Reincarnation ~輪廻転生~ 52 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。

ウンス・・・
俺の愛しい女性(ひと)・・・

俺は、貴女を護りたい・・・
俺は、貴女とともに・・・

しかし・・・
時は、あまりにも残酷だった・・・

貴女は、高麗では治せない病に侵され・・・
それなのに・・・

貴女は、苦しさも辛さも
微塵も見せなかった・・・

貴女は、全てを知りつつ
何も告げようとしなかった・・・

俺は・・・
俺は・・・
貴女を失いたくない・・・

例え、高麗の地から
貴女の姿が無くなったとしても・・・

貴女を、この腕に抱きしめることが
出来なくなったとしても・・・

だから、俺は・・・
貴女を、天門へと連れて行く・・・












ヨンとウンスは、寝台に
肩を並べるように座っていた。

『ウンス・・・

黙って天門の地へ連れて行こうとしたことは
謝ります・・・

しかし・・・
この決断に、俺は後悔していません。

例え、貴女が、天界に帰ってしまったとしても・・・
天界で、貴女が、病を治し、生きていてくれるのなら・・・』

ヨンは、苦し気な表情で、ウンスに告げた。
ウンスは、ヨンの横顔を、
優しい眼差しで見つめている。

そして、そっと、ヨンの膝の上にある
握りしめた手に、その白く細くなった手を添えた。

「ねえ・・・ヨン・・・

確かに、私の病は、
今の高麗で、治すことはできないわ・・・

でも・・・
天界の医術でも、
全快することはできないの・・・」

ウンスの言葉に、ヨンの瞳が
驚きと悲しみに揺れる。

『ウンス・・・

それでも、俺は・・・
俺は、貴女の病が治るのなら・・・』

「それで・・・
貴方は・・・?

私が天界に帰ったあと・・・
どうするの・・・?

天門がもう一度、私たちを
めぐり逢わせてくれる・・・?」

みるみるうちに、ウンスの大きな瞳に
涙が溜まる。

『俺は・・・
今まで通り、高麗を護りながら
貴女が、高麗に戻ってくるのを待ちます・・・

大丈夫・・・
貴女を、4年・・・
待ち続けたんです・・・

そう、何も約束もないまま・・・
きっと、貴女は帰ってくると・・・

そして、天門は、俺たちの為に
その門を開かれ、もう一度めぐり逢えると・・・
信じています。』

ヨンの確信ともいえる言葉が
ウンスの心を鷲掴みにした。

「ヨン・・・」

『大丈夫です・・・

貴女は、必ず、元気になる・・・
そして、俺のこの腕の中に戻ってきます・・・』

ヨンは、もう一度その言葉を告げると
ウンスの細い肩を抱き寄せた。
















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ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
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by junjun