キッド三世-KID THE THIRD- episode3「ラプラスの瞳」 | ゲゲゲのブラック次元

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~警視庁~
 
「何?ラプラスの瞳を狙ってキッドが予告状を?」
「はい。ラプラスの瞳と言えば、マーセナス王朝に古くから祭られてきた伝説の秘宝で、時価5千億円の価値があるといわれている世界最大のビッグジュエルなのですが…」
「ご、5千億!?しかしそんなものどうやって…」
「世界で指折りの莫大な財産を持つゲプル財閥が買い取ったらしいです」
「本物なんだろうなぁ…?」
「確かにゲプル財閥は数々の詐欺商法で世界から蔑まれて信用されていないブラック企業らしいです」
「なら偽物の可能性が高いじゃないか。キッドの奴なんでそんなものを…」
「警視の思っている通り、キッドが偽物を狙うというのは非常に考えにくいことです」
「逆に言えば奴が狙っている宝石は本物である可能性が高いというわけだ。しかし、今回のはどう考えても…」
「それに、今回ラプラスの瞳を狙っているのはキッドだけじゃないんです」
「何?」
「イギリスの怪盗、通称『白き一角獣』こと『怪盗ピスト』。スペインの怪盗、『黒き獅子』こと『怪盗ノルン』。彼らもラプラスの瞳を盗みに来ると予告状を突き付けてきています。恐らくラプラスの瞳が日本で展示されるのを聞きつけたんでしょう。キッド三世とピストとノルン…三大怪盗の激しい争奪戦になるでしょうね」
「なら話は早い…日本の警察の一身にかけてキッドもろとも3人まとめて逮捕してやる!!」
「ですが、ただでさえキッド1人に手を焼いている我々が3人の大怪盗を相手にして勝てるとはとても……それにキッド三世は23年前の怪盗キッドに比べて盗みの手口が更に鮮やかになっているようですし、最近では我々が警備をする意味があるかどうかも危うくなっている程です。果たして、我々警察の出る幕があるのか…」
「バッカモオオオオオオンッ!!」
「ヒイッ…!?」
「そんな弱気でどうするんだ!折角23年たった今こうしてキッドが姿を現したんだ!!今を逃したらもう奴を捕まえるチャンスはないかもしれんのだぞ!!」
「おおっ、落ち着いてください警視!警視ならきっとそう言うと思って、今回は強力な助っ人が来てくださっているんです」
「助っ人?」
「警視には紹介する必要はないと思いますが」
「2月16日金曜、午後0時33分59秒、警視庁到着…」
「ま、まさか…!?」
「FBIの捜査官、『白馬探』氏です」

 

 白馬探(40)

 

 FBI捜査官・光の父親

 

「お久しぶりです、中森警視」

 

「は、白馬探!?」
~エクシア学園~
「ほぉ!どこのサイトでも大ニュースになってるじゃねぇか!」
「晴くんどうしたの?」
「おい金奈子、気安く顔近付けんな!」
「あっ、ごめんなさい……」
「ほら、これだよ」
「『キッド三世 時価5千億の巨大宝石マーセナス王朝の伝説の秘宝 ラプラスの瞳を狙うと予告』……5千億⁉今回キッドが狙ってるビッグジュエル凄い宝石なんだね」
「ラプラスの瞳は世界で5本指に入る程大きくて珍しい伝説のビッグジュエルだからな。明日この日本で展示されるって情報をかぎつけてキッド以外の怪盗も予告状を出したらしい」
「えっ、今回キッド以外にも誰か盗みに来るの?」
「ああ、スペインからは『黒き獅子=怪盗ノルン』、イギリスからは『白き一角獣=怪盗ピスト』がそれぞれキッドと同じようにラプラスの瞳を盗むって予告状を出したんだとよ」
「でもそれじゃあ狙ってる宝石が同じって事だから…」
「三大怪盗によるバトルロワイヤルってか?」
「キッド大丈夫かな……」
「何言ってんだ、キッドがそん所そこらの怪盗に負けるわけねぇだろ、なんたって奴は世紀末の魔術師なんだからよ!」
「うん、そうだね」
「まぁそういうわけだから、日本人としてしっかりキッドを応援しようぜ?」
「うん、キッドが勝てるように私、頑張って応援するね」
「いや、それ問題発言だろ」
「あっ…そうだね」
 
オレは再びタブレットでサイトを見直す。

 

「えーっと……ん?」

 

「……?」
「FBI捜査官『白馬探』3人の怪盗を捕まえるため日本へ帰国……“白馬”…?」
「そう、FBI捜査官『白馬探』は確かに僕の父ですよ、黒羽君?」
「白馬…テメェまさか自分じゃキッドを捕まえられねぇからって自分の親父に泣きついたんじゃねぇだろうな?」

 

オレは馬鹿にするような目つきで白馬に挑発する。

 

「まさか……日本に帰国したのはキッドを含めた3人の怪盗を捕まえる為の父の独断ですよ。あとそれから…父が君に「現場であったらよろしく伝えておいてくれ」と言っていました」
「ん?何でオメェの親父が?」
「僕の父と君のお父さんとは古くからの腐れ縁があったんだとか……」
「えっ、白馬君のお父さんって晴くんのお父様と知り合いなの?」
「ええ、ですがどんな関係だったのかだけは父も教えてはくれませんでした……っ!?」

 

白馬は金奈子を見た途端に目の色を変えた。

 

(こ、この学園にこんなに綺麗で可愛い人がいたなんて……!)

 

「貴女のお名前は?」
「……外海…金奈子です」
「クラスメイトなんだから名前ぐらい覚えとけよ」
「金奈子さん、身長181cm・体重55キロ・生年月日2月9日・水瓶座・B型のボクでよければ、今度一緒にお食事でもいかがですか?」

 

白馬が金奈子の手を優しくつかみ口説き文句を言う。

 

「えっ…ええ?」

 

「あ、あいつ…金奈子様に触りやがったぞ……⁉
「転校性のクセに…何て命知らずな……」
 
クラスの男子全員の視線が奴に向けられる。
 
「おいテメェ!」

 

オレは金奈子の手を掴んでいる白馬の手を直ぐに振りほどく。

 

「つい最近入ってきたくせに金奈子の手握ってしかも口説こうとするたぁちぃっとばかし馴れ馴れしいんじゃねぇか?」

 

「おっとこれは失礼……ちなみに、そう言う君は金奈子さんとはどう言う関係で?」
「オレとそいつは幼馴染だ」
「なるほど……ですが、それだけで僕の金奈子さんへのお誘いに口出しする義理はあるんですか?」
「何?」
「尤も、君が彼女に好意を持っているというのなら話は別ですが……君の今までの金奈子さんへの冷たい態度を見ていると、君が金奈子さんに恋愛感情を持っているとは思えませんが…どうですか?」
「あ、当たり前だろ…そいつはオレにとってはただの幼馴染なんだし…別に好きじゃねぇよ」
「なら、僕の金奈子さんへのアプローチに、君から許可を得る必要はありませんね」
(こいつ……)
「ごめんなさい」
「……」
「フン」

 

白馬は勝ち誇ったような笑みを見せる。

 

「すみません、白馬君」
「……!?」

 

白馬はいきなり顔色を悪くする。
 
「気持ちは受け取らせていただきますが…私、晴くんとは昔からの付き合いですし、それに確かに晴くんは普段は少し冷たい様に見えるかも知れませんけど、私が本当に困ってたり、辛かったりしたときは凄く優しくしてくれるんです。なので、私は…」
(金奈子…!?)
「……理解りました、この話はなかったことにしましょう」

 

白馬は開き直ったように教室を立ち去った。

オレはそれを追っうように白馬の隣に来て肩を並べ話し掛ける。

 

「おい、なんでいきなり出て行ったんだよ」

 

「ご覧の通り、金奈子さんを諦めたんだよ」
「何で……お前金奈子に惚れたんじゃねぇのかよ?」
「勿論、金奈子さんは僕の初恋だったかもしれません。ですが、あんな目をされてはね……」
「目?目に何か付いてたのか」
「気付かなかったのかい?彼女の目には僕の姿なんてカスりとも映っていなかったよ。彼女のまっすぐな目にはたった1人の人間しか映っていなかった」
「たった1人?誰だよそいつ」
「いつも金奈子さんと一緒にいるというのに……君は本当に鈍いね」
「んだと?」
「君だよ」
「えっ」
「信じられないかもしれないけど、僕は目を見ただけで人の心を見透かしてしまう特殊な性質でね…それだけで分かってしまうのに、彼女にノーフィルターで拒否されてしまったから…諦めるしかなかった。まさか初恋が一瞬にして初失恋になるとは思ってもいなかったよ。黒羽君、金奈子さんをしっかり守ってあげてくれたまえ、彼女は見ての通りとてもか弱い女性だからね」
天誅‼
 
俺達野郎2人で廊下を歩いていると、聞き慣れた怒声が響き渡る。
外海ファンクラブ『黄金の大海』会員No.753総会長『緋色唯人』。
大勢の仲間を引き連れて俺達の前に立ち塞がる。
 
緋色唯人(17)
エクシア学園高校2年
 
「白馬光、世間では名探偵としてもてはやされているようだが、貴様は新入りの分際で外海さんに接触したらしいな?我等が女神に触れるだけに飽き足らず、口説こうとまでするなど…神への冒涜にも等しい!よって白馬光、貴様と言う許されざる咎に死の裁きを下す‼」
「緋色先輩、その辺にしとけよ」
「く、黒羽君…!し、しかし…その者は我等が女神に無礼を働いた大罪人。生かしておくわけには…」
「オレが「止めろ」って言ってるんだ。アンタ等が金奈子を「女神」と呼び崇拝し、あいつの父親の主の倅であるオレ慕うのなら、オレの命令には従える筈だよな?」
「……失礼致しました。しかし、その者が今度またこの度のような無礼を働くようなら、その時は我等も黙ってはいません」
「ああ、その時はオレがこいつに裁きを下す」
 
緋色先輩は俺に敬礼し、仲間たちと共にその場から立ち去る。
 
「一体何だったんだい?彼等は」
「ただのイカれた信教者達だよ」
「しかし、君が金奈子さんとそう言う関係だったとはね……それなら何故さっき言わなかったんだい?全然ただの幼馴染じゃないじゃないか」
緋色先輩達はああ言うが、オレは親同士の関係なんて気にしちゃいねー……それだけさ
~ソレスタル博物館~
 
2月18日 怪盗キッド&怪盗ノルン&怪盗ピスト犯行予告日当日。午後10時50分。
 
「ほぅ、アレが白馬の父ちゃんの白馬捜査官か……それにしてもピストとノルン…2人とも予告時刻は俺とほぼ同じらしいけどまったくそれらしい奴が見当たらねぇなぁ…本当に来んのか?」
「犯行予告時刻まであと10秒です!!9、8、7、6…」
「5、4…」
「3…」
「2…」
「1!!」

 

ポンッ!!

 

煙幕が広がり、中からは真っ白なクロスに覆われた月下の奇術師が姿を現す。

 

「フッ…」

 

白馬探は不敵に微笑む。

 

「ラプラスの瞳、予告通り確かにいただきました」

 

厳重なケースで守られていたラプラスの瞳は既に私の手中に収まっていた。

 

「やはり3番目の塔に現れましたね…暗号が少々難解で解読するのに手間取りましたが、どうやら聞いていた通り、23年前よりも更に厄介になって帰ってきたようだね…キッド三世君?」

 

「これはこれは白馬捜査官…私の暗号を解けた方は貴方で2人目ですよ」
「噂によると解きやすい暗号もしばしばあるようだが、盗みの手口も当然23年前とは比較にならないほど鮮やかになっていてもはや警察の手の出しようがない。
全く、これでは日本の警察が不必要だと言われてしまうのも無理はない…だが、盗んでから無事に持ち帰るまでが泥棒の仕事…。君がここから逃げ出すには、天上の硬質ガラスを破るしかない…。しかしこの塔の上から下までは特殊なセンサーがついていて、センサーに反応すれば催眠ガスが放出される仕掛けになっている…だが、我々のガスマスクを奪って逃亡することも不可能だよ?催眠ガスが届く範囲は一番上から70M以内…上から80M下にいる我々には催眠ガスは届かない。つまり、我々にガスマスクは必要ないというわけだ」
(クッ…)
「もはや君に逃げ場はない、天井まで登って眠らされるか、それともここで大人しく我々に捕まるかのどちらかだ」
「チッ……」
(…ん?この感覚は?!)

 

私の頭に電流走る。

 

カチャ………バンッ!!

 

「うわっ!!」

 

何者かが撃った銃弾が白馬探の拳銃を弾き飛ばした。

 

「何っ?!」

 

「よぉ、初めましてだな、怪盗キッド」
「あ、貴方は…怪盗ノルン!」
「どうやらちょいとやべぇみてぇだな、加勢するぜ?」
「何?なぜ貴方が……」
「それに関しては後だ!!さっさとそのラプラスの瞳を持ってとんずらしな!!」
「し、しかし貴方は…」
「俺を誰だと思ってやがる。ここはこの黒獅子様に任せな!」
「わ、わかった!!」
「く、クッ…私の話を聞いていなかったのかい?この塔にはセンサーが…」
「は、白馬捜査官…キッドはセンサーを全て躱しながら上昇しています!!」
「何?!」

 

私の脳内に幾度となく電流走る。

 

「このままだとあっという間に天上へ到達してしまいます」

 

(馬鹿な…あれだけのセンサーを全て避けるなど、人間には不可能なはず…キッド三世…彼は化け物か…!)
「まだだ、あの硬質ガラスはそう簡単に破ることは不可能だ!」
(爆弾でもない限り…)
「さてと……イッツ…ショータアァァぁイムッ!!」
「なんだと?!!うわっ…!」

 

天井のガラスが爆発し、爆発したガラスの破片が下へ降り注ぐ。

 

「何とか脱出できたか…」

 

「まったく、随分ド派手にやってくれたもんだぜ…」
「ノルン?!どうやって…?」
「ん?お前がさっき爆破したせいでセンサーの機能はおしゃかになっちまったらしいし、下の奴等は大量のガラスの破片が落ちてパニくってるからその隙を見て脱出したんだ」
「ほぅ、なるほど」
「それにしても、随分無茶やったもんだな」
「ああ、最初は爆弾使うのはどうかと思ってたが、あのガラスは固すぎてちょっとやちょっとでは割れん。爆破させるより他あるまい」
「まぁそうだな…。ん?おい、アレ…」
「ん?あっ?!」
「向こうの塔がこっちへ崩れるぞ!!」
「何ィ?!逃げろおおおおおおっ!!何故急に塔が崩壊し始めたんだ!」
「お前が爆薬なんか仕掛けるからだろうが!」
「アレを使わねば貴方も出られなかっただろう!」
「とにかく今は言い争ってる場合じゃねぇ!逃げろオオオオオオ!!」
「このままでは間に合わない!」
「うわああああああ!」
「テェエヤァァア!!」
 
勇ましい掛け声と共に、倒れてくる塔が一刀両断される。
 
「た、助かったのか?」
「みてぇだな……」
「何者ですか、貴方は……怪盗ピスト!」
「ん~やっぱ日本刀が一番だな。大丈夫か?2人共」
「え、ええ…しかし、何故貴方まで……」
「ラプラスの涙につられて来てみたんだが、どうやらそのラプラスの涙は偽物みたいなんでな」
「偽物!?」
「ああ、オーナーと社長の会話を盗み聞きしてな……元々本物ではないと思っていた。で、来てみたら崩れている塔からお前等が必死に逃げてたってわけだ」
「計られた…あれだけ苦労して偽物とは……」
「天下の大泥棒が見分けられないとはな、よっぽど精巧に作られてんだな」
「はあ……ただ働きもいいところだ」
「ん?じゃあとにかく俺はこれで帰るぜ、警察は待ってくれないみたいだ」

 

ピストは帰っていく。

 

「んじゃあな、キッド!」

 

「ええ、一応礼は言っておきますよ」
「キッドオオオオオオ!!……ん?『ニセモノなのでお返しします キッド三世』。偽物?どういうことですかな、ブラビ社長…」
「ああ、いや、その、あれだよ。本物のラプラスの涙はどこにあるのか分からんのだよ」
「えっ?」
「なんでも本物のラプラスの涙は箱なる物の中に隠されているらしいんだが、それがどこにあるのかもわからないんだ」
「ラプラスの箱……」

白馬探の電話が鳴った。

 

「……はい、白馬探です」

 

「探、今そっちどうなってるの?」
「紅子さん!いやあ、貴女から電話がかかってくるなんて久しぶりですね。嬉しいかぎりですよ!」
「何言ってるのよ、光があなたが日本に帰ってるって言ってたからあわてて掛けたんだから」

 

小泉紅子(40)

光の母親

 

「それはすいませんでした。でも、貴女からわざわざ電話をかけてくるということは……」

 

「あら、やっぱりわかった?流石元高校生探偵さん。対決したらしいわね、光が最近手をやいてるキッド三世と。どうだった?宝石は彼から護れた?」
「ふっ……まんまとしてやられましたよ」
「どうだった?キッド三世って言うのは」
「身体能力や盗みの手口などは昔のキッドと何ら変わりはありませんが、大量の爆薬を仕掛けていたりと、やや過激になっている所が見受けられます。それから気になる点が1つ…今回の赤外線レーザーを使った催眠ガスの仕掛け、既にご存知ですね?」
「ええ、これだけのレーザー光線を全て躱して上昇する事は常識的に考えて不可能ね」
「躱したのではありません、彼はレーザーの発射装置を全て破壊しながら上へ登って行ったんです」
「えっ⁉それって…」
「どれだけ調べても、あれを全て仕掛けてから今日までの間に彼が此処に立ち入った形跡はありません。つまり彼は、レーザーが発射されるわずか1秒にも満たない一瞬で、レーザーが何処から発射されるのか見抜いた…ということになりますね」
「……探、キッド三世が今まで盗んだ宝石の中に、何か変な噂のある物は無かった?」
「そうですね……特に曰く付きの者は無いようですが、以前キッドが盗んだシルバー・カムリという宝石には何やら不思議な力が宿っていると聞きますね」
「シルバー・カムリ?それってまさか……」
「その宝石について何かご存じなのですか?」
「あなた達からすれば科学的ではないかも知れないけど、かつて西洋の魔術師たちがとある儀式に用いた魔術によって多くの魔法石を作り出した。その中でも特に巨大な力を秘めていたのが白銀の果実…あなたのさっき言ったシルバー・カムリよ」
「魔法石……もしシルバー・カムリがあなたの言うそれであるとしたら、一体どんな力が?」
「私が聞いた伝説によると、その石は時空石とも言われていて、未来を見通す力を得られると言われているわ」
「ということはまさか、キッドはその宝石を盗んだ事によって先読みの能力を身に着けたのでは!紅子さん、魔法石と言うのは、他にどんなものがあるんですか?」
「今までただの伝説に過ぎないと思ってたけど、白銀の果実が実在したって事は、黄金の果実やあれも……」
「あれ?」
「魔法石の中で最も大きな力を秘めた石。それを手に入れし者は永遠の命が約束されると言われている禁断の果実。その宝石の名は…『命の石-パンドラ-』」

※イメージボイス
-CAST-
・黒羽晴斗/キッド三世 CV:石川界人
・外海金奈子      CV:田村ゆかり
・白馬光        CV:宮野真守
・緋色唯人       CV:緑川光
・中森銀三       CV:大塚明夫
・怪盗ノルン      CV:杉田智和
・怪盗ピスト      CV:中村悠一
・ブラビ・ゲプル    CV:大塚芳忠
・白馬探        CV:石田彰
・小泉紅子       CV:沢城みゆき