認知症の母は、今年に入ってからインフルエンザを患ったり、
肺炎になったり、熱を出して具合の悪くなることが多くなってきた。
娘の私のことも分からなくなっていた母だが、
それでも体調の良い日には、童謡を歌ったり、辻褄の合わなくなった昔話を
してくれたりする。
そんな時の母の笑顔が好きだった。
母の死は突然だった。
私が生まれてからずっと母と一緒に暮らしてきた。
その歳月は、私自身の歴史でもある。
母の葬儀と四十九日の法要、納骨と
一通り済ませた今、仏壇に飾られた母の写真に 毎日話しかけている。
母の存在の大きさを、改めて強く 感じている。

