Reincarnation ~輪廻転生~ 50 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。

母上・・・

開京のお屋敷で、
共に過ごした最後の夜・・・

母上は、儚げな笑みで
それでも、私たちを、優しく見守ってくださっていました。

あの後・・・
父上と、どのようなお話をされたのでしょうか・・・

母上のこと・・・
転地療養に行くというだけでも、
かなり強固に反対されたはず・・・

それなのに・・・

翌朝、父上とともに、
お姿をお見せになった時には
どこか、スッキリされていて・・・

柔らかな笑みで、互いを見つめあうそのお姿に
何故か胸に痛みを覚えました・・・










ウォンソンとフォンを交えて、
チェ家の夕餉の食卓は、
久方ぶりに賑わっていた。

賑やかな食卓を囲みながら
ウンスは、その場にいる皆の顔を
その瞳に焼き付けるかのように見ている。

『ウンス。
食欲がありませんか?

先ほどから、ほとんど召し上がっていませんが・・・』

隣に座り、ウンスの様子を見守っていたヨンが
見かねて、声をかけた。

「え?
ん・・・そうね・・・

今日は、典医寺で、一日寝てたから
そんなにお腹も空いてないみたい・・・」

ウンスは、柔らかな笑みで、
ヨンに返事をする。

『そのようなこと・・・
少しは、召し上がらないと・・・

それとも、俺が食べさせてあげましょうか?』

ヨンは、匙を手にしながら
わざと、揶揄うようにウンスに告げる。

「えぇ?!
やだ・・・恥ずかしい・・・

わかったわ。
もう少し、食べるから・・・」

ヨンの言葉に、ウンスは、慌てて
目の前にある匙を手に持った。

『そうですか・・・?
ならば・・・
今宵は、我慢しましょう。』

ヨンは、匙の先に少しの飯を救い
それを口に運ぼうとするウンスを
暖かな眼差しで見守りながら言った。











賑やかな夕餉の時は、瞬く間にすぎて・・・


『パソン。ヨリ。

今宵は、下がって構わぬ。
明日の朝は、少し遅めに声をかけてくれ。』

寝所の前で、ヨンが、パソンとヨリに伝えると
その隣で、ウンスは、柔らかな笑みを浮かべていた。

「畏まりました。
では、私たちも、下がらせていただきます。」

「何か、ご用の時は、
いつでも構いませんので、お声をおかけください。」

パソンとヨリは、ヨンとウンスに
告げると、静かに、寝所から離れていった。

パソンとヨリが寝所から離れるとともに、
ヨンは、ウンスの身体を支えるようにして
寝所へと入って行った。





















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ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
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その際は、スルーをお願いします。

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by junjun