Reincarnation ~輪廻転生~ 54 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。

ウンス・・・

貴女は、俺の唯一人の女性(ひと)・・・

あの夜・・・
貴女は、俺に
天界へ共に行こうと・・・
そう、告げてくれた・・・

あの時と同じように・・・

慶昌君様が
命を落とされる前・・・

戦いのない天界へ・・・
俺が人を斬らずにすむ世界へ・・・と・・・

だが・・・
俺は・・・あの時・・・
貴女と共に天界へ行くことなど

考えることが出来なかった・・・

今、再び、
ウンス・・・貴女は
俺に告げてくれた・・・









『ウンス・・・』

ヨンは、ウンスの言葉に
息を飲んだ。

「ヨン・・・
貴方が、高麗を・・・
王様と王妃様を
お護りすること・・・

それが、役目だって
私だって、わかってる・・・

でも・・・
この先・・・
高麗は・・・

そして・・・
貴方は・・・

私・・・
1人で、天界になんて
帰れない・・・

貴方を1人にすることなんて・・・」

ウンスは、これからの高麗が
激動の時を迎えること・・・

そして・・・
その激動の中、ヨンの命が
危険に晒されることを
言葉少なげに告げる。

『ウンス・・・

俺は・・・
大丈夫です・・・

何があろうとも・・・
どのような最期を迎えようとも

貴女が、この腕の中に
必ず、帰ってくると、信じています・・・』

ヨンは、ウンスを宥めるように
肩をポンポンと叩きながら答える。

「ヨン・・・

どうしても・・・?
私と一緒に・・・行ってくれないの・・・?」

ウンスの大きな瞳から
大粒の涙が零れ落ちる。

『ウンス・・・』

ヨンは、ウンスの涙を
優しく指でぬぐいながら
言いようもしれない衝動が
胸の中を駆け巡りはじめた。





















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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
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その際は、スルーをお願いします。

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辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
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心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
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by junjun