Reincarnation ~輪廻転生~ 42 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。

母上・・・
あの日・・・
典医寺の母上のお部屋で
お目覚めになった時・・・

母上と父上は、どのようなお話をなさったのでしょう・・・

いえ・・・
それは、聞かないことといたします・・・

意識を取り戻された母上を
父上は、心から喜ばれたはず・・・

きっと、お二人でその喜びに満ちた時を
お過ごしになられたと・・・

そう・・・
それが、父上と母上の
互いを想いあうひと時だったと思います・・・










寝台の上で、
漸く意識を取り戻したウンスを
ヨンは、壊れ物を抱きしめるかのように
大切に抱きしめる。

「ヨン・・・
ごめんなさい・・・

心配かけちゃって・・・」

ヨンの腕の中で、
消え入るような小さな声で
ウンスが呟く。

『いいえ・・・
良いのです・・・

こうして、貴女が意識を取り戻してくださった・・・
それだけで・・・』

ヨンは、ウンスを抱きしめながら
その想いを告げる。

「あのね・・・
ヨンに、大切な話があるの・・・

お屋敷に帰ったら
私の話を聞いてくれる・・・?」

ウンスは、ヨンに身体を預けながら
囁くように告げた。

『大切な・・・話・・・?』

ヨンは、腕の中のウンスの顔を
覗き込みながら聞き返す。

「ええ・・・
とても・・・大切な・・・話・・・」

ウンスの瞳に影が落ちる。
ヨンは、ウンスの瞳に落ちた

僅かな影をも見落としていなかった。

『わかりました・・・
とりあえず、屋敷に戻る支度をいたしましょう。

少し、ここで横になって
待っていてください。』

ヨンは、優しい眼差しで、
ウンスを見つめながら告げると
そっと、寝台にウンスを横たわらせる。

「そうね・・・

今日は、ヨンと一緒に
お屋敷に帰りたいし・・・

ヨンのお役目が終わるまで、
ここで待ってる・・・

だから、早くお迎えに来て・・・ね。」

ウンスは、甘えるように
ヨンにいうと、儚げな笑みを浮かべた。

『このような時まで・・・
俺の役目を・・・

貴女という方は・・・』

ヨンは、ウンスの気づかいに、
呆れたような笑みを浮かべる。

そして、どこまでも、ウンスはウンスなのだと
心に思った。

『わかりました。

俺の代わりに、ウォンソンを寄こします。
俺が迎えに来るまでは、
ウォンソンと共に過ごしていてください。

あ、それから・・・
侍医が、後ほど、薬湯を持ってくるとのことです。
残さず、お飲みください。』

「え?チャン先生の薬湯・・・?!
どうしよう・・・
チャン先生の薬湯って
とっても苦くて・・・」

ウンスは、潤ませた瞳で
ヨンを見上げる。

『フ・・・
俺がいる時であれば
俺が飲ませてあげます。』

ヨンは、ウンスの顔を覗き込みながら
口角を微かにあげながら言った。

















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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。

また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
ご了承くださいませ。

by junjun