生きることになる
↓
～時の巣～
……‼
ん？何だお前……
高町なのは！八雲さんって偉い妖怪さんから事情を聞いて来ました！
あれは…管理局の白い悪魔(ホワイトデビルマジシャンガール)……⁉
まさかここに来てこんな大物が現れるとは……
ミユ様の強者の基準は相変わらずよく理解りません
……ダイヤモンド⁉
お久しぶりですミユ様、何やら面白いことになっているようなので、様子を見に来ました
しかしミユ様のその動揺ぶり…あの少女は相当な実力のようですね
私の力が必要なら貸して差し上げても良いですが？
わざわざこんなところまで来てくれて、本当にごめんね……
使っても…いいかな……？
仕方ありません、久しぶりですし今回は素直に従いましょう
一応は我がマスターのご命令ということで、仕事させていただきます
ステッキ……？もしかして魔法少女⁉
あなたがホワイトデビルマジシャンガールなら、こちらはゴールドアーチャーマジシャンガールです！
(ミユ様、勝手に少し早めの中二病的な変な名称を付けないでください)
ミユちゃん…だったよね？
教えて！どうしてそんなにたくさんの人たちを傷付けようとするの⁉
あなたたち人間は、私の大好きな何よりも愛する…愛しい愛しいお方を傷付けた‼
あのお方は望まれて生まれてきたわけでもない無価値な私を、忠実な奴隷として迎え入れて下さった
そんな慈悲深いあのお方が幸せになるためなら、どれだけ他の誰かに憎まれたって構わない‼
元々私なんて生まれてくる価値すらなかったんだから…そんなゴミのような私がどれだけ傷付いたって誰の不利益にもならない‼
私１人が苦しんで傷ついて…リボンズ様が幸せになれるなら、私にとってそれ以上の喜びはない……
……っ
イカレてやがる……！
理由なんてそれだけでいい！もう後戻りはできないんですよ‼
消えなさい下等生物ッ‼
スターライト…
ブレイカァァァーーッ‼
見た目がガキだろうが奴はバケモンだ！
ホワイトデビルだか何だか知らねぇが無茶すんな‼
貴様この俺を差し置いてミユ様に直接戦いを挑もうとはどういう要件だ？
ちっ……‼
お前の相手なんかしてる場合じゃねぇ‼
ヌアッ⁉
どうだ⁉
フンッ！お前、合体などしているだけあって少しはやるようだな
だがマスクまで飛ばしたのはマズかったな！
お前はこのタナトスを本気にさせた……
神を怒らせたことの報いを思い知ることになるぞ！
ミユ様‼この蛆虫を叩き潰す許可を頂けますか？
もはや彼らに利用価値はありません、お好きにどうぞ
ありがとうございます
よく恥ずかしげもなくあんなガキ相手に謙れるもんだなァ
フンッ…お前たちの世界の全王とかいう最高神もガラクタ人形のような見た目をしているではないか
子供と言えど中身は全ての神を超越する絶対神だ
そしてハーデス様もといミユ様の臣下とはいえ俺も神だ
その真の神の前で人間が神の気を纏った程度、何の足しになるか！
見ろ！神の力を‼
かめはめ…
テリブルプロビデンス‼
波アアアァァァーーー‼
無駄だァッ‼
くうぅぅ…‼
うわあああぁぁぁッ‼
くっ…！流石にフュージョンが持たなかったか……
フンッ！まるで合体した状態を維持できれば勝てていたような言い方をするな！
貴様らのような蛆虫が一つになったところでムシケラはムシケラよ！
↓
～東方世界 幻想郷～
……ッ‼
……⁉何だあいつ……？
アレは……
やはり、君も現れましたか
黒騎士の魔剣少女(ブラックナイトマジシャンガール)
イリヤ、君の出番です
ミユ様の魂は現在私がお借りしているこちらの体にはおられませんが、遠く離れたあのお方の意思は受け取っています
畏まりました、マスターからのご命令として承ります
エメラルド、行ける？
こっちはいつでも準備万端ですよ！
八雲さんという方に話を聞きました、フェイト・テスタロッサ・ハラオウンです
坂田さん、あなたの援護に来ました！
そういうことならあなたの相手はその人間ではありません
……魔法少女⁉
あなたの相手はこの私、ブラックキャスターマジシャンガールが努めさせていただきます
(ヒューヒュー！カッコイイですよイリアさん‼)
↓
～東方世界 幻想郷 妖怪の森～
そろそろ楽にしてやるぞ‼
ハァッ‼
この程度大したことありんせん‼
死に損ないめぇ‼
お互いに接戦だけど、下手に手を貸したらブロリー怒りそうだし、どうしたものか……
救世魔王（サタン）！
……っと！危なかった…今の攻撃は何⁉
デビル、不意打ちでコレとは何てザマだ！
ごめんなさい姉さん…避けられちゃった……
黙れ、貴様に姉と呼ばれるなど反吐が出る……２度とその呼び方をするな
今度私を姉などと呼んだらその首斬り落とすぞ
あなたたち、一体何者ですか？
何故私が低俗な人間風情にわざわざ素性を教えなければならない？
身の程をわきまえろ
私は偉大なるブラック・ケア様に仕える、ハーフ・ネオ・イノベイドのデビル・パペット・ケアと申します
ネオ・イノベイドですって⁉
くっ……我が名は魔王・パペット・ケア
我が主が一度我らの力を見ておきたいと仰られたのでな、貴様には糧となってもらう
まあ見るからに味方って感じじゃなさそうですし、戦るしかなさそうですね……
暴虐公（ナヘマ―）！
↓
～時の巣～
今は何でもなくても、いつかミユちゃんの大事な人になる人だっているかもしれないんだよ⁉
あなたたち人間はいつもそうです！そんなに人と人との繋がりが大事ですか⁉
ヌメロン・カオス・リチューアルを発動‼
ヌメロニアス‼
あのバケモノは…確かドンなんたらって野郎の……‼
フッフッフ…別に一々姿を変えなくても能力は使えるんですよ
ホワイトデビルマジシャンガールに攻撃‼
(ミユ様、それやるなら私を使ってる意味あります？)
あっ……ご、ごめん…つい勢いで……
ホワイトデビル……やった…のかな？
あ、アレはまさか……
フォーミュラ⁉
バカな…アレは確か壊れたはずじゃ……
何だありゃ⁉すっげぇ力感じっぞ……！
これは、たくさんの技術を集めて作られたフォーミュラⅢ
皆の思いが籠った…
“絆”の結晶です‼
絆の結晶……？きず…な……？
ん……⁉
ミユちゃん…あなたは私の友達の２年前に少し似てる……
大切な人のために夢中で…必死で…周りが見えなくなって……
その為にまた、大切な人たちを傷付ける……
そんな取り返しのつかないことになる前に私を助けたい……
そう言いたいんですか？
……っ
立派な思想ですね！ただ２つマズかった言葉(こと)があります！
二言目には絆、絆うるさいんですよ！この弱者が‼
それに私がブラックナイトに似ている？私が虐待でも受けていると⁉
誰よりも慈悲深いあのお方のことをそんな風に誤解していたとしたら絶対に許さない‼
み、ミユ様……⁉
トレラアルティガイザー‼
アレはトレギアの……‼
……⁉
ッハハハハ！事情はどうあれミユ様の逆鱗に触れるとは、お前たちの命運もこれで尽きたな
本当に下らない……こんな茶番もう終わりにしましょう
……ッ⁉
こ、これは……⁉
あなたたちは何も分かってません……
この気高さは何だ⁉ハーデス様に長年仕えてきた俺ですら、こんな小宇宙は感じたことがない……
私は数え切れないほどの命の繋がり…絆を否定します！
ベジータ！ありゃぁ……
ああ…あの姿は、前に俺たちが戦った時の……‼
全体から立ち昇るこの神々しさは……これがあのお方の真の力だと言うのか⁉
絆なんて簡単に壊れる……全ては幻に過ぎないということを私が教えてあげます
このブルーセイバーマジシャンガールが！
(ミユ様……そのネーミングセンス本当に勘弁してください)
～登場人物～
孫悟空
ベジータ
ゴジータ
坂田銀時
合体巫女
高町なのは
フェイト・T・ハラオウン
ブロリー
ミユ・リターナー
虚
イリヤ・パペット・リターナー
デビル・パペット・ケア
魔王・パペット・ケア
タナトス
シャルティア・ブラッドフォールン
ディエンド
怪盗キッド(黒羽快斗)
トランクス