Reincarnation ~輪廻転生~ 37 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。


母上・・・

母上は、全てをご存知だったのですね・・・

高麗の行く先も・・・
ユリが子を授かることが出来ないことも・・・

そして、父上が、幽閉されることも・・・

だから、母上は、最後の最後まで
この高麗の地で生を全うすると
固く心に誓っていたのですね・・・

日に日に弱っていく母上のお姿に
父上は、心を痛めておいででした・・・

そして・・・
あの日・・・

母上が、典医寺でお倒れになった時・・・
父上は、ある決心をされたのです・・・













ユリの懐妊の兆しが見えぬまま
月日は流れ・・・

ウンスの闘病生活も数年が過ぎた。

ウンスは、坤成殿からの帰り、
ヨンとの約束を護り、典医寺へと足を向ける。

「チャン先生、こんにちわ・・・」

ウンスは、どこか元気がない声で
チャン侍医に声をかけた。

「これは、奥方。
坤成殿の帰りですね。

どうぞ、こちらに・・・」

チャン侍医は、ウンスの声に
元気がないことに気付くと、
すぐ傍の椅子を勧めた。

「あ・・・ありがとうございます・・・」

ウンスは、チャン侍医に促され
椅子に座ると、一つ大きなため息をついた。

「かなり、お疲れの様子ですね・・・
夜、あまり眠れていないのでは・・・?」

チャン侍医は、ウンスの前に座り、
脈診をしながら、ウンスに話かけた。

「ん・・・
確かに、眠りが浅いかも・・・

でも、大丈夫です。
ちゃんと、薬湯も飲んでるし、
ヨリが、食事にも気をつけてくれてるから・・・

おかげで、大好きなお饅頭も
なかなか食べれなくて・・・」

ウンスは、頬を少し膨らませながら
チャン侍医に話す。

「それは・・・
奥方にとって、さぞお辛いことですね・・・ククク」

「あ!チャン先生。
面白がってる・・・ウフフ」

ウンスが、チャン侍医との会話を楽しむように
微笑んでいた。

その次の瞬間。
ウンスの目の前が、グラリと揺らぎ始める。

「あ・・・
チャン・・・先生・・・

ヨンを・・・呼んで・・・く・・だ・・・」

「奥方?!」

ウンスは、そのまま、チャン侍医の腕の中へと
倒れこんでしまった。

「誰か!
今すぐ、上護軍を呼んできてください!!

ミョンウォル!!
クァン!!」

チャン侍医は、ウンスをその腕に抱きかかえたまま
悲痛な声で叫んだ。













*なかなかお話をお届け出来ず

本当に、申し訳ありません。
暫くの間、不定期なお届けになるかと思います。

お許しくださいませ。
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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。

また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
ご了承くださいませ。

by junjun