三年程前の 某雑誌に、ねじめ正一さんのエッセイ
「 我、食に本気なり 」
水茄子・・・・ナイーブな王者
このエッセイを読んで、さあ、水茄子が食したくなったぞーと
当時、一気に 水茄子信奉者に変じた。
そのエッセイからの引用
夏の野菜といえばぬか漬である。・・・・
・・・・青紫の色が涼しげで、つるっとした肌が冷たそうで、
見ているだけで暑さが少し遠のく感じがする。・・・・
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・・・・・こういうふっくらとしたみずみずしい茄子は包丁を使わずに
手で裂いた方がいいのよ。
包丁を使うと金気がついて味が変わるらしいわよ・・・・
オクサンがヘタを持って指先でそうっと実を裂いていくと、
真っ白な肌があらわれ、もう水気がしたたり出てきている。・・・
オクサンが裂いたのを横から手づかみで食べた。美味い。
・・・・・・フルーツのような甘さではなく、塩味と相まって甘さに
きりりとした気品がある。野菜でもなく果物でもない、
水茄子という自立した存在感がある。
こんなに美味い茄子の漬物は初めてだ。・・・・・・・・・
皿の上に、ポンと水茄子が三個置かれた 南伸坊の挿絵が
またいい。
大阪 泉州名産の水茄子のことを、南海ホークスのエース
故杉浦忠さんと 奥さん、ねじめ正一さんと オクサンとの
やりとりを書いたもの。
今読み返してみても、話に引き込まれてしまう。
あ~あ、水茄子の漬物で一杯やりたいなあ~。
